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「秋晴れ」を科学する!!

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▼「秋晴れ」とはこんな天気を意味するのだろう。
いつもの「雲見」定点観測地に立って四方を見回した。
どこにも雲ひとつなかった。
もくもくシールの「快晴」を貼るときだった。いつもは十種雲形のうちのいくつもが、同時に空にあって迷ってしまうのに、こんなときはほんとうにまれだ。
 とは言っても10月に入ってからは3回目だ。
あまってしまっている「快晴」シール、この際連続して使ってしまえたらうれしいな。
▼例の10月「天気コトワザ」28個。
きっと「秋晴れ」のコトバを含むものたくさんあるのだろうと思ったらそうでもなかった。
ダイレクトに出てくるのはたったひとつだった。

(6)秋晴に夏の湿り

 強いて「秋晴れ」=「日本晴れ」と読めばもうひとつあった。

(13)日本晴れ三日続けば三日以内に雨となる


「(6)秋晴に夏の湿り」のなるほどとなかなか合点のいくコトワザである。
屋外が秋晴れのときは、室内には「夏の湿り」がこもっている、と言うのである。
 特にタンスや押し入れなどに湿り(水蒸気)がこもっているから、衣類などカビがくることもあるから、虫干しなどしなさいよ意味も含んでいるらしい。ナルホド(゚゚)(。。)(゚゚)(。。)ウンウン
「(13)日本晴れ三日続けば三日以内に雨となる}の方は、「移動性高気圧」と「温帯低気圧」が、一週間ぐらいのサイクルで西からやって来るよ、という意味だ。
 10月に入ってからの天気の変化を見ていると、少し「移動性高気圧」の方が目立つが、なかなか的を射てることは確かだ。
 こうしてみると2つともけっこう使いモノになる可能性があるな。
▼次に「天気図」でこの「移動性高気圧」を確認してみた。
ナルホドだ。
「秋晴れ」の正体が「移動性高気圧」であることがよくわかる。
さらに
◆高層天気図(気象庁)
で上空のようすを見てみる。
 850hPa面(1500m上空)、700hPa面(3000m上空)でもWET AREA(湿数=気温-露点<3℃)はなかった。
雲がないわけもこれでわかると言うものだ。
▼では「秋晴れ」の空の大気はどう動いているのだろう。
ここでは、やっぱり天気万能コトワザ
「上がるとザアザア 下がるとカラカラ」
だ。
 大気は下がってきているのだ!!
 「秋晴れ」に少し雲が出現しだした。そしたら「上がると ザアザア」だ。
いつでもどこでも呪文のように唱えてみよう。
 期間限定万能コトワザがあった。
「光は東から 天気は西から」
「移動性高気圧」「温帯低気圧」は西からやってくるのだ。
使うのは今だ!!

今朝も放射冷却がスゴイ!!
「秋晴れ」が楽しめそうだ。楽しみついでに少しだけ科学してみようかな。
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