「雲見」と10月の「観天望気」!!(1)
▼10月の「雲見」がはじまった。
さっそく雨だった。雨が降り出す前に散策コースを巡った。
月がかわったからと言ってそんな急激に自然は変化するはずはないのだが、ずいぶんちがって見えた。
秋は深まってきている!!
と感じた。これは観察者の気持ちの問題だろうか。
さあ、この10月はどんな「雲見」が待っているのだろう。
▼まずどんな「天気の変化」があるのだろう。
昨日(2015/10/01(木))発表の
◆気象庁・「全国一か月予報」
を見せてもらった。
繰り返し繰り返し出てくるフレーズがあった。それは
「天気は数日の周期で変わります」
だった。
これが10月の天気の特徴であるということだろう。
一週間サイクルぐらいで「移動性高気圧」と「温帯低気圧」が交互に西からやってくるということだろう。
「光は東から 天気は西から」
のルールがいちばんよく使える季節でもあった。
▼いにしえの人の「雲見」と「観天望気」の知恵を借りよう。
いつものように
◆『天気予知ことわざ辞典』(大後美保/編 東京堂出版 昭和59.6.15)
の「10月」の項から「天気コトワザ」を引用させてもらう。番号は記載されている順番に私が勝手につけさせてもらった。(28)まであるが、今日は(10)までとさせてもらう。
(1)朝窓には雨が降る
(2)秋タンポポの花咲く年は雪が浅い
(3)朝露が降りると晴
(4)熊、初秋に出ると雪が早い
(5)三味、太鼓の音の濁るのは雨の兆し
(6)秋晴に夏の湿り
(7)男心に秋の空
(8)秋の夕焼は鎌を磨いて待て
(9)柿の実の多い年は寒気はげしい
(10)日がさ月がさが出ると雨
▼やっぱり面白い!!
暮らしと直結しているだけに説得力をもつ。
「風が吹くと桶屋が儲かる」式で、○段論法もるが、生活とツナガッテイルから憶えやすい。
見えない「大気の運動」をインパクトあるコトバで可視化していた。
気象庁の
「天気は数日の周期で変わります」
は、どのコトワザで表現されているだろう。
これからも使いモノになるコトワザはあるだろうか。
しばらく時間をかけて、「雲見」しなから吟味してみようと思う。
(つづく)
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