師走の「雲見」とクモ学!!(1)
▼私『おはよう、元気!?』
彼女『えらくなれなれしいやつやな。』
私 『あっそう、まあええやんかもうつき合い出して4ヶ月目になるんやで…』
彼女『別にあんたとつき合っているつもりはないけど』『それにしてもあんたもひつこいな!!』
私 『いやいや、いろいろ勉強させてもらっているや。』
彼女『???』
私 『いやいや、この3ヶ月あまりいろんなもの見せてもらって感謝してるで。』
私 『それにしてもすばらしい!!と感激しているんや。』
彼女『そんなに持ち上げてもなんにも出んで。』
私 『それしても、また大きくなったね。』
彼女『まあね。食事だけはちゃんととってるからね。』
▼私『寒くなったね。今日はあたたかいけど…』
私 『そこってけっこう寒いとちがうん?』『もう下の大賀ハス観察池には初氷もはったで。』
彼女『…』
私 『でも、今年の師走はあたたかい方やな。今朝散歩していたらツクシのようなもの見たで、それにタンポポが咲いて、綿毛つくっていたな。』
彼女『あっ、それ知っている。ときどきネットにも引っかかっているから。獲物とまちごうてしまったわ。』
私 『このあたたかさいつまでつづくんやろう?』
彼女『そんなこと私にも…』
▼私『ところで妙なこと聞くけど、今のネット少しずつはる角度変えていない。』
彼女『えっ、なんのこと?』
私 『いや、下からも写真撮らせてもらっているんやけど、ネットの面の角度が、最初に比べたら変わってきているように思ったんだけど。それに橋糸かけている位置もずれてきているとおもったんやけど。』
彼女『まあ、それはよく見ていたらわかるやろ…』
私 『ひょっとしたら、太陽に当たりやすくしているとか、いやそれとも風、獲物の虫に合わせているとか…???』
彼女『…』(無視!!)
私 『ところで、いつまでそこに…!?』
彼女『ずいぶん失礼なこと聞くんやな。そんなこと私にもわからんわ!!』
私 『いや、ゴメンゴメン ずっとおって欲しいのはやまやまやけど…。』
彼女『私に聞くばっかりやなしに、ちょっとは勉強してみたら。』
私 『…』
▼彼女の進言に従って、本棚から手持ちの本をひっぱりだしてきた。
関係しそうなのは手持ちではこれしかなかった。
◆『クモの生物学』(宮下直編 東京大学出版会)「耐寒性と季節適応」(P52)田中一裕)
これを読んでみることにした。
夕方になって日が当たらなくなったら、やっぱり師走!!
冷たい北風か吹いてきた。
彼女があそこにいるあいだに…。
(つづく)
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コメント
楠田先生、こんにちは。
鈴木勝浩です。
ジョロウグモ、まだ、元気なんですね。
網の張る角度に気付かれた楠田先生。すばらしいです ね。私は、それほど真剣に網の様子を長期にわたって
観察したことはありません。
変化しているのですね。
それにしても、今のところ、
本当にあたたかい日が多いですね。
私も、きのう昼に学校のまわりを
歩いてみました。
ホトケノザ、オオイヌノフグリ、
タネツケバナ、シロツメクサ・・・。
ツクシはありませんでしたが、春の様相です。
おとといでしたか?
福岡の方でも、ツクシが・・・。
楠田先生のところでもツクシが・・・。
私も、また探してみます。
これからも、楽しみです。
投稿: 鈴木勝浩 | 2015/12/08 06:20
鈴木勝浩さん
いつもコメントありがとうございます。
鈴木さんに読んでもらっていると思うと、しっかり観察しておかなければと励みになります。
そうです。彼女はまだ元気なんです。
私もジョロウグモをこんなに長く観察するのははじめてです。夏の終わりに「観察せよ」とばかりに目の前にネットをつくって以来ですので…。
コガネグモにしろ昨年のゲホウグモにしろ、なんかクモに好かれているのかと勘違いしてしまいそうです。
ほんとあたたかいですよね。今年の師走…。
さていつまで彼女はいるのか。
彼女のいるうちに、いろいろ聞いてみようと思います。
もっと勉強しろ!!
と怒られるかもしれませんが(^^ゞポリポリ
投稿: 楠田 純一 | 2015/12/08 12:13