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【お薦め本】『うそから出たまこと』(庄司和晃著 国土社)

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▼昨日も「雲見」三昧の一日であった。
「雲見」はいくらやっても飽きないものだ。同じ一日でも朝と夕方とではまったくちがっていた。
と言うより刻々と表情が変わっていた。
 そんな「雲見」と竹藪での作業を続けながら、「天気コトワザ」のことを考え続けていた。
▼やっぱり「天気コトワザ」は面白い。
「天気コトワザ」は「常民の科学」の典型である!!
と思っていた。
 「常民の科学」は私の勝手な造語である。
 若い頃、自らの浅学無知を省みることなく、「「常民の科学」を授業に」と唱えていた。
そんなとき、あたたかいエールを送りつづけてくれる人がいた。
庄司和晃先生である。
  いつの日か、庄司先生に直接お会いしてお話しをしたいと願い続けていた。
2013.4.13。多くの人にお世話になって、その願いは実現した。
私のトンデモ質問にひとつひとつていねいに答えてくださった。
 うれしかった!!感動であった!!もっともっとお訊きしたいと思った。
 今度お会いするときは、この「天気コトワザ」のことについてお訊きしたいと思っていた。
それは庄司先生が、ずっと以前からコトワザ教育を推進してきておられたからだ。
なのに
今年の5月。先生の訃報を聞くことになってしまった。
哀しい!!さみしい!!残念だ!!
 もう一度お会いしてお訊ねするつもりで、この本を本棚からひっぱり出してきた。

◆『うそから出たまこと~常識より科学へ3~』(庄司和晃著 国土社 1973.8.25)

▼やっぱりそうだった!!
「天気コトワザ」のこれからを考えるヒントがいっぱい詰まっていた。
例によってお薦めポイント3つを最初にあげておく。

(1) コトワザと「科学」の関係がわかりやすく述べている!!
(2) コトワザ活用のすすめ!!
(3) 「コトワザづくり」の提唱!!

まず
(1) コトワザと「科学」の関係がわかりやすく述べている!!
 庄司先生のコトバはいつもわかりやすく面白い。
 ダイレクトで示唆的だ。コトワザと「科学」の関係ついてもはっきりとていねいに語っておられた。

 コトワザは科学でしょうか。
 科学ではありません。一面において科学とつながりはありますが、科学上の法則ではないのです。
コトワザは経験上の知識であり、生活上の指針なのです。それに、科学は体系的な性格をもっていますが、コトワザはばらばらな性格です。(同書P11)

さらに
 つまり、コトワザは、科学の世界と経験(常識)の世界との中間にある世界なのだといえるわけです。一方では、科学の法則に似た論理(筋)的なものがとらえられており、他方では、経験の世界の感性的なものと結びついています。感性的論理なのです。頭の中で絵のように思い浮かべることのできる論理なのです。(同書P14)

 私は「常民の科学」だと思い、庄司先生は「科学」ではないと言っているわけですから、ちがうことを言っているわけですが、この説明に妙に納得がいくのです。
▼2つめに行きます。
(2) コトワザ活用のすすめ!!
 どんなコトワザも使わなければ意味ありません。
使いモノになってこそ、コトワザとしての意義あるのです。
では、どのように使っていくか。そのあたりを実にうまく語っておられます。

 表現のおもしろさにひかれて、コトワザをおぼえ、少しぐらい本意とずれていても生活のなかで使い出すというのは、コトワザが鑑賞品であるとともに実用品だからです。
 この段階のコトワザの習得を「一時預かり」と呼んでおきましょう。
 一時預かりのコトワザは鍛えられていきます。ある時は生半可に使って修正され、ある時はその意味を知ってなるほどと合点し、またある時は友だちとの議論の中で使って効果を発し、またある時はおとなをコトワザでからかって怒られ、そしてある時はうまく表現したものだと鑑賞し、というふうにして、だんだん自分のものになっていきます。コトワザが一時預かりの地位をこえて、頭の中に住みつきはじめたのです。(同書P36)

 ミゴトです!!
 このほかにも、例の「のぼりおり認識論」を駆使してコトワザ活用の具体例が説かれています。
最高の「コトワザ活用のすすめ」がここにあります。

最後に「これから」にもっとも示唆的なことが出てきます。
(3) 「コトワザづくり」の提唱!!
 コトワザ活用教育の究極のかたちとして、「コトワザづくり」を提唱しておられます。
そして、その実践も報告されています。
 その意義を次のように述べられています。

 コトワザづくりの効験としてはつぎのことをあげることができます。
① 人生の批評眼が育つ。
② 筋(道理・論理・法則的な事柄)の見つけ方がうまくなる。
③ 比喩なりたとえなりがじょうずになる。
④ ふつうの何気ない事象から、ある意味をかぎとる力ができる。(つまり客観的事象と生き方とを結びつける発見力が生まれる。)
⑤ 名言見つけが向上する。
⑥ 言語技術力(たとえば、題目つくりなど)が進歩する。
つまるところ、自分の言葉を持つようになるということです。(同書P88)

 私が特に注目したいのは②と④それに最後の「自分の言葉を持つようになる」と言うところだ。
やっぱり、私は「天気コトワザ」は「科学」であると言いたいな!!
そして、あらたな「天気コトワザ」づくりは、「私の科学」への道である。
と言いたいな。 
 そんなふうに言ったら庄司先生はどうおっしゃるかな?

 さあ、今日も「雲見」三昧でいこう。
そして「天気コトワザ」使ってみよう。
ピッタリくるのがなかったらつくってみようかな!!
「急がば回れ!!」
「ゆっくり急げ!!」
でいこう。 
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