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【Web更新11/29】15-48 【ヒガンバナ情報2015】 等更新!!

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まっすぐに ぶらさがりけり 烏瓜 15/11/27 (金)撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】15-48
週末定例更新のお知らせ
 特別に意識し、「こだわり」があるというほどのことではなかった。
なのになぜかいつもそこに逢着してしまう「ふしぎ!?」がいくつかあった。
 それが、「雲見」であったり、ヒガンバナ・クモ・コウガイビルであったりするのである。
私は、これらの「ふしぎ!?」の謎解きを、「私の科学」と呼ぼうと思う。

◆表紙画像集2015 更新 人里の自然シリーズ 烏瓜
 毎朝歩く竹藪の端に、それはぶら下がっていた。
 朱色の熟した実は輝きをはなっていた。この実から夏の夜の姿を想像することは難しかった。
ひとつではなかった。いくつもの実が枯れた蔓にぶら下がっていた。
 いくつもの蔓がさがっていた。
 それらの先が指し示す方向が地球の中心!!

◆【ヒガンバナ情報2015】 更新!!
 逢着する「ふしぎ!?」のかたまりのようなもの。それがこのヒガンバナだ!!
 今、全国の田畑の畦、川の土手等で、葉を延ばし、広げ光を「独り占め」して栄養生産・蓄積にはげむヒガンバナ!!
これぞ、植物「ヒガンバナ」のほんとうの姿かも。
 そんななか私は2ヶ月も前の花が残していったのかもしれない「種子」の「ふしぎ!?」を追っていた。
 それはまだまだ続く。

◆「クモ学」のすすめ 更新!!
 こちらの「ふしぎ!?」は年季が浅かった。
 たった2年前の夏からはじまったばかりだった。こんな身近に暮らしていながらどうしてこの「ふしぎ!?」に気づかなかったのだろう?それこそが不思議だ。

◆コウガイビルを追う 更新!!
 こちらはもう少し長く、7年前の偶然の出会いからはじまった。
この「ふしぎ!?」は間歇的にやってきた。今年はひょっとしたら、この当たり年かも知れない。
 第9コウガイビルはいつまで…???


さあ新しい一週間がはじまる。
これらの「ふしぎ!?」はどこまで進むだろう。
ゆっくり ゆっくり 急ごう!! 

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第9コウガイビルは今も…!!

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▼2015/11/20庭の掃除をしていてたまたま出会ったコウガイビル!!
私の人生、9番目に出会ったコウガイビル。おそらくクロイロコウガイビルだろう。
ケースに入れて水だけ補給していた。これまでの「大失敗」を生かして空気穴はいっさい開けていなかった。
ときどきフタをあけるだけにしていた。
 昨日もまだ元気だった。あの独特の逆三角形頭で周囲を探査するようにして動いていた。
 人生最初のコウガイビルの「261日」の記録に挑戦したいと思っている。
▼少し大袈裟な話になるが、それは事実だった。
コウガイビルは、これまでの人生で出会った最も不思議な生きものだ。
 それまで、
 動物の世界の謎解き第一方程式は「食べる」である!!
とかたく信じていた。ところが貴奴はその方程式を無視して、エサなしで水だけで261日間もナイロン袋のなかで生き延びたのである。
 自らを食べながら生き延びたのである!!
 日々自らのからだを「更新」し「再生」しながら生きたのである。貴奴が教えてくれた。

 生きるとは、「再生」することである

 と。生命科学最前線の世界へ私を連れて行ってくれたのだ。
▼私は第一コウガイビルの再現実験をどうしてもやりたかった。
だから、この不思議な生きものに再会したかった。ずっとずっと追い求めていた。
 今年になって、集中して第5~第8までの4匹のコウガイビルに出会っていた。
逃亡してしまった第6、第7を含めて、この「再現実験」は成功していなかった。
 これらに出会ったのは、すべて春先から夏にかけてであった。
そのこととなにか関係しそうな気がしていた。
 第1号コウガイビルに出会ったのは、2008/11/14である。やっぱり11月なのである。
あのダーウィンも「記録」していた。

私は、南半球の各地で、陸生のプラナリアを十二種以上見た。ブァン ディーメンス ランド Van Dimen's Land で得た若干の標本には、朽木を食わせて、約二ヶ月も生存をつづけさせた。一匹のプラナリアをだいたい相等しい大きさに横断すると、二週間のうちに双方とも完全な体となった。更に、片方が下面に開口を二つとも持ち、従って他の方は開口を一つも持たぬように切ってみた。施術後25日を経て、比較的完全に近かった方は、普通の標本と区別できぬまでになった。片方もその形がいちじるしく大きくなり、そして後端に近く柔らかい細胞集団のうちに透明な空間を生じ、その中には椀のような形の口の原基が明らかに認められた。しかし下面に裂口が開くには到らなかった。赤道に近づいたために、気温の上昇によって、すべての個体を殺すようなことがなかったならば、この最後の段階も構造を完成したに違いない。この実験はすでによく知られているところであるが、一方の個体の簡単な体の一端から、必須の器官がことごとく次ぎ次ぎに生ずるのを見るのは面白かった。プラナリア類を飼うのは極めてむずかしい。生活現象が終われば、一般に見る天然の変化の法則がここにも働いて、体は全体に柔らかくなり、液化する。そのはやさは、他に比べるものもないほどである。(「ピーグル号航海記 上」(チャールズ・ダーウィン著 島地 威雄訳 岩波文庫 P54より)

▼ならば、この第9コウガイビルで、あの「261日間の再現実験」が可能かも知れない。
そんな期待が湧いてくるのだった。
 そう言えば、今年の最初の第5コウガイビルに出会ったのは、大賀ハス蓮根の植え替えのときだった。
その大賀ハス観察池は35週目だった。
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冬到来!クモたちは…!? #クモ学

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▼冬がやってきた!!
生野峠からの風は冷たくきびしかった。だが、三度目の復帰を果たした彼女(ジョロウグモ)は元気だった。
狩りも着実に続けていた。
 最初に彼女に出会ったのは8月の末だから、彼女とつき合いもついに3ヶ月になる。
▼こんなに長く特定の一匹のクモとつき合うのは、昨年のゲホウグモ以来だった。
昨年のゲホウグモがいなくなってしまったのは、2014/11/16だった。
7/2の夜に出会って以来、実に138日間のつき合いだった。
その間に、実に多くのものを見せてもらった!!
 今回の彼女にも、実に多くことを教えてもらっていた。
・巧みな三層のネット
・多様な方法の「狩り」
・糸技の数々
・いろんなイソロウグモ
・オスのジョロウグモ
等々である。なかでもいちばんの驚異は、産卵とその後の行動だ。
「卵のう」を産んだ後、「卵のう」を保護するかのように、「卵のう」にへばりく姿!!
そして、産後のヨロヨロの体で、「卵のう」を覆い隠すための資材集めに四方八方へ奔走する姿!!
雨のなか、一本の糸だけをたよりに、滑り滑りしながらトタン板の壁をよじ登る姿!!
そして、なにごともなかったがごとく復帰して「狩り」を続ける姿!!
▼しかしね冬の到来は、クモや昆虫たちに厳しいものがあるようだ。
クモや昆虫の体の中で起こることも化学変化である以上は、「Q10の法則」(=温度が10℃下がれば反応速度は半分以下になる。)に従わざるを得ない。
 朝の散歩でミイラ化したバッタを見た。
 陽の当たる土壁の側まで辿りついたカマキリは息絶える寸前だった。
 冬は厳しいのだ!!
▼ならば彼女にこの後、やって来るのは死しかないのだろうか?
三度目の産卵はあるのだろうか?
今日は、どんな「狩り」を見せてくれるだろう?

彼女とのつき合いは、いつまで続くだろう?

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ヒガンバナに何が起きているのか?(15) #ヒガンバナ

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▼どうしてだろう!?
バケツのなかのヒガンバナの花茎の先(仮に花軸)だけまだ青々と緑を残していた。
 昨年度に「自然結実」がたくさんみつけることが出来た群落のヒガンバナが、開花後すぐ残念なことに刈り倒されてしまった。あきらめきれなくて、その花茎を束にして家に持ち帰りバケツのなかにほり込んでいたのだ。
 なかでも、子房部が大きくふくらみそうなものをペットボトルに水を入れさしていた。そちらの方は、枯れ果ててみじめな姿となっていた。
▼バケツのなかのひとつの花軸を取り出して、カッターナイフで切り裂いてみた。
白い珠が確認できた。
 これはなんだろう。「完熟」できなかった種の赤ちゃんの赤ちゃん!?
 取り出して見たら、けっこうな大きさのものもある。
▼ここでシロウトならではの「ふしぎ!?」が頭をもたげてくる。

「いったい、いつの段階で「自然結実」は決まるのか!?」

もし「自然結実」する株が決まっているのなら、その花茎の先のから「完熟」種子が採れるはずだ。
けっしてそうではない。ほとんどはふくらみかけても萎んでしまうのだ。
 野生で「自然結実」する場合も、きまってその花茎は緑をたもち続けた。他の花茎が萎れて倒れても最後まで立っていた。たとえ花茎が緑を失っても、花軸は緑を失わなかった。
 だから、「自然結実」ヒガンバナはとてもみつけやすいのだが。
では、いつの段階で「自然結実」するぞというシグナルは発信されるのだろう。
そのシグナルを受けて水と栄養は補給され続ける「からくり」は!?
▼考えれば考えるほど「ふしぎ!?」の淵にはまってしまう。
ちなみにこの切り倒された花茎のなかから、たったひとつだけ「完熟」を手に入れることができた。

 あらためて、植物の「種子」という戦略のすごさに驚き感動するのである。
「完熟」種子の黒い種皮は、何年たっても腐りもしないでそのままである。たとえ本体が消えてなくなってしまってもである。
 どんな物質でつくられているのだろう!?

(つづく) 
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ヒガンバナに何が起きているのか?(14) #ヒガンバナ

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▼これはヤバイ!!と思った。
「完熟」した種子をチャック付きナイロン袋に保存していた。袋のなかにはあわせて水で濡らしたティッシュをいれていた。種子の「保湿」のためである。干からびてシワシワになってしまうのを防ぎたかったのだ。
 それが今回は裏目に出たようである。白いカビのようなものが種子にくっついていた。
 なかには種子のなかみの「汁」が流れ出ているものもあった。
ちょっと前から気づいていたが、ここまでひどいとは思わなかった。
あたたかい気温のせいもあるのだろうか。
▼私の「研究」はいつも無手勝流で、試行錯誤の連続だった。
種子の採集・保存・実生に最初に挑戦したのは、キツネノカミソリからだった。
2013年度のことである。
たまたまうまく発芽(発根)まではこぎつけた。
2014年度のコヒガンバナの場合も同様にして種子を保存した。
たくさんの経験を持たない私は一度うまくいった経験があると、それにこだわってしまうのだった。
種子の保存には、「チャック付きナイロン袋に濡れたティシュ」きめつけてしまっていた。
▼どうやら種子の保存方法に軌道修正が必要なようだ。
あわてて濡れたティシュを取り出した。
「完熟」種子は、花茎の採集日ごとにちがうナイロン袋に入れていた。
これを機会に、現段階(2015/11/25)での回収した「完熟」種子の数を数えてみた。
今年みつけた「自然結実」群落から採集したものだけで次のようになった。

・10/09 …  4個
・10/20 … 14個
・10/30 … 23個
・11/06 …  4個
・11/16 …  2個
・11/19 …  2個
 
合計49個である。

このうちカビのようなものがついたのは10個以上にのぼった。
拭き取って別の袋に保存することにした。
▼庭のペットボトルやのりの瓶には、まだ「完熟」途中ものもあった。
それらを合わせると50個以上になることは確実だった。
さあ、今年はこのうち何個の種子を発芽させることができるだろう。
「出葉」までいくのは何個だろう。

 一昨日(2015/11/24)採集した自然結実した最後の一本、鱗茎の採集には失敗したが、ダメモトで植木鉢に植えてみた。同時に採集した同じ群落のものも別の植木鉢に植えてみた。
はたしてどうなるだろう?

(つづく)
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ヒガンバナに何が起きているのか?(13) #ヒガンバナ

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▼これが最後の一本だった!!
今年発見した「自然結実」ヒガンバナ群落。そこで「完熟」まで観察をしようと残して置いた花茎もこの一本だけになっていた。この花茎もこのままおいて置けば見失ってしまいそうになってきた。
 思い切って採集しようとその場所に出かけて行った。採集しようとして、栗田先生の言葉を思い出した。
今の私には染色体の観察まではできないが、できる観察があるのではと、もう一度家に帰り、移植ごてを持ってきて鱗茎ごと掘ってみることにした。
 失敗してしまった!!
 鱗茎の下半分以上を切断してしまった。なんということを…
それでもそれを持ち帰り観察してみた。花茎はなんと60㎝もあった。
▼私にもできることをすべてやってしまいたいと思っていた。
これまで観察してきたことをもとに、「仮説」を立てることはできると思っていた。
トンデモナイ誤謬や勘違いはあるだろうが、それは気づいた段階で軌道修正をすればいいと思っていた。
大きくは、ふたつの「仮説」に分かれると思っていた。
ひとつはこうだ。

【仮説 1】「自然結実」するヒガンバナは、2倍体(2n=22)になっている。

 この「仮説」もさらに詳しくはいくつもの説に分かれてくるだろう。
まず、これはずっと以前からそうなのか、それとも近年になってそうなったのか?
3倍体から、2倍体ができるそのメカニズムは?
「ふしぎ!?」だけだ。
▼もうひとつ「仮説」はこうだ。

【仮説 2】無融合種子形成をするようになっている。3倍体(2n=33)のままである。

どちらかと言うと、私はこれまでの自分の観察をもとに、こちらの「仮説」の方を支持したいと思っていた。
その理由は次のようなことがある。
(1) 毎年、群落でなく単発的な「自然結実」ヒガンバナの観察をしてきた。
(2) 「自然結実」群落は、翌年も高頻度に「自然結実」が起こるということではなかった。
    (たった3年間の観察で断定的に言うのは、早合点とも言えるが)
(3) ここ10~20年のあいだに、急激に「自然結実」群落の発見が増えてきている。
等々である。
 まだまだ説得力をもつまでにいたっていなことを自覚しながらも、とりあえず「記録」だけはしておきたい。
▼染色体数(核型)を調べれば決着がつくことかも知れないが、今の私にはそれは無理だ。
可能なことを可能な限り観察してみようと思う。
そして
「ヒガンバナに何が起きているのか?」
を問い続けていきたい。

 本命の鱗茎で失敗しながら、となりのふたつの鱗茎はうまく掘り出せた。
ひとつは、なるほどと納得した。しかし、もうひとつは簡単には納得できなかった。
鱗茎から伸びる太いものはなんだろう? 根 ???
「ふしぎ!?」に尽きることはない。

(つづく)
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【Web更新11/22】15-47 【ヒガンバナ情報2015】 等更新!!

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櫨の実や 日のぼり影の 雲に落ち 15/11/20 (金)撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】15-47
週末定例更新のお知らせ
 【理科の部屋】22歳の誕生日ということで、誕生当時のことを少し思い出していた。
不思議に思ったことがあった。その当時と同じように、同じような時間帯に同じようにパソコンに向かい同じようなことをやっているのである。進歩がないというか…(^^ゞポリポリ 少し自己弁護のコトバ
 ホンモノの「流行」は、「不易」を内包する!!
 ホンモノの「不易」は、「流行」を創出する!!

◆表紙画像集2015 更新 人里の自然シリーズ 櫨の実
 前の山の櫨の紅葉がすべて落ちてしまった。実だけになってしまった。
坂道にある櫨に朝日があたりはじめた。すると陽の当たるところ以外はモノクロの世界になってしまった。
一瞬、影が雲に映ったような気がした。

◆ヒガンバナ情報2015 更新!!
 長年のヒガンバナ研究もいよいよ佳境に入ってきた。
 引き続いて全国各地からの「情報」を待ちたい。

◆クモ学のすすめ 更新!!
 ヒガンバナの「ふしぎ!?」にくらべると、私にとっては比較的新しい部類の「ふしぎ!?」だ。
彼女は今朝も元気だ。次々と「獲物」の食べ残しを陳列していっている。
 今週は何をみせてくれるのだろう? 

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 今月読んだ理科教育関係のふたつは、時間を置いて何度でも読み返したい提言である。
とてもうれしい時空を超えた寅彦からのエールでもある!!

 新しい一週間がはじまっている。
ゆっくり 急ごう!!

 

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本日(2015/11/23)、【理科の部屋】は満22歳に!!

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▼「情報は発信するところに集まる!!」を合い言葉にした【理科の部屋】は、22年前の今日誕生しました。
そう!!
 今日は【理科の部屋】22歳の誕生日なんだ。
 ( ^_^)/□☆□\(^_^ )カンパ-イ!

 22年の「歴史」は、ネット変遷の「歴史」でもあった。
▼【理科の部屋】のWelcomeメッセージは、次のようにはじまりました。
*******************************************************
日本の理科教育情報発信基地
【理科の部屋】へようこそ        
                                
(^o^)/ あなたもここで情報発信者に\(^o^)   

 情報は、発信されるところに集まる。

 あなたがノックされるところがドアです。

 時空を超えて響きあい・学びあい・高めあう世界を
*******************************************************
ここに【理科の部屋】の思いのすべてがあります。
【理科の部屋】の最大の特徴は、今までの情報受信者が情報発信者に変わろうとしたところにあります。
それが、最も有効な情報収集手段だと気づいたからです。
22年たった今もこの思いはまったくかわりません。むしろ、今はより強くそれを感じています。
▼ネット環境はいかに変わってもこの思いは変わることはないだろう。
この一年の歩みなかで特筆すべきことがあった。
それは
◆Facebook版【理科の部屋】
が開設されたことである。
 また、あらたな人との出会いが楽しい!!
多くの人が集まればそこに自ずと多様な情報が発信されるだろう。
あらたなヒューマンネットワークも誕生するだろう。
それが楽しみである。
▼23歳になるまでの一年間にどんなことが起こるだろう。
どんな出会いがあるだろう。
それは誰にもわからない。
 しかし、確かにわかることがある!!それは

 【理科の部屋】ヒューマンネットワークは、これからもずっとずっと続いていくだろう!!

ということだ。

 【理科の部屋】22歳の朝 

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本日(2015/11/22)、第113回オンライン「寅の日」!!#traday

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▼一昨日(2015/11/20)、自宅の庭の掃除をしていて、人生9番目のコウガイビル(陸棲プラナリア)に出会った。
私にとってこのコウガイビルという生きものは特別の意味をもっていた。
 見た目の「キモイ」を超えて、生命の不思議さを語る特級教材だった。最初に出会ったコウガイビルはエサなし261日間水だけでナイロン袋のなかで生き延びた。そして、私を生命科学最前線まで連れて行ってくれた。
 それにしても不思議なことだ。
 今年の春から今までに、5匹目から9匹目まで集中して、庭の同じような場所からみつけていた。
 あんなに捜してきたのに、もっとも身近なところにいるなんて!?
やっぱり、寅彦のあの言葉を使ってみたくなるのだった。

 「ねぇ君、不思議だと思いませんか?」

▼本日(2015/11/22)は、第113回オンライン「寅の日」です。
 【理科の部屋】誕生月ということで、「理科教育」関係のもの読んでいます。
今回は、前回に引き続いて雑誌『理科教育』に寄稿されたものです。
前回の「研究的態度の養成」は1918年(大正7)、雑誌が創刊された年のものでした。
それからちょうど10年、1928年(昭和3)に書かれた「雑感」(『理科教育』)を読みます。

◆本日(2015/11/22)、第113回オンライン「寅の日」!!

●「雑感」(『理科教育』)(青空文庫より)

▼私はこの文章が大好きです。
いちばんの「お気に入り」なんです。これを読むと、勇気わいてくる気がするのです。
「理科の教師でよかった!!」と心底そう思えてくるのです。
寅彦は言います。
 理科教育にとって最も大切なものはコレだと言っています。

それは教科書や講義のノートの内容そのものよりも、むしろそれを教わった先生方から鼓吹された「科学魂」といったようなものであるかと思われる。

 「科学魂」なんて言うと、なんか復古調の変なイメージを抱いてしまいそうですが、けっしてそうではない。
後を読むと、それがよくわかる。
 理科教育の「不易」をさす言葉である。

もう少し詳しく
 

科学教育の根本は知識を授けるよりもむしろそういう科学魂の鼓吹にあると思われる。しかしこれを鼓吹するには何よりも教育者自身が科学者である事が必要である。先生自身が自然探究に対する熱愛をもっていれば、それは自然に生徒に伝染しないはずはない。実例の力はあらゆる言詞より強いからである。

▼そして、次々と私を勇気づけてくれる言葉が続く。

ただ先生自身が本当に自然研究に対する熱があって、そうして誤魔化さない正直な態度で、生徒と共に根気よく自然と取込み合うという気があれば十分である。先生の知識は必ずしもそれほど広い必要はない。いわゆる頭の良い必要はない。

 間違いを教えたとしてもそれはそれほど恥ずべき事ではない。また生徒の害にもならない。科学の歴史は一面から見れば間違いの歴史である。間違える事なしには研究は進められない。誤魔化さないことだけが必要である。
先生の分らない事は大抵誰にも本当はよく分らない事である。分らない事は恥でも何でもない。分らない事を分ったような顔をするほど恥ずべき事はない。

なんか、とても「うれしい」気分になってくるのである。
この寅彦から理科教師に向けての熱きエールは、87年の時空を超えて今も(いや、今こそ)有効である!!

 さらに不思議に思うのは、5~9匹目までのすべてのコウガイビルはすべて、大賀ハス観察池周辺で出会ったということだ。なにかの関係があるのだろうか?
 その大賀ハス観察池、蓮根の植え替えから34週目だった。

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『クモはすごい』を!! #クモ学

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▼昨日(2015/11/20)も彼女(ジョロウグモ)は元気だった。
15日に二回目の産卵に気づいて、それから6日間、彼女の行動を観察しつづけてきた。
驚きの連続だった!!私の予想はすべてハズレ通しだった。
それをどう言葉にすればいいのか、私にその術がないのが残念だ。
ひと言で言えば

クモは凄い!!

だ。凄すぎる!!
▼16日は、「卵のう」を保護するがごとく、「卵のう」を覆うポーズで過ごしていた。
17日の朝、彼女はそこにいなかった。また、「卵のう」覆い隠す資材をみつけにどこかに出かけたのだろうかと思い、周りを見回すが姿は見えなかった。
 もともと周りにはそんな資材はなかったから、ついにあきらめて元のネットに帰ったのかと思って、そこを見るがいなかった。ついに彼女は最期をむかえたのかと諦めかけた。
 その時だ。思わぬところに彼女をみつけた。
 納屋のトタン板の壁に居た。屋根から3mばかり下である。
彼女はじっとして動かなかった。かたまっているかのようだった。
糸一本でぶらさがっているような状態だった。
ところが突然として動きはじめた。死んではいなかったのだ。
方向を変え登りはじめた。糸を巻き取るのと、壁に足を引っかけてよじ登ろうとしているようだった。
しかし、産後のつかれもあるのだろう。
なかなかうまくいかない。また都合悪いことに雨まで降ってきた。
トタン板はなおさらすべった。
もがくように活発に動いていたと思うと、充電が切れたようにピタリと動きとめてしまった。
これを何度も何度も繰り返していた。
ついに夕方にやっと登りきったかと思ったとき、巻き取ったはずの糸が伸びてまるでヨーヨーのようにずるずるといちばん下まで来てしまった。
「ああ、彼女もここまでか。ほんとによく頑張った!!」
とその日の観察を終えた。
▼18日の朝、トタン板の壁に彼女の姿はなかった。
壁の下に置いているガラクタを除けて、せめて「遺骸」とでも対面しようとした。
その時だ!!
今日も雨かと見上げた空にトンデモナイを見てしまった。
彼女だ!!瀕死状態にあると思っていた彼女が居たのだ。
彼女であることはほぼ間違いなかった。あらたなネットの橋糸の端は、「卵のう」のある庇にかかっていたのだから。「卵のう」の上1mの位置である。元々のネット2.5mよりも近い位置だ。
 しかし、そこはホントの彼女をよく知らない観察者である私からみると、けっして都合のいい場所には思われなかった。折から北風は冷たく厳しくなってきた。雨までまた降ってきた。
 曇空がつづく19日も、彼女はそこに居て甲斐甲斐しく動いていた。
20日。ついに待ちに待った青空がやってきた。朝からネットの更新をしているの活発に動いていた。
 その場所が、納屋の二階の窓からすぐ近くであることに気づき、近づいて彼女を観察してみた。
お昼近くには、「狩り」を再開しはじめた。
完全復活だ!!
彼女は凄い!!
クモは凄い!!
▼2年前の夏、コガネグモの「狩り」との偶然の出会いからはじまった私の「クモ学」
彼女があらためて
クモ学は面白い!!
クモは凄い!!
教えてくれた。

『昆虫はすごい』が多くの人に読まれているようだ。
私も読ませてもらった。確かに面白いと思った。でも私は思う。
「昆虫」も面白いかも知れないが、「クモ」はもっともっと面白い!!
すぐ近くで暮らしている「クモ」の方が凄い!!

「クモ学」先達のみなさん 誰か

『クモはすごい』を書いてくれませんか!!

真っ先に読者になりますので…。

もうすぐ彼女との「つき合い」は3ヶ月になる。
さて、この「つき合い」はいつまで続くだろう。
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2015年12月のオンライン「寅の日」は #traday

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▼今か今かと待っていた。
 しかし、いつもの「雲見」の空に青空はいっときも現れることがなかった。
 ここのところ「一雨一度」どころか、雨が降っても寒くなるどころか暖かくなるような日が続いていた。
今年は冬を忘れてしまったのかと思ったりしていた。
 そんなことはあるはずがなかった。
自然はもっともっと律儀だった。
きっちりと生野峠から冷たい北風が吹き出してきた。
 寅彦は言った。

科学の方則とは畢竟(ひっきょう)「自然の記憶の覚え書き」である。自然ほど伝統に忠実なものはないのである。(『津浪と人間』より)

と。
▼と言っている間に今月も20日になってしまった。
来月のオンライン「寅の日」を計画する時期だ。
 ちょうど一年前の寺田寅彦記念館友の会秋季研修会でたいへん興味深い話を聞いた。
 「寺田物理学」と「連句」の関係についてであった。それいらずっと気になっていた。
いつかはと思っていた。
・科学者・寺田寅彦にとって「俳句」「連句」とは
・寺田物理学、寅彦の自然観との関係は
それ等を12月のテーマとしたい。12月は3回ある。
それに加えて、例年通り追悼オンライン「寅の日」も実施したい。
1935年(昭和10)、12.31 寅彦は没した。今年はちょうど没後80年である。

■2015年12月オンライン「寅の日」

◆第114回オンライン「寅の日」 …12/04(金)
◆第115回オンライン「寅の日」 …12/16(水)
◆第116回オンライン「寅の日」 …12/28(月)
◆第117回オンライン「寅の日」 …12/31(木)

▼ではテーマに沿って何を読むか。
 これにはなかなか迷った。昔にくらべれば少しは興味も深まったというものの、「俳句」はまったくのシロウトである。シロウトであることを生かして、率直に寅彦のコトバに耳を傾けてみたい。
 まだは、これまでにも読んだことのある「天文と俳句」「俳句の精神」を読み、今月の本命である「連句雑俎」と読み進めたい。12/31にはいつものように最晩年の作品でもある「日本人の自然観」を読みたい。

■2015年12月オンライン「寅の日」

◆第114回オンライン「寅の日」 …12/04(金) 「天文と俳句」(青空文庫より)

◆第115回オンラ「寅の日」 …12/16(水) 「俳句の精神」(青空文庫より)

◆第116回オンライン「寅の日」 …12/28(月) 「連句雑俎」(青空文庫より)

◆第117回オンライン「寅の日」 …12/31(木) 「日本人の自然観」(青空文庫より)

▼プリントアウトしただけでも圧倒されてしまった。
 私ごときに読み解くことのできるテーマは十分承知のうえである。どこまでも自分の「文脈」と重ねあわせならが挑戦してみたい。それが、自分自身の「自然観」を問うことにツナガルことを信じて。
 12月には、今年も「寺田寅彦記念館友の会秋季研修会」に参加させてもらうつもりだ。
だから12月は、私には寅彦「ばっかり病」の一か月になりそうである。
楽しみである。 
 

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ヒガンバナに何が起きているのか?(12) #ヒガンバナ

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▼いったんやんだ雨だが、また降り出しそうだった。
それにしてよく降るもんだ。10月とは大違いだ、短い周期で雨を繰り返していた。
 水やりがてら、実生ヒガンバナの鉢3つを外に出してみた。
昨日(2015/11/18)の段階で
・実生ヒガンバナ2014a…10.5㎝
・実生ヒガンバナ2014b…5.5㎝
・実生ヒガンバナ2014c…1.5㎝
に成長していた。半月前(2015/11/03)に比べてa,bはともに1.5㎝伸びたがcにはほとんど変化はない。
 これが順調な成長なのか、私にはわからない。
なにしろすべてがはじめての試みで、すへてが試行錯誤の連続である。
もっと光をあてて、「光合成」してもらってあの小さな球根に栄養を貯め込んでもらった方がとも思うのだが、ついつい「慎重に」という思いから、屋内に持ち込んでしまうのだった。
▼これでほんとうに何年後かに花の咲くヒガンバナに育つだろうか?
その疑問に答えてくれる先駆的研究を今年になって目にすることができた。
それは、神奈川からの続報だった。

◆実生ヒガンバナ2例における成長と初花の形態的観察 (瀬戸良久・武市早苗・中嶋克行 2015)

なんと凄い!!
花が咲いている。実生5年目の9月に開花が認められたという。
ならば、私のこの3つ鉢の実生ヒガンバナから花茎が伸びてきて花が咲く可能性もあるということだろうか。
道は遠い!!
でも「可能性」があるということはうれしいことだ!!
▼開花までに長い年月を要するとしても、野生でこれを毎年繰り返しているのなら話は別だ。
毎年5年目の実生ヒガンバナは多数存在することになる。
 ならば、日本のヒガンバナは「分球」によってのみ分布域を広げていったという考えを少し修正する必要があるのだろうか。
 結論はまだ早い!!
▼しかし、想像以上の高頻度で「自然結実」が起こっていることだけは確かなようだ。
ところで
それは、いつ頃からのことなんだろう。
ずっとずっと以前からのことなんだろうか。
それはおかしい!? 
 あんなに多くの人が追いかけてきた「ふしぎ!?」だ。
そうならば、きっと多くの人が目にしてきているはずだ。
「自然結実」を!!

ならば、ここ10年、20年ほどのあいだにヒガンバナに何かが起こっているのだろうか?

「ヒガンバナに何が起きているのか?」

の「ふしぎ!?」は深まるばかりである。
「染色体レベル」での研究に期待するところは大きい!!

(つづく)
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ヒガンバナに何が起きているのか?(11) #ヒガンバナ

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「情報は発信するところに集まる!!」
はやっぱりホントウだと思った。
 一昨日(2015/11/16)ついに、待ちに待った情報が飛び込んできた。
ヒガンバナ「自然結実」→種子→発芽(発根)→出葉 のリアルタイムな研究情報だった。
 そのうれしい情報は奈良からであった。

◆生物多様性の保全」研究班

▼あまりにうれしかったので、またまた今観察中の「自然結実」ヒガンバナ群落へ行ってみた。
ここでも間違いなく…!!
 を確認してみたくなったのだ。
群生地には5本の花茎だけを残していた。「完熟」するまで、この場で観察するつもりだったのだ。
 一昨日は、ひとつは「目玉オヤジ」状態になり、いまひとつは、まさに「完熟」種子がこぼれ落ちようとしていた。
あわてて2つを採集し、あと3つの花茎を残した。
 昨日(2015/11/17) は、庭の「水栽培」中の花茎からも次から次へと「完熟」種子がこぼれ落ちた。
 今、目の前で見ていることは単なる「仮説」ではなくて、まぎれもない「事実」であった!!
▼私が、2013年、2014年、2015年三年連続して「自然結実」群落と出会う前から、とても刺激を受け勇気づけられていた先駆的な研究報告があった。

◆ 「ヒガンバナの稔性と発芽について」(瀬戸 良久・武市 早苗・中嶋 克行 神奈川自然誌資料 2011)

 とてもていねいなくわしい研究報告である。
大いに参考にさせてもらった。特に種子の保存法については教えられた。
 この報告に出会わなかったら、私は「実生キツネノカミソリ」の挑戦をはじめなかっただろう。
 深謝!!
▼奈良から情報で、私の知る「事実」はまたひとつ増えた。
「日本のヒガンバナは3倍体(2n=33)でほとんどない。」
の常識が…。
ヒガンバナ「自然結実」→種子→発芽(発根)→出葉 の「事実」はいろんな場所で起ころうとしていた。
私の知る範囲だけでも
・石川
・香川
・神奈川
・兵庫
・奈良
とつづいてきた。
 きっともっともっと他の場所でも、この「事実」は起こっているだろうと考えるのが妥当だろう。
 情報発信を続けながら、さらなる情報を待ちたい!!

 そして、問い続けたい!!
 「ヒガンバナに何が起きているのか?」
 と。
                                                          (つづく)
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あのジョロウグモが再び産卵を!! #クモ学

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▼(゚o゚)ゲッ!! また彼女(ジョロウグモ)がいない!!
それは日曜日の朝のことだった。
先日まであんなに元気に狩りをやっていたのに、どこに行ってしまったのだろう?
でも最初はあまり心配しなかった。
「こしき」から少し離れたところにはオスがいたのだから…。
でも、それにしてもどこへいったのだろう?
遠出して狩りをするなんてことあるのだろうか。
それとも、まさか…
▼そう、そのまさかだった!!
彼女は再び産卵していたのだ。
前回の産卵(10/24)から3週間、二度目の産卵をしていた。
場所は思いもよらぬ場所だった。
ネットのセンター「こしき」から離れること約2m50㎝。
トタン屋根の庇の腕木だった。一度は庇の陽の当たるところに試みたのであろうか。
張られた糸が残っていた。途中で計画を変更したのだろうか。
卵のうに覆い被さって保護するようにへばりついていた。
午後になって、動くはじめた。産後の彼女はいつもの彼女ではなかった。
ヨタヨタした足どりだ。今にも落下してきそうだ。
なんで今、こんな状態するのか。それは前回の観察から推察された。
彼女は卵のうを覆い隠す資材をさがしているのだろうと思われた。
この近くにはそんなものはなかった。前回のようなナイロン紐の切れ端すらない。
夕方にはあきらめたのか、朝のポーズで卵のうに覆い被さっていた。
▼一夜明けた。
脚立を持ってきて、もう少し近づいて観察してみることにした。
昨日(2015/11/16)は、朝から夕方までほぼ同じポーズをとり続けていた。
ネットの方では、あの彼(オスのジョロウグモ)の姿が朝からみられたなかった。
卵のう自体には、なにか覆い隠すなにかが増えたようにはみられなかった。
▼さて今日は、彼女は戻ってくるのだろうか?
 もうまもなく彼女とのつき合いは3ヶ月になる。
彼女には数々のことを教えてもらった。
多様な「狩り」の現場もみせてもらった。
でも、まだまだ聞いてみたいことがいっぱいある。
たとえば、「食事」は見せてもらったが、ウンコやおしっこはどうなっているのだろう?
3ヶ月のあいだに、それを見た記憶がないのだが…。

ともかくもう一度戻ってきて欲しいが、さて…。
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【Web更新11/15】15-46 【ヒガンバナ情報2015】 等更新!!

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花八手 今日も虫の 集いけり 15/11/13 (金)撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】15-46
週末定例更新のお知らせ
 blogにつけているアクセスカウンターがいつのまにやら50万を越えていた。
もっとも、こちらの方のカウターは「のべ人数」であるから、そんなに驚くことではないのかも知れない。
 しかし、私にはやっぱり驚異であり、うれしいことである。
 それ自体が目的ではないと言っても、やっぱり自分の書いたものが多くの人に読んでもらっているというのは書き甲斐もあるというものである。
 さあ、今週は何を書こうかな。

◆表紙画像2015 更新 人里の自然シリーズ ヤツデの花
 今年も西の庭にヤツデの花が咲いていた。
11月半ばというのに、こんなにたくさんの虫はどこにいたのだろうと思うほど集まってきていた。
虻、蜂、ハエ等々、種類も多様である。
 どうしてここに花が咲いているとわかったのだろう。
花の色だろうか? 貴奴等にはどのように見えているのだろうか?
においだろうか? 私には感じとることのできないにおい物質の分子が発散されているのだろうか?
 まだまだ自然には、私の知らない「ふしぎ!?」でいっぱいだ。

◆【ヒガンバナ情報2015】 更新!!
 こんな時期になって、ヒガンバナ「ばっかり病」を発症している。
自分でも驚いてしまうぐらいである。
 でもこの「ふしぎ!?」のはじまりはきわめて単純なアタリマエから出発していた。
 あんなにいっぱいきれいな花を咲かせるヒガンバナ!!
 花が咲くのだから、「種子」をつくってアタリマエ!!
なのになぜ!?
 やっぱり「ふしぎ!?」だ。
 どこまで行っても、ヒガンバナの「ふしぎ!?」は尽きることがない。
 
◆オンライン「寅の日」 更新!!
 【理科の部屋】誕生月にちなんで、理科教育に関連するものを読んでいる。
ここでも、寅彦は今日的であり、示唆的だった。
 
 さて、尽きることのない「ふしぎ!?」
今週はどこまで… ゆっくり 急ごう!!


 


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ヒガンバナに何が起きているのか?(10) #ヒガンバナ

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▼ひょっとしたら、自然はもっともっと凄いことをやっているのかも知れない!!
 雨が降っていた。子房部がパックリと割れて、「完熟」種子が大きく顔を出していたのに、雨でまた少し閉じてしまった。また、一方では雨粒でたたき落とされた種子もある。
 たたき落とされた種子を見失わない間にと、拾い上げナイロン袋に入れた。
 これで同じ群落から採集した種子は20個になる。別の場所から採集したものを加えると23個である。
昨年度の30個を上まわることはまちがいなさそうだ。
▼「日本のヒガンバナは3倍体で種子をつくらない。」
 その常識とちがっていた。昨年度の30個の種子のうち3個は「出葉」まで来ていた。
「2倍体に変わってしまった。」
のほかに、可能性として
「無配生殖(無融合生殖)」というコトバを教えてもらった。
知らなかった。くわしく知りたいと調べていたら
「アポミクシス」
というコトバが出てきた。そのなかに
「無融合種子形成」(受精を伴わない種子生産)
というのが出てきた!!
そんなのがあるのかと驚くと同時に
コレでは!!と直感した。
▼ここからは、シロウトであるが故のトンデモ「仮説」なのかも知れない。
これだと、これまでのことがうまく説明がつくと思った。
 単発的には、これまでにも何回か「種子」を手に入れていた。
群落としては3年連続であった。
ただし、群落発見の翌年にも、その群落で「自然結実」するわけではなかった。
それは
「ヒガンバナはある条件下で、高頻度に「無融合種子形成」をする!!」
とするならば、納得できそうな気がした。
「無融合種子」は言わばクローン、従って染色体数は2n=33である。
では、その「条件下」とはなんだろう。
それはヒガンバナにとってのピンチなのかも知れない。
だから、なんとして生き残るための「非常戦略」なのかも知れない。
 自然は私などの想像しているより、はるかにフレキシブルなものなのかもしれない。
▼いずれにしても、「発芽」「出葉」してヒガンバナの染色体構成を知りたいものだ。
でも、私の手には負えそうにない。

誰か一緒にこの「謎解き」してくれませんか!!

 この雨で、蓮根の植え替えから33週目の大賀ハス観察池は水があふれるばかりになった。
10月、雨が少なかったので干上がってしまうのではと心配したが、いらぬ心配だったようだ。
つくづく思う。
 自然って、ほんまにうまいことなっとるな!!  
                                               (つづく)
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ヒガンバナに何が起きているのか?(9) #ヒガンバナ

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ヒガンバナ「自然結実」記念日!!
 その地に立ったとき、すでに雨が降っていた。雨は予想より早く降りだした。
 雨が降ってきたからと言って断念するつもりはなかった。昨日はどうしてもそこに立ってみたかった。
2年前に「自然結実」ヒガンバナ群落をみつけた場所だった。第一号の「完熟」種子を発見した場所はピンポイントで記憶にあった。2年経ったそこは確かにヒガンバナの株を確認できる程度の草むらだった。
 その田の東西の畦に集中して「自然結実」を確認できたのだった。
 昨年度はまったくダメで、今年も何度も確認に足を運んでいたが、ここに立つと「ひょっとしたら…」と思い探索をはじめてしまうのだった。
 葉が枯れ始める株があったの気になるのだった。 
 2年前、ここのヒガンバナに何が起こったのだろう!?
▼次に向かったのが、昨年度みつけた夢前町の群落だった。
ここもすでに確認ずみだった。でもやっぱり行ってみたかったのだ。
着くなり、ホトケノザ群落とコラボの場所をみつけたきれいだった。ここでも傘をさしての観察であったが、足がついつい先へ先へと向かってしまうのだった。
 最後は、やっぱり今年の発見の福崎の群落だ。
 残して置いた5つの「自然結実」花茎は、倒れ葉に埋もれてはいたが、確かに確認できた。
まだ「完熟」した種子が顔をだすところまではいたっていなかった。
▼雨のなか三ヶ所の観察をしながらずっと考えていた。
この事実をどう解釈すれば、謎解きできるのだろう?
この三ヶ所の群落に共通したことはないだろうか。
強いてあげれば
・コンクリートの溝が近くにある。
・田んぼの畦である。
・車の通る道路が近くにある。
程度である。
でも、そんな場所ならいくらでもありそうだ。
 また、一度「自然結実」したからといって、毎年そうだということはないのである。
勝手に
「何年かサイクルで、高頻度に「自然結実」する。」
と作業仮説を立ててみたものの

 やっぱり「ふしぎ!?」だ。

ヒガンバナに何が起きているのか?

▼かくなる上は、やはり染色体レベルの、いやそれ以上の分子生物学レベルの「謎解き」が必要なのだろうか。
正直言って、不勉強な私には手に負えない。
 だからと言って、「謎解き」を断念するつもりはさらさらない。
 困ったものである。

 栗田子郎先生が「ヒガンバナ渡来説再考」につづいて
◆ヒガンバナ属と呼ばれる植物 
を公開してくださっている。
 豊富な資料・きれいな写真をつかってまとめてくださっている。
アリガタイ!!
 ゆっくり ゆっくり だが読ませてもらおうと思う。
                                                         (つづく)
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ヒガンバナに何が起きているのか?(8) #ヒガンバナ

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▼そうだ!!
今日、11月13日をヒガンバナ「自然結実」記念日にしよう!!
そう決めた。
 二年前の今日(2013/11/13)、私はたまたま「自然結実」ヒガンバナ群生地をみつけた。
それまで、単発的に「自然結実」するヒガンバナに出会うことはあっても、次から次へと「完熟」種子を手に入れる群生地と出会うのははじめてであった。
 それがあったからこそ、3年連続しての群生地の発見につながった。
ヒガンバナが満開となるお彼岸の中日(9/23)からほぼ50日、この日を目安としておけば、これからの「自然結実」さがしの参考にもなるだろう。
▼今年も、二年前と同じだった。
 10/30に採集した花茎から、次から次と「完熟」種子がこぼれ落ちようとしていた。
パクパクマンの口から、黒光りする種子をはき出すように自然にそのことは起こっていた。
 これは少し手助けしなければと思っていても、それはまったく無用な心配だった。
 もしも、今、全国のヒガンバナ群生地のいたるところで、ごく自然にこんなことが起きているとしたらどうだろう?
「種子をつくらない」と言われてきた日本の「ヒガンバナ物語」のシナリオは少し変更されるだろうか。
▼それは、少し置いておくとして
日本のヒガンバナが
・いつごろ
・どこから
・どのようにして
やってきたのかという日本の「ヒガンバナ物語」は実に面白い!!
この「謎解き」はヘタな推理小説よりやっぽど面白い。それは

◆『ヒガンバナの博物誌』(栗田子郎著 研成社 1998.9.1)
 「8 ヒガンバナ渡来再考」

にあった。何度も言うが、アリガタイことに誰でも今すぐそれが読めるのだ。

◆「ヒガンバナの民俗・文化誌」Ⅲ~Ⅴ 「ヒガンバナ渡来説再考」

 この「謎解き」に登場する探偵たちも名探偵ばかりでである。
驚くばかりの「作業仮説」を立て、執拗な実験・観察・調査を繰り返していた。
それぞれに説得力をもつ。展開がドラスティクで実に面白い!!
▼大まかに「自然分布説」と「人為分布説」に分かれるとある。
そのなかに球根を海水に浮かせる実験がでてくるが、私も私に今すぐできる小さな実験をやってみた。
昨日こぼれ落ちたばかりの「完熟」種子を水に浮かべたのである。
3個浮かべて、2つはすぐ沈んでしまった。
ひとつは浮かんだままだった。指で押し込んでもポッカリ浮いてきた。
どこがちがうのだろう?
浮いたものと沈んだものどちらが真性「完熟」種子なんだろう?

ヒガンバナ「自然結実」記念日の今日!!
2年前のその場所に立ってみようと思う。雨のふってこないあいだに…。
                                                      (つづく)
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ヒガンバナに何が起きているのか?(7) #ヒガンバナ

【普通のヒガンバナ 葉の気孔 ×400】
Higan3kikux400s
【「自然結実」するヒガンバナ 葉の気孔 ×400】 
Higaxx4001s
【同群落ヒガンバナ 葉の気孔 ×400】
Higanxyx400s
私の目には同じような大きさに見えた!!
 栗田子郎先生から「野生状態でたくさんの完熟種子が採れるという群落の個体と普通のヒガンバナの気孔サイズを比べたら…」というアドバイスをいただいた。
 染色体の観察は無理でも、これなら今すぐ私にできそうに思えた。
 さっそく挑戦してみることにした。
▼午前中に東の畑の端に生えている普通のヒガンバナの葉を顕微鏡で観察してみた。
顕微鏡観察も久しぶりだった。
それ自体、うまくできるか不安だった。葉の裏の気孔を観察した。
要領はムラサキツユクサ等でよく授業でやってきた方法だ。
もちろんヒガンバナの気孔を見るのははじめてだった。はじめて見えたときは感動だった。
想像以上の数の気孔が見えた!!
 午後には、例の群生地に出かけて行った。
 「自然結実」する花茎の根元から同じ株から生えた葉を採集した。
もう一ヶ所同じ群落だが、別の場所の葉を採集した。
観察する前はドキドキした!!
 2倍体になってしまって、気孔の大きさに変化が起きているだろうか?

 いずれもが私の目にはほぼ同じ大きさにしか見えなかった。
こんなアバウトな観察で、それも一回かぎりの観察で判断はできないが、まずは観察報告ということで、「記録」をしておく。
 それとは別に今回、ヒガンバナの葉の気孔を観察することによって、今田の畦、土手を独占しつつあるヒガンバナの葉が、妙に愛おしく見えてきた。
 ヒガンバナはやっぱり凄い!!
▼5日ぶりに「自然結実」ヒガンバナ群生地に行って、あらためて気づいた。
「自然結実」がみつけにくくなっている!!
 もう直立する花茎はなくなっていた。
 「自然結実」花茎も倒れて、ますます伸びてきた葉に埋もれるようになっていた。
この状態でみつけるには、よほど注意をして見なければみつけることができない。
 前回観察のときに限られた場所に4つの花茎をそのままにしておいたつもりでいた。ところがこの4つをみつけだすのにずいぶん時間がかかった。
最終的には逆に5つの「自然結実」する花茎をみつけることができたが。

▼もう一度

◆『ヒガンバナの博物誌』(栗田子郎著 研成社 1998.9.1)

にもどって読んでいると、実に多くの人が「自然結実」をめざしていろんな試みが行われていた。
「完熟」種子をさがしていた。
 多くの観察者がいたことは確かだ!!
 私なんかよりずっとずっと広範囲に、何年間も観察する人がいっぱいいたのは事実だ。

 私は、3年連続して「自然結実」ヒガンバナ群生地をみつけた。
これも間違いのない事実だ。
どう考えてもおかしい!?「ふしぎ!?」だ。

ヒガンバナに何が起きているのか?

ますます染色体を見たくなってきた!!


                                                     「つづく」
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ヒガンバナに何が起きているのか?(6) #ヒガンバナ

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▼小さな冬がやってきた!!
風は冷たく強かった。しかし、回復した青空はうれしかった。
 ガラクタ置き場同然の庭先で、ヒガンバナ花茎の「水栽培」をしていた。
ペットボトル、ノリの瓶、バケツなどの容器をずらりとならべいた。
 そこに採集日、採集場所ごとの花茎を入れていた。こうして「完熟」を待っているのである。
 「完熟」した種子は、チャック付きナイロン袋に入れていった。(乾燥を防ぐためナイロン袋のなかには、水で少し濡らしたティシュを入れている)
 昨日(2015/11/10)現在、12個の「完熟」種子を回収している。
▼これまでは、自分がこの眼で見てきたことを中心に「ヒガンバナに何が起きているのか?」を問うてきたが、ここからは、他の人の研究も含めてよりくわしく考察してみたい。
・ヒガンバナに何が起きているのか?
・何がどこまでわかっているのか?
 「ふりだし」に戻ってみる。
 それには、やっぱりこの本がよかった。

◆『ヒガンバナの博物誌』(栗田子郎著 研成社 1998.9.1)

 ここにヒガンバナ研究のすべてがあった。
出版されると同時に手に入れ、これまでに何度となく繰り返し読んできた。
(そのつもりでいた。)
 1998年と言えば、巾着田ヒガンバナオフの年だった。
▼この本が、これまでのヒガンバナ研究のすべてが書かれていることに感動すると同時にさらにすばらしいと思うことがあった。
 それは、著者栗田先生は、この本の「抜粋+追補」をネットで公開されているのである。
きれいな画像も含めて、この本のエキスをたった今すぐでも読ませてもらうことができるのだ。
 アリガタイ!!深謝

◆「ヒガンバナの民俗・文化誌」Ⅰ~Ⅵ 『ヒガンバナの博物誌』の抜粋+追補

▼今回、読みはじめてすぐ気づいた。
読んだつもりだけのことがいっぱいあることに!!
最初にヒガンバナの「染色体」のことについて書いてある。
とてもみごとなものであるらしい。
 私は、この眼でヒガンバナの染色体をまだ見たことがない。
ちょっとしたコツがあるそうだが、くわしく方法も書いてある。
なぜ、見なかったのだろう。今さら悔やまれるが、これからに機会があること願うのみである。

自分なりに「ふしぎ!?」を追ってきて、今読みかえしてみると、「発見」することがいっぱいだ。
面白い!!

                                             (つづく)
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本日(2015/11/10)、第112回オンライン「寅の日」!!#traday

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▼あの彼女(ジョロウグモ)はまだまだ元気だった。
雨で乱れたネットを補修し、相変わらず狩りに勤しんでいた。彼氏もいつもの位置に寄り添っていた。
 午後になって、これまでに見たことない行動に出た。ネットの回収だ。
扇形の区画ごとに回収するようだ。それはあのゲホウグモの場合と同じようだ。
 ひとつの区画のネットを回収すると、となりの区画の「五線譜」も完全に乱れてしまったようだ。
どんなつくりになっているんだろう。「ふしぎ!?」だ。
 そもそもリサイクルする糸の「からくり」も、私はまだくわしく知らなかった。
やっぱり寅彦の真似をしてみよう。

「ねぇ君、不思議だと思いませんか?」

▼本日(2015/11/10)は、第112回オンライン「寅の日」です。
11月は【理科の部屋】の誕生月です。
 それにちなんで、ダイレクトに「理科教育」に関係したような文を読みたいと思います。
 今回は、雑誌「理科教育」に1918年(大正7)に書いた「研究的態度の養成」です。

◆本日(2015/11/10)、第112回オンライン「寅の日」!!

●「研究的態度の養成」(青空文庫より)

▼まず、驚いてしまう。
「ほんとうにこの文は97年も前に書かれたものだろうか!!」と。
では1918年とは、理科教育にとってどんな時代だったのだろうか?
理科教育はどこにいたのだろう?
それから見ていく。
 『日本理科教育史』(板倉聖宣著 仮説社)の年表から引用させてもらう。

●1918.1.9 理科教育研究会、東京帝国大学で発会式(会長 林 博太郎)。
●1918.2.5 文部省、師範学校・中学校の物理・化学に生徒実験を課すことを定め、「物理及化学実験要目」を訓令、生徒実験設備費として臨時補助金20万円余を国庫支出。
●1918.4.△ 理科教育研究会『理科教育』創刊

 一方、寅彦はこの年41歳。1916年には東京帝国大学理科大学教授に就任しており、加えてこの年の4月より航空研究所兼任を命じられている。
 4月創刊された雑誌『理科教育』の10月号へ寄稿されたのがこの文ということになる。

いちばん言いたかった提言からはじまっていた。

 理科教授につき教師の最も注意してほしいと思うことは児童の研究的態度を養成することである。

  
 その具体策として大きくは2つの提言をしていた。
ひとつは
 これには最も必要なことは児童に盛んに質問させることである。何の疑問も起さないのは恥だという風に、訓練することが必要である。

である。
 さらにこう続けている。

そうして児童の質問に対して教師のとるべき態度について二つの場合があると思う。その一は児童の質問に答うることの出来なかった場合である。その二は教師がよく知って答え得る場合である。

 この二つの場合について、教師の対応を語ってくれている。
「ねぇ君、不思議だと思いませんか?」を口癖とした寅彦らしい説明だ。
納得!!である。
▼もうひとつ提言があった。それはこうだ。

 それから小学校では少し無理かも知らないが、科学の教え方に時々歴史的の色彩を加味するのも有益である。
これらの歴史を幾分でも児童に了解させるように教授する事はそれほど困難ではあるまい。かようにしていって、科学は絶対のものでない、なおいくらも研究の余地はある、諸子の研究を待っているという風にしたいと思うのである。

これまた納得のいく提言であるのだ。
 さらには、注意すべきことまで書いてくれいた。

ただ一つ児童に誤解を起させてはならぬ事がある。それは新しい研究という事はいくらも出来るが、しかしそれをするには現在の知識の終点を究めた後でなければ、手が出せないという事をよく呑み込まさないと、従来の知識を無視して無闇(むやみ)に突飛(とっぴ)な事を考えるような傾向を生ずる恐れがある。

そっくりそのまま今日にあてはまることばかりではないか。
97年の時空を超えて寅彦の提言は有効である!!
やっぱり 寅彦はいつも今日的であるのだ。

さあ、今日も寅彦の真似をさしてもらおう!!
「ねぇ君、不思議だと思いませんか?」

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【Web更新11/08】15-45 【ヒガンバナ情報2015】 等更新!!

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竹藪の ひらきて漆 紅葉かな 15/11/06 (金)撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】15-45
週末定例更新のお知らせ
 「ものごとは、記憶せずに記録する。」はウメサオタダオの言葉である。
ほんとうにその通り!!
と実感することが多い。「記憶」というのはいい加減なものである。どこかで勝手に編集してしまいインプットされているのである。
 これではいざというとき使いモノにならない。
 ところが、「記録」して置けさえすれば、いかにささやかな事実でも、後ほどツナイデあらたに文脈をつくれるのである。その「記録」も半ばセミパブリックな場所が望ましい。それは検索をかけやすいからである。
 この駄文を綴り続けているのも、「記録する」の一部だと思っているからにほかならない。

◆表紙画像集2015 更新 人里の自然シリーズ ヤマウルシ
 ここ数週間荒れた竹藪の掃除をしていた。周辺だけが少しましになってきた。
作業を続けながら、「雲見」をしたり、深まりゆく秋を楽しんでいる。
 少し周辺が開けたと思ったら、なおいっそうヤマウルシの紅葉が明るく見えた。

◆【ヒガンバナ情報2015】 更新!!
 「ヒガンバナに何が起こっているのか?」の「ふしぎ!?」は深まるいっぽうだ。
 もう一度、「ふりだし」に戻って一から勉強しなおしてみたい。
今週はどこまでいけるだろう? ゆっくり 急ごう!!

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 「立冬」を過ぎた。
 「雲見」と天気コトワザでどこまで「大気の動き」が読めるだろう。
それが今のテーマである。

さて、この一週間でどんなことが「記録」できるだろうか。
自分でも楽しみである。

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ヒガンバナに何が起きているのか?(5) #ヒガンバナ

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▼私はこのアタリマエにいたく感動していた!!
種から育てた実生コヒガンバナである。
 昨日(2015/11/07)は、朝から少し曇っていた。雨が降ってきたとしても、それで「水やり」の代わりになる、と思い屋内で育てている実生コヒガンバナを外にだしてやった。
 40本の葉は順調に育っていた。いちばん長い葉で15㎝まで伸びてきた。土ポットの底には根も伸びてきていた。
 やっぱり「コヒガンバナは二倍体(2n=22)である」はホントなんだ!!
▼私の実生ヒガンバナの再挑戦は、キツネノカミソリからはじまった。
2013年の秋、試みにWebテキスト『ヒガンバナ』をつくってみた。
 しかし、この段階では、「自然結実」群落に出会っていなかった。
「実生」に挑戦すると言っても、種子がなければ話にならない。そこで、確実に手に入れられるヒガンバナの仲間であるキツネノカミソリで挑戦してみることにした。
 キツネノカミソリなら二倍体(2n=22)だから、種子でも殖えるだろうと思っていた。
 とは言っても、まったくのシロウト、いったいどのようにして育てるのか最初は見当もつかなった。
いろいろ文献、インターネットで調べてみてやってみた。
 なんと、それらはナイロン袋のなかでほんとうに「発芽」したのである。これまた感動であった。
この試みで、私は最初の「発芽」とは「発根」のことであるとはじめて知った。
この実生キツネノカミソリの挑戦は、2013年・2014年連続して2年挑戦してみた。
 その詳しい「記録」は【ヒガンバナ情報2013 2014 2015
に残している。
▼次にぜひとも挑戦してみたかったのが、コヒガンバナであった。
 昨年の夏の終わりには「早咲きヒガンバナ=コヒガンバナ」を見たくて宇治市植物園に出かけて行ったりしていた。
 私は、いつもラッキーな「偶然」に遭遇していた。
 なんとこのあこがれのコヒガンバナの種子を、研究会で分けてもらえたのだ。
2014/10/26のことだった。
 友人に少し「おすそ分け」して、私の手元には51個の種子が残った。
それらを、例によってチャック付きナイロン袋のなかに保存しておいた。
そしたら、この春、次から次と「発芽(発根)」しはじめたのだ。
 そして最終的には51個のうち49個が「発芽(発根)」したのだ。
なんと発芽率=49/51=96%である。
 小さな球根(鱗茎)を確認したあと、それらを土ポット、種蒔き土のなかに埋めた。
今年の秋になって、そこから葉が出てきた。
 現段階で、49個のうち40個から「出葉」してきた。
 「出葉率」=40/49=82%である。
元から言うと、実生率(こんなコトバあるのか知らない)=40/51=78%である。
やっぱりコヒガンバナは2倍体(2n=22)で種子で殖えることもあるんだ。
▼考えてみると、植物たちはとんでもないすごい「戦略」を獲得したものだ!!
大賀ハスを種子から育てたときも思ったことだが

「種子で殖える」は凄い!!

さて、本命の日本のヒガンバナに戻る。
日本のヒガンバナは三倍体(2n=33)で、種子をほとんどつくらないと言われている。
では、今、私が見ているのはなんなのだろう?
出葉もしてきているではないか!!

ヒガンバナに何が起きているのか? 

ここまでは、自分が実際に見てきたものを中心に、この「ふしぎ!?」を追ってきた。
次は、他の人の「研究」も含めて、この「ふしぎ!?」を追い続けてみたい。
                                                 (つづく) 
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▼追記
 その種子から育てた大賀ハス!!
今年の蓮根の植え替えから32週目であった。先週は観察池の水が干上がるところであった。
しかし、一週間後の池にはわずかながら水が溜まっていた。
やっぱりそのままにしておいてよかった。
今朝も雨だ!!私の小さなビオトープは健在だ!!
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ヒガンバナに何が起きているのか?(4) #ヒガンバナ

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▼昨日(2015/11/06)、またまたあの「自然結実」ヒガンバナ群生地に行ってみた。
前回(10/から一週間が経っていた。
もう「完熟」してしまい種子は草むらにこぼれ落ちているではと心配だったのだ。
行ってみて驚いた!!
 予想したほど、「完熟」はすすでいなかった。それより採集しきったと思っていた場所にも、まだ緑を残した花茎が立っていた。
 確かに、「完熟」しその場で干からびようとするもの、たった今種子がこぼれ落ちかと思われる抜け殻のようなものもみられた。
 この場で「完熟」のようすを観察するためにいくつかの花茎をそのままにしていおいた。
▼実生ヒガンバナにリベンジすると言っても、種子を手に入れなければ話にならなかった。
 私はずっとずっと探し続けた「自然結実」ヒガンバナを
ひとりの眼で探すより多くの人の眼で探す方が確率は高まるかと、日本ヒガンバナ学会(07/09/23 (日)発足)
を開設し呼びかけたりしていた。
 幸い多くの情報を得ることができた。
 しかしながら、私自身が「自然結実」ヒガンバナに再会できないでいた。
なんとしても再会したかった。
 2011年度、2012年度には「自然結実」探しに特化した観察オフを実施したりした。
単発的に「らしき」ものに出会っても、まとまっての群生地はみつからなかった。
 そして、2013年度の偶然の再会となるわけだった。
▼2013年の再会で、私は有頂天になった。
手に入れた種子を多くの人に見せ回った。
そして、「この群生地で「自然結実」観察オフができる!!」と夢を描いた。
 2014年、その夢ははかなくも消えた!!
その地のヒガンバナは、「自然結実」どころか、ヒガンバナそのものがそんなに群生して咲かなかったのだ。
 どういうことだろう???「ふしぎ!?」でならなかった。
ところが、起死回生の発見をした。
 安富の観察で落胆しての帰路、今度は夢前で「自然結実」ヒガンバナ群生地を発見したのだ。
 こんな偶然なんてあるものだろうか!!
 2014年「自然結実」観察オフは、夢前を基点にして実施した。
 一旦みつかりはじめると、次と次といろんなみつけることができた。
 「自然結実」はアタリマエ!!
に見えてきた。
そして
 ヒガンバナの「自然結実」は想像以上の頻度で起こり、種子の「実生」によっても殖えている。
殖えるのは「分球」によるものだけではないのではないか。

という大胆な「作業仮説」を立てるまでになっていた。

▼2015年、その作業仮説は揺らぎはじめた。
2013年の安富、2014年の夢前の地のように、そんなにアタリマエに「自然結実」をみつけることができなかったのだ。
 なかばあきらめかけたころに、今年は福崎だった!!
年によって高頻度に「自然結実」するビガンバナをみつける場所が変わっていたのだ!!
 そして、またしてもシロウトが故の大胆な仮説を立てるにいたったのだ。

ヒガンバナは何年かに一度のサイクルで高頻度に「自然結実」を起こす!!


「自然結実」ヒガンバナを観察するときには、いつも見かける「遅れん坊」ヒガンバナ!!
昨日の観察でもやはりみかけた!!

「遅れん坊」ヒガンバナと「自然結実」になにか関係はあるのだろうか?
  
「ふしぎ!?」は続く!!

                                                   (つづく)
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ヒガンバナに何が起きているのか?(3) #ヒガンバナ

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▼やっぱりおかしい。「ふしぎ!?」だ!?
開花後すぐに刈り倒された花茎を「水栽培」してきた。
いずれも昨年度、「自然結実」がたくさん見られた場所のヒガンバナである。確かに子房部の膨らみは、長く保つことができている。
 今その子房部が割れ、「白い珠」が顔を出してきている。
あきらかに「完熟」種子とはちがっていた。
 そう納得したはずだのにひとつだけ割れた子房部から黒いものがのぞいているものがある。
これは、なんだろう?
▼ もうひとつ「ふしぎ!?」がある。それは庭の「自然結実」したはずのヒガンバナだ。
 そのまま屋外に放置したまま観察を続けているが、いっこうに子房部が割れない。
昨日見たら、誰かがかじったように表皮がはがれていた。
 なかから見えているのは「白い珠」だ。
 この「白い珠」は、刈り倒された花茎の先の「白い珠」とちがうのか?
 やがて黒く変化するのだろうか?

 そもそも「自然結実」とはなんなのだろう?
・ヒガンバナに何が起こって「自然結実」するのだろう?
・「自然結実」はいつの段階で決まるだろう?

▼私は、最近まで「黒い珠」を「種子もどき」と呼んでいた。
それは、最近までこの「黒い珠」の発芽を自分の眼で確かめていなかったからだ。
もちろん以前から「発芽」の事実は知っていた。
10年前の2005年に「黒い珠」に出会ったときも「発芽」への挑戦はやっていた。
 しかし、残念ながら「発芽」には成功していなかった。
▼この当時、私は二人の先行実践を知っていた。
「発芽」に成功しておられたのだ。
 ひとりは、「石川の植物」の本多先生だ。
◆本多先生の「ヒガンバナ」のページ 
 本多先生にはお世話になって、発芽して成長する葉の「画像」まで見せてもらっていた。
 もうおひとりは、ずっとヒガンバナの「ふしぎ!?」を一緒に追いかけてきた香川の蜂蜜さんだ。
蜂蜜さんには、ヒガンバナ以外の情報でもずいぶんお世話になっていた。
 「自然結実」をさがしはじめて、「発芽」にいたるまでの過程を「画像」で見せてもらっていた。
 一刻もはや私もお二人に追いつきたいと思いつづけていた。

                                                    (つづく) 
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ヒガンバナに何が起きているのか?(2) #ヒガンバナ

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▼あこがれのヒガンバナの種子の「完熟」がはじまった。
膨らみ黒ずんでいた子房部が割れて黒光りしたまん丸い種子が顔を出して来たのである。
この過程はすばやかった朝にちょっと割れはじめたかと思ったら夕方にはすっかり全体が見えてくるということもめずらしくなかった。
 「完熟」した種子の大きさにも少し個体差がある。
 径は7~8㎜というところである。
 子房部の「殻」をのぞき込むが、ツナガッテいたであろうときの痕跡はなかなかみられない。
▼「ふしぎ!?」だ。
同じ群落から採集した花茎でも、本格的に「完熟」向かいはじめる時期にちがいがあるようだ。
 今年集中して「自然結実」をみつけた福崎B地区からは、10/9、10/20、10/30とこれまでに三回採集していた。それらを「水栽培」しながら「完熟」を待っていた。
 いちばん最初に「完熟」に向かいはじめたのは、なんといちばん最近の10/30に採集した分からだった。
 やっぱり「完熟」の時期があるのではないだろうか。
10年前に最初に「自然結実」を発見したのは11/20だった。
 そして、2013年度に安富町に「自然結実」群落を最初にみつけたのは11/13だ。
 そして、2014年度、「自然結実」観察オフは11/1だった。
 数少ない体験からだけで判断するのは間違いの元だが、「作業仮説」だけは立てておこう。
 ヒガンバナの咲く時期が年によって多少のずれはあってもお彼岸前後と決まっているように、「自然結実」するヒガンバナが「完熟」する時期も決まっているのではないかと思う。
 
 「自然結実」ヒガンバナは開花から1.5~2ヶ月で「完熟」する!!

つまり今だ!!
 この時期こそ、探索の絶好のタイミングということになる。
▼昨年度集中して「自然結実」を発見した福崎A地区、夢前町のいずれもが早い段階、刈り倒されていた。
未練たらしく、私はその刈り倒された花茎を束にして家に持ち帰り、バケツのなかで「水栽培」していた。
もう花茎は腐り、膨らみかけていた子房部までが水に浸かり腐りかけている。
なかには子房部が割れて、白い珠がふたつほどみられるものがある。
 この白い珠はなんだろう。?(゚_。)?(。_゚)?
種子になれなかった「タネの赤ちゃん」!?
「完熟」した種子とのちがいは…?
 いつ、どの段階でそのちがいは生じたたのだろう?
まだまだわからないことだらけだ!!
                                                           (つづく)
 
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ヒガンバナに何が起きているのか?(1) #ヒガンバナ

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▼(2) 朝霧深きは晴
は正しかったようだ。再び「秋晴れ」がもどってきた。
そこで
実生ヒガンバナ鉢3つを陽の当たる場所に出してやった。
昨日(2015/11/03)の段階で葉は次のように成長していた。
・実生ヒガンバナ2014a…9.0㎝
・実生ヒガンバナ2014b…4.0㎝
・実生ヒガンバナ2014c…1.5㎝
a,bの成長はよくわかるがcはほとんど成長していないように見える。
ずっと陽の当たる場所に出した方がいいのだろうか。
迷うところである。
肥料はまったく与えていない、水のみである。
どうすればよりベターなのかもわからない。すべてが試行錯誤の連続である。
▼今年も多数の「自然結実」をみつけることができている。
実生ヒガンバナも今のところはじめて成功している。
「日本のヒガンバナは3倍体であり、種子をつくり殖えることはない。」というのが、今までの定説であった。
では今私が見ているのは何だろう?
「ヒガンバナに何が起こっているのか?」
現段階で、今一度、頭のなかを整理してみようと思う。
・何を見てきたのか?
・どんな作業仮説を立ててきたのか?
・なにがどこまでわかってきたのか?
・そして、これから何をどうすればいいのか?
とんだ誤解をしていることもあるだろう。
また、見逃していることも多いだろう。
それらすべてのことを含めてここに「公開」してみようと思う。
「情報は発信するところに集まる!!」
で行こうと思う。
▼これは、言わば私的「ヒガンバナ研究誌(史)」のようなものだ。
そもそもいつ頃から私は、ヒガンバナの「自然結実」をさがしはじめたのだろう。
記憶にあるのはずいぶん古い。
私はヒガンバナに関する情報のすべてを1998年からはじめた
◆【ヒガンバナ情報○○】ページ
に「記録」していた。
 その「記録」によれば
◆【ヒガンバナ情報2002】
「種子」の話題が初登場ですね。
それ以来、多くの人と一緒に「ヒガンバナ種子」さがしがはじまりました。
▼私自身がはじめて完熟した種子を手に入れたのは2005.11.20でした。
【ヒガンバナ情報2015】「私もみつけた!!」(2005.11.20)
そのころから、次は「発芽」成功!!の話題がでるようになってきました。
 当時のヒガンバナをめぐってのヒューマンネットワークがとてもなつかしいです。

                                                          (つづく)
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11月(霜月)の天気コトワザ!!

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「日暈見たらやがて雨」
「日暈雨傘」
の天気コトワザはアタリ!!だった。
 なんと11月の「雲見」は「日暈」の観察からはじまったのだった。1日の午前10時頃空を見上げたら「日暈」があった。久しぶりだった。
 「日暈」は巻層雲でなければできぬという。巻層雲の正体は氷晶である。
太陽の光が氷の結晶で屈折して「暈」が見えるのだから巻層雲でなければならないのだ。
私は、それよりも
「あの雲が氷の結晶か!!」
とこのアタリマエの方に感動してしまうのだった。
 かなりの長時間「日暈」は消えなかった。
そして、昨日11/2の朝起きたらきっちりと雨が降っていた。
雨は午前中降り続いた。
▼いきなり天気コトワザの有効性を実感するところからはじまった11月。
11月(霜月)に使われてきた天気コトワザを例によって

◆『天気予知ことわざ辞典』(大後美保/編 東京堂出版 昭和59.6.15)

の「11月」から引用させてもらう。番号は記載の順番に私が勝手につけさせてもらった。

(1) 奥山紅葉早ければ雪早い
(2) 朝霧深きは晴
(3) 秋冷やつけば冬暖かい
(4) ムギの発芽早ければ大雪の兆し
(5) 霜がおそい年は雪が早い
) 南東からの出雲は雨
(7) 西の山が見えれば天気
(8) 月夜の大霜
(9) 秋北春南
(10)高山に早く雪ある年は大雪なし
(11)青菜に雪がかかる年は雪が少ない
(12)秋の夜、北の風は晴となる
(13)霜が早く消えるとその日が雨
(14)富士山が帯を結んで西に切れると晴、東に切れると雨
(15)イワシ雲が夕刻出れば晴
(16)鱗雲が出た翌日は雨または風
(17)秋風と夫婦喧嘩は日が入るとやむ
(18)イチョウの葉が落ちれば根雪となる
(19)カモが早く来ると早雪
(20)秋、南風が多い時は大雪となる
(21)初冬に濃霧があると一月後に雪が降る
(22)一〇月二〇日(旧暦)に南風だと小雪、北風だと中雪、西風だと大雪
(23)ソバの豊作は大雪
(24)落葉早ければ雪が早い
(25)五七は雨に四つ日照り、六つ八つ風に九の病
(26)榛の葉の落ちぬうちは雪消える
(27)ダイコンの根の長い年は寒い
(28)渡り鳥が早く来ると寒気がはげしい

今月も28個あった。
▼28個を一覧にしてながめて最初に気づいたのは、「紅葉」「ムギ」「カモ」…等々の動植物と関連づけたものが多いことだった。28個中10個もあった。
 なかでも「ムギ」「青菜」「ソバ」「ダイコン」などの農作物が4つも登場するのはさもありなんである。
農業と「観天望気」「天気の変化」は深く関係しているのである。
 あたりまえすぎるほどアタリマエのこと。
これだけで
「天気コトワザは「常民の科学」の典型である!!」
という持論を持ち出すのは少し強引すぎだろうか。
▼次に気象現象で多く取り上げられているコトバを見ると
「雪」…13
「霜」… 3
「霧」… 2
「風」… 2
重なっているものもあるので、単純には言えないが、いちばん驚くのは
「雪」が13個も出てくるところだ!!
 私には今ひとつピンとこないところがあるが、この時期
「雪はいつから降るのか?」
「今年の冬の雪は大雪かどうか?」
は人々の最大の関心事であったのだろう。
冬仕度の11月というるのだろうか。
「霜」「霧」ついてもナルホドだ。

さて、この28個のうちこれからも「使いモノ」になるのはどれだろう?
「雲見」をつづけながら考えてみたい。
さっそく、今朝起きたらすごい「霧」だった。

(2) 朝霧深きは晴

は使えるかな?
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【Web更新11/01】15-44 【ヒガンバナ情報2015】 等更新!!

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草の実の ひとつひとつを 剥がしけり 15/10/31 (土)撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】15-44
週末定例更新のお知らせ
 私のWeb更新のコンセプトはたったひとつ。
「誰でもできることを、誰もやらないほどに継続する!!」
 それが有効であることを、私は「自然」そのものから学んだ。
 自然は飽きたなんて言わない。
 繰り返し繰り返し同じようなことを…
 そして、いつの間にやら「更新」を…

◆表紙画像集2015 更新 人里の自然シリーズ センダングサ(アメリカセンダングサ)
 この時期、野を散策していて、これほどやっかいなやつはいない。近づいたおぼえなくても衣服のいたるところにくっついている。「ひっつき虫」だ。
 種子には「のぎ」があって、ひっつきやすくとれにくくなっている。いつの間にやら私は種子の「運び屋」になっているのだ。
 これも考えてみると、生き残るための貴奴等のみごとな「戦略」である。
 感心しながら、ひとつひとつを剥がしみるのである。

◆【ヒガンバナ情報2015】 更新!!
 私の拙いヒガンバナ研究も、あらたなステージをむかえていた。
「自然結実」→「実生」!!
 が事実となった今、
 「3倍体といわれている日本のヒガンバナがなぜ?」
 「ヒガンバナに今何がおこっているのだろう?」
と考えるのはアタリマエの「ふしぎ!?」だった。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 11月の「雲見」がはじまった。
 「雲見」→「観天望気」→「自分で天気予報」
 こんなルートを切り拓くテキスト。
 テキスタイルの可能性は!?

◆クモ学のすすめ 更新!! 
 11月に入っても、彼女(ジョロウグモ)はまだまだ元気だ。
 昨日もあらたな獲物を捕まえていた。小さなアオムシのようなものを
どうしたのだろう?こんなものが飛んでいるはずがない。
「ふしぎ!?」だ。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 11月のオンライン「寅の日」は、ダイレクトに「理科教育」関係のものを読む。
楽しみだ。

新しい一週間がはじまった。
「ゆっくり歩む者は 遠くへいく」と言う。
今週も ゆっくり 急ごう!!


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11月(霜月)の「雲見」は!?

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▼10月(神無月)は終わった。
10月「雲見」カレンダーを見ながら、10月の「雲見」をふり返ってみた。
ひと言でまとめなら 「秋晴れ」!! だろう。
なにしろ、あのもくもくシール「快晴」を9枚も貼ってしまったのだから。朝9時の段階の空を原則としてシールを貼っている。その後、大きく天気が変化した場合もあるが、それにしても「快晴」9枚は多い。
 雨も極端に少なかった。
 蓮根の植え替えから31週目の「大賀ハス観察池」の水は干上がってしまった。
こんなことはじめてであった。
▼さて、11月(霜月)の「雲見」はどうなるだろう?
毎月参考にさせてもらう
◆気象庁・一か月予報(近畿地方PDF版)
ポイントが2つ書いてあった。
「期間の前半は気温の変動が大きく、2週目は気温がかなり高くなる見込みです。」
「南からの湿った気流の影響を受けやすく、多雨・寡照傾向の見込みです。」
ナルホド
「秋晴れ」はもう10月ほど多くなさそうだ。
雨もまずまず降りそうだ。
大賀ハス観察池への水の補給はもう少し待ってみようと思う。
▼もうひとつ毎月参考にさせてもらっているものを見てみよう。
◆『12ヶ月のお天気図鑑』(武田康男・菊池真以著 河出書房新社)
11月(霜月)にあがっている写真を見せてもらう。
「小春日和」
「夜霧」
「朝露は晴れ」
「初霜」
「天気の変わり目」
「東雲」
「一雨一度」
「時雨」
「一発雷」
「乾燥」
「紅葉狩り」
「ダイヤモンド富士」
「木枯らし」
「冬の蜃気楼」
どれもこれもすばらしい写真だ。
この写真のような光景にいくつ出会えるだろう。
▼「雲見」「宇宙見物」を今月も大いに楽しみたいものである。
ずっと課題にしていることがあった。
それは、「雲見」「宇宙見物」の写真のスキルアップだ!!
 すばらしい写真に出会う度に、自分でもこんな写真がとれたらと思う。
 しかし、それは絶対ではない。
まずは「雲見」「宇宙見物」をたっぷり楽しむことが先だ。
11月も ゆっくり 急ごう!!
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