師走の「雲見」とクモ学!!(3)
▼2015/12/09早朝。細い月と金星、そして「一日でいちばんきれいな空」がコラボしようとしていた。
気温は2.5℃までさがり、寒かった。夜が明けて、青空が広がった。
私 『おはよう!大丈夫!?』
彼女『うーん?なんでや。』
私 『朝から下で見ているけど、まったく動いていなようやし。足揃えてかたまったしまったようなポーズやし…』
彼女『寒いんや{{ (>_<) }}』
私 『もう日当たっているのに?』
彼女『あほか!!日が当たったから言うてすぐあたたかくなるか。なんでもそうやろ!!そんなこともわからんのか!!』
私 『スミマセン。ところで昨日最後のことがごっつう気になるんやけど聞いてもええか?』
彼女『なんやねん?』
私 『昨日、日の長さがわかるいうたやろ。それにあわせて生きているとも言うたやろ。そのことなんやけど…』
彼女『ああ、言うたで!!それはアタリマエのことやろ!!』
彼女『日の長さというのがいちばん確かなんや。今年の師走は「あたたかいな」「寒いな」と言うことがあっても、今年の冬至(日がいちばん短い日)は「遅いな」「早いな」と言うことあるか!?』
私 『ホンマやな!!(゚゚)(。。)(゚゚)(。。)ウンウン』『感動するわ。』
彼女『なにアタリマエのことに感動しとるねん。地球上に生きとるものの常識中の常識や!!』
彼女『あんたらかてカレンダー(暦)つくって、それにあわせて一年間の生活をしとるとちがうんか。私らはあらかじめ体の中にカレンダーをインプットしているんや!!』
私 『(゚o゚)ゲッ!! (゚゚)(。。)(゚゚)(。。)ウンウン』
▼昼にかけてどんどん気温はあがり、昼過ぎには14℃近くまで上がった。
空には巻雲、巻積雲がめだちはじめた。
私 『だいぶん体あたたまってきたみたいやな?』
彼女『なんやまたあんたか。やっぽどひまなんやな。』
私 『(^^ゞポリポリ』
私 『ところであんまり狩りをしていないようやな?』
彼女『まあな。』
私 『凍結防止にエサはとらん方がいいゆうて聞いたで。それでなん?』
彼女『?(゚_。)?(。_゚)?』『まあねそれも…』
彼女『それよりもまずだいいち獲物がおらんがな。でも今日はちがうで…』
私 『やっぱり、それもわかるんやな。今日はほんまあたたかで妙にクモの糸がいろんなところで流れているのを見たわ。楽しみやな。』
▼夕方、彼女がいる場所にはすでに日はあたらなくなっていた。
私 『やったー\(^O^)/。君の言うとった通りやったな。獲物ゲットしとんやな。』
彼女『うーん、食事中!!』
私 『そうやな。へならうなずくだけでもええわ。』
私 『それにしてもまたまた感動や。やっぱり君は天気の変化が予知できるんやろ。』
彼女『…』
私 『絶対そうや。言うとった通り小さな虫もいっぱいネットにかかっとるし…、あれイソウロウまで来ているやンか。』
私 『これが私がいちばん知りたかったことなんや。私は、絶対に君等は天気の予知ができると思っているねん。だから、そのことを聞きたいねん。』
私 『食事中やから、また後で…』
▼しばなく時間が経って再び…。
私 『あれ、まだ食事中か。』
私 『食事中にあんまり話しかけるあかんな。』
彼女『…』
私 『まだ、まだ聞きたいこといっぱいあるねん。でも今日はここまでに…』
私 『では、また明日…』
(つづく)
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コメント
楠田先生、こんににちは。
鈴木勝浩です。
毎日、ありがとうございます。
先生、一つ教えてください。
なぜ、凍結防止のためには、
クモは食事をしない方がよいのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
投稿: 鈴木勝浩 | 2015/12/10 06:15
鈴木勝浩さん
おはようございます。
コメントありがとうございます。
私が鈴木先生に質問されたら困ってしまうだが(^_^;)
「クモの生物学」には、凍結防止策として、「消化管内をきれいきれいにしておくこと」が大切と書いてありました。それは「氷晶核となりうる粒子」をなくして置くためとも書いてありました。
さらにくわしいことわかりましたら、また教えてください。彼女はほんとうにいつまでいるのか興味津々です。
投稿: 楠田 純一 | 2015/12/10 07:04