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本日(2015/12/28)、第116回オンライン「寅の日」!!#traday

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▼昨日(2015/12/27)の朝。そこには彼女の姿がなかった!!
驚いた。一昨日まではまちがいなく元気にそこにいた。
この調子だと一緒に年越しができると喜んでいた。なのに…
しかし、すぐにはあきらめなかった。なぜならこの4ヶ月の「つき合い」のなかで、こんな思いを何回かしてきたからである。2回の産卵のときもそうであった。
 慌てて周囲を捜してみた。でも今回ばかりはどこにも彼女の姿をみつけることができなかった。
今朝はこの冬いちばんの冷え込みだ。
彼女はやっぱりそれを知っていたのだろうか?
▼本日(2015/12/28)は、第116回オンライン「寅の日」である。
12月のテーマは、俳句・連句と寅彦の「自然観」 である。
これまでは「俳句」関係をやってきて、いよいよその第三弾は「連句雑俎」だ。


◆本日(2015/12/28)、第116回オンライン「寅の日」!!

●「連句雑俎」(青空文庫より)

▼同じことばかり言い続けているが、私は寺田寅彦の「研究」をしようとしているのではない。
それはアタリマエのことであるが、再度自分でも確認するために書いておく。
 寅彦の書いたいかなる文章も、私の「文脈」に沿って読むしかないのである。ずいぶん不遜な言い方になるが、私にはそれしかないのである。
 今回の「連句雑俎」をぜひ読んでみたいと思ったのは、昨年の秋の寺田寅彦記念館友の会秋季研修会からであった。そこでお聞きした「寺田物理学と連句」の話が非常に興味深かったからだ。
「俳句」すらよくわかっていない人間であるから、ましてや「連句」となったらチンプンカンプンであった。
今、いちばん私にとって興味あるのは、あくまで自分の「文脈」に従って言うなら、「なぜ、私はその話を興味深いと思ったのだろう?」その「ふしぎ!?」を解きたかった。
なかみにはいろう。
最初に「俳諧」の必然について日本の自然環境との関係で語っている。
たとえば

しかしなんと言っても俳諧は日本の特産物である。それはわれわれの国土自身われわれの生活自身が俳諧だからである。
日本の景観の多様性はたとえば本邦地質図の一幅を広げて見ただけでも想像される。それは一片のつづれの錦(にしき)をでも見るように多様な地質の小断片の綴合(てつごう)である。これに応じて山川草木の風貌(ふうぼう)はわずかに数キロメートルの距離の間に極端な変化を示す。また気象図を広げて見る。地形の複雑さに支配される気温降水分布の複雑さは峠一つを隔ててそこに呉越(ごえつ)の差を生じるのである。この環境の変化に応ずる風俗人情の差異の多様性もまたおそらく世界に類を見ないであろう。

ここまでは、ある程度わかりかけていた。
▼今回の問題は「連句」である。
いつのまにやら話は「連句」にうつっていた。

このようにして一連句は日本人の過去、現在、未来の生きた生活の忠実なる活動写真であり、また最も優秀なるモンタージュ映画となるのである。

そして、ここから詳しく寅彦の「連句論」へとつづく。
二 連句と音楽
三 連句と合奏
四 連句の心理と夢の心理
五 連句心理の諸現象
六 月花の定座の意義
七 短歌の連作と連句
浅学な私には、一度読んだぐらいではなにが書いてあるやら、さっぱりだ。
ただ、寅彦の「文脈」がほんの少しだけ見えてくるような気がした。
まったく的外れかも知れないが…

私自身が平常連句制作当時自分の頭の中に進行する過程を内省することによって常に経験するところの現象から類推して行った一つの「思考実験」であるので、これはおそらく連句の制作に体験ある多くの人によって充分正当なる意味において理解してもらえることであろうと思う。
こういうふうに、連句というものの文学的芸術的価値ということを全然念頭から駆逐してしまって統計的心理的に分析を試みることによって連句の芸術的価値に寸毫(すんごう)も損失をきたすような恐れのないことは別に喋々(ちょうちょう)する必要はないであろうと思われる。繰り返して言ったように創作の心理と鑑賞の心理は別だからである。しかし全く別々で縁がないかと言うとそう簡単でもない。それは意識の限界以上で別々になっているだけで、その下ではやはり連絡していると思われるからである。この点についてはさらに深く考究してみたいと思っている。ともかくも一度こういうふうに創作心理を分析した上で連句の鑑賞に心を転じてみると、おのずからそうする以前とはいくらかちがった心持ちをもって同じ作品を見直すことができはしないか。そうして付け合わせの玩味(がんみ)に際してしいて普遍的論理的につじつまを合わせようとするような徒労を避け、そのかわりに正真な連句進行の旋律を認識し享楽することができはしないかと思うのである。

というかたちで「連句研究」を人にすすめながら、実は寅彦自身は自らの科学研究の方法を「連句」に見出していたのではないだろうか。「こんなすばらしいものがあったではないか!!」と。

いずれにしても、これはこれ以後何度なく読み返すことになりそうだ。

今朝も、彼女はやっぱりいなかった。
まだあきらめきれないな!!

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