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本日(2016/02/14)、第121回オンライン「寅の日」!!#traday

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▼私は、まだこの「ふしぎ!?」の謎解きにとりかかっていなかった。
この「ふしぎ!?」は間歇的にやってきた!!
昨日、まだ雨の降りが本格化する前の「雲見」のときやってきた。南の空の「雲見」をしているときだった。
電線と重ねて撮ってみると、この「ふしぎ!?」はよりはっきりとした。
「あの山は、なんであんなに水平なんだ!?」
山と言うより丘のようにも見えた。
周りの山らしい山にくらべて平らであった。
あらゆる地形が、それがかたちづくられた「動く大地の物語」を語っている。
ならば、この水平は何を語っているのだろう?
・川底、湖の底、はたまた海底…???
・河岸段丘?
・高位段丘?
・市川との関係は?
・どんな岩石が?
 まだ何もはじめていなかった。もうそろそろはじめなければ…
▼本日(2016/02/14)は、第121回オンライン「寅の日」!!
2月、3月は5回連続して、警鐘「天災は忘れたころにやって来る」をテーマにやることにしていた。
今日は、その第二弾、「静岡地震被害見学記」を読む。

◆本日(2016/02/14)、第121回オンライン「寅の日」!!

●「静岡地震被害見学記」(青空文庫より)

▼まずもってこれはいつ頃書かれたものだろう。
それは冒頭の書き出しでわかった。
「静岡地震」の時であるから、1935年(昭和10)である。
 7/11に地震は起こり、7/14にその被害状況の調査に出かけた。そのときのことを書いているのである。
どうしても考えてしまう。
寅彦はこの年の12/31にこの世を去っているのである。
すでに病はかなり進行していたのかも知れない。
 これを書いた頃は、中谷宇吉郎の言う「ペンを使わないで書かれた文字」でも警鐘「天災は忘れた頃にやって来る」をひときわ強く打ち鳴らしていた頃ではないかと想像できる。

 そんなつもりで読みはじめると、この随筆を次のように結んでいるのがすごく気になった。

「静岡」大震災見学の非科学的随筆記録を忘れぬうちに書きとめておくことにした。

あえて「非科学的随筆記録」と言ったのはどんな意味があるのだろう?
どんなメッセージを伝えたかったのだろう?
少しピックアップしてみる。

天然は実に正直なものである。
こうした非常時の用心を何事もない平時にしておくのは一体利口か馬鹿か、それはどうとも云わば云われるであろうが、用心しておけばその効果の現われる日がいつかは来るという事実だけは間違いないようである。
 山裾の小川に沿った村落の狭い帯状の地帯だけがひどく損害を受けているのは、特別な地形地質のために生じた地震波の干渉にでもよるのか、ともかくも何か物理的にはっきりした意味のある現象であろうと思われたが、それは別問題として、丁度正にそういう処に村落と街道が出来ていたという事にも何か人間対自然の関係を支配する未知の方則に支配された必然な理由があるであろうと思われた。
うっかり「地震による碑石の廻転について」といったような論文の材料にでもして故事付(こじつ)けの数式をこね廻しでもすると、あとでとんだ恥をかくところであった。実験室ばかりで仕事をしている学者達はめったに引っかかる危険のないようなこうした種類の係蹄(わな)が時々「天然」の研究者の行手に待伏せしているのである。
天然の実験室でなければこんな高価な「実験」はめったに出来ないから、貧乏な学者にとって、こうしたデータは絶好の研究資料になるのである。
天然の作ったものの強い一例かもしれない。

▼きわめて個人的な感想であるが、この随筆を読み終えた後、すごく印象に残るシーンがあった。
そのシーンは2つである。

とにかく震災地とは思われない長閑(のどか)な光景であるが、またしかし震災地でなければ見られない臨時応急の「託児所」の光景であった。  この幼い子供達のうちには我家が潰れ、また焼かれ、親兄弟に死傷のあったようなのも居るであろうが、そういう子等がずっと大きくなって後に当時を想い出すとき、この閑寂で清涼な神社の境内のテントの下で蓄音機の童謡に聴惚(ききほ)れたあの若干時間の印象が相当鮮明に記憶に浮上がってくる事であろうと思われた。
静岡へのバスは吾々一行が乗ったので満員になった。途中で待っていたお客に対して運転手が一々丁寧に、どうも気の毒だが御覧の通り一杯だからと云って、本当に気の毒そうに詫言を云っている。東京などでは見られない図である。多分それらの御客と運転手とはお互いに「人」として知合っているせいであろう。東京では運転手は器械の一部であり、乗客は荷重であるに過ぎない、従って詫言などはおよそ無用な勢力の浪費である。

これは「随筆」でなければ「記録」できなかった。
なんともやっぱり寅彦はすごい!!
ひょっとしたら、寅彦の本意はこちらかも知れないとも思った。
 
平らな山の「ふしぎ!?」を観察している場所のすぐ近くに大賀ハス観察池があった。
蓮根の植え替えから46週目だった。
水はぬるみ、水面に揺れる枯れ葉が映っていた。
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