ヒガンバナに何が起きているのか?(14) #ヒガンバナ
▼これはヤバイ!!と思った。
「完熟」した種子をチャック付きナイロン袋に保存していた。袋のなかにはあわせて水で濡らしたティッシュをいれていた。種子の「保湿」のためである。干からびてシワシワになってしまうのを防ぎたかったのだ。
それが今回は裏目に出たようである。白いカビのようなものが種子にくっついていた。
なかには種子のなかみの「汁」が流れ出ているものもあった。
ちょっと前から気づいていたが、ここまでひどいとは思わなかった。
あたたかい気温のせいもあるのだろうか。
▼私の「研究」はいつも無手勝流で、試行錯誤の連続だった。
種子の採集・保存・実生に最初に挑戦したのは、キツネノカミソリからだった。
2013年度のことである。
たまたまうまく発芽(発根)まではこぎつけた。
2014年度のコヒガンバナの場合も同様にして種子を保存した。
たくさんの経験を持たない私は一度うまくいった経験があると、それにこだわってしまうのだった。
種子の保存には、「チャック付きナイロン袋に濡れたティシュ」きめつけてしまっていた。
▼どうやら種子の保存方法に軌道修正が必要なようだ。
あわてて濡れたティシュを取り出した。
「完熟」種子は、花茎の採集日ごとにちがうナイロン袋に入れていた。
これを機会に、現段階(2015/11/25)での回収した「完熟」種子の数を数えてみた。
今年みつけた「自然結実」群落から採集したものだけで次のようになった。
・10/09 … 4個
・10/20 … 14個
・10/30 … 23個
・11/06 … 4個
・11/16 … 2個
・11/19 … 2個
合計49個である。
このうちカビのようなものがついたのは10個以上にのぼった。
拭き取って別の袋に保存することにした。
▼庭のペットボトルやのりの瓶には、まだ「完熟」途中ものもあった。
それらを合わせると50個以上になることは確実だった。
さあ、今年はこのうち何個の種子を発芽させることができるだろう。
「出葉」までいくのは何個だろう。
一昨日(2015/11/24)採集した自然結実した最後の一本、鱗茎の採集には失敗したが、ダメモトで植木鉢に植えてみた。同時に採集した同じ群落のものも別の植木鉢に植えてみた。
はたしてどうなるだろう?
(つづく)
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