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本日(2015/12/16)、第115回オンライン「寅の日」!!#traday

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▼「雲見」の旅もいいが、私にはやっぱり定点観測地からの「雲見」が、心のやすらぎをもらたしてくれるのだった。
 その「雲見」の空にもやがて雲の種類、量が増えていき、ついには夕方には雨が降ってきた。
こんなアタリマエにも、科学してみたい気分になるのだった。
 それは、きっと私がまだ「寅彦を訪ねて」の旅の余韻のなかにいるからであろう。
▼本日(2015/12/16)は、その寅彦を読む第115回オンライン「寅の日」である。
12月のテーマは、俳句・連句と寅彦の「自然観」 である。
本日はその第二弾、「俳句の精神」を読む。

◆本日(2015/12/16)、第115回オンライン「寅の日」!!

●「俳句の精神」(青空文庫より)

▼私には、シロウトであるが故のトンデモ野望があった。
「俳句を科学(自然観察)の方法として採用したい!!」
プロたちから見れば、トンデモナイ話であり、ものを知らない人間のたわごとであるかも知れない。
 しかし、かなり私は本気であった。
 先日の講演でも聴いた中谷宇吉郎も気に入っていたあの言葉とも関連するのかも知れない。

顕微鏡で花の構造を子細に点検すれば、花の美しさが消滅するという考えは途方もない偏見である。花の美しさはかえってそのために深められるばかりである。花の植物生理的機能を学んで後に始めて充分に咲く花の喜びと散る花の哀れを感ずることもできるであろう。(「科学と文学」より)

▼文章は二つの部分から成り立っていた。
一 俳句の成立と必然性
二 俳句の精神とその修得の反応
である。寅彦らしいとても説得力のある文章が続く。
俳句超初心者の私にも、興味深い話をあの独特の表現で、思わず膝をたたかせてくれる。
一ヶ所だけ引用させてもらう。

俳句における季題の重要性ということも同じ立場からおのずから明白であろう。限定され、そのために強度を高められた電気火花のごとき効果をもって連想の燃料に点火する役目をつとめるのがこれらの季題と称する若干の語彙(ごい)である。

私のトンデモ野望と、直接関連しそうな話は、最後の方に出てきた。

俳句の修業はその過程としてまず自然に対する観察力の練磨(れんま)を要求する。俳句をはじめるまではさっぱり気づかずにいた自然界の美しさがいったん俳句に入門するとまるで暗やみから一度に飛び出してでも来たかのように眼前に展開される。今までどうしてこれに気がつかなかったか不思議に思われるのである。これが修業の第一課である。

続けて

しかし自然の美しさを観察し自覚しただけでは句はできない。次にはその眼前の景物の中からその焦点となり象徴となるべきものを選択し抽出することが必要である。これはもはや外側に向けた目だけではできない仕事である。自己と外界との有機的関係を内省することによって始めて可能になる。
 

そして最後に

しかしそれよりも根本的なことは、書く事の内容の取捨選択について積まれた修業の効果によるのではないかと思われる。俳句を作る場合のおもなる仕事は不用なものをきり捨て切り詰めることだからである。

俳句修行の道は遠そうだ。しかし、道が遠いことはあきらめる理由にはならない!!
ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

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