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「秋晴れ」と高層天気図!!

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▼ついに今月に入って6枚目の「快晴」のもくもくシールを「雲見」カレンダーに貼った。
これまであまり気味だった「快晴」が一挙に消費されていく。
少しでも雲があれば、その雲のシールを貼るようにしてきたから「快晴」は残り気味だったのだが。
 雲のない「雲見」は、昨日も一日続いた。
 紅葉がはじまりつつある里山で作業続けながらも、何度も何度も上空をながめていた。
▼上空をながめながらお題目のように
「私たちは大気の海の底に暮らしている!!」
「私たちは大気の物理学実験室のなかに暮らしている!!」
と繰り返し唱えていた。
 お題目唱えるだけでは、ほんとうのことは見えてこない。
 しかし
 アリガタイことに、私たちは今すぐにこの「大気の物理学実験」のデータを手に入れることができる。
そのひとつが、
◆気象庁・高層天気図
である。
▼今年の春、ある研究会で「今、高層天気図が面白い!!」と報告した。
そしたら「何が面白いのか、さっぱりわからん!!」と評判が悪かった。(^^ゞポリポリ
「ナルホドこれでは面白さ伝わらないよな」と自分でも納得してしまった。
でもけっしてあきらめたわけではなかった。
「この面白さ伝えたい」という野望は続いていた。
自分でも繰り返し使ってみるところからはじめようと思っていた。
雲ひとつない「秋晴れ!!」
これは絶好のチャンスだと思った。
「高層天気図」と一口に言ってもいくつか種類があった。
今回最初に見たのは

◆アジア850hPa・700hPa高度・気温・風・湿数天気図(AUPQ78)
( 12時間毎(00UTC,12UTC) )

である。
これでわかるのは1500m(850hPa)、3000m(700hPa)上空の様子だ。
気温もさることながら、湿数(=気温-露点)に注目したい。
点々があるところは湿数<3℃のところだ。そこに雲はできやすいということだ。
私の暮らす上空にはそれはなかった。
「雲ひとつない」現象に納得だ!!
▼ぜひ見てみたい「高層天気図」がもうひとつあった。

◆極東850hPa気温・風、700hPa上昇流/500hPa高度・渦度天気図(AXFE578)
( 12時間毎(00UTC,12UTC) )

である。
ここで注目したいのは、700hPa上昇流だ。縦縞の線があるところは上昇流、白いところは下降流だ。
私の暮らす上空は白だ。つまり大気は下がっている!!
「下がると カラカラ」
が使える。
 ここでも、「雲ひとつない」現象は読めるのだ。

この実験データ(「高層天気図」)から、雲ひとつない「秋晴れ」という現象を読みとれるのである。

やっぱり高層天気図は面白いゾ!!
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