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伊予松山へ、「雲見」の旅!!(2)

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▼9日の朝もやっぱりまたしても迷っていた。
「子規」「漱石」と来れば、やっぱり私が思い出すのはあの人、「寅彦」だった。
 朝早起きして、松山から宇和島に向かい、そこから高知に行く。高知からの帰路、「雲見」と「ヒガンバナ」!!
そんなコースを想ってみた。
 しかし、それは9日中にはどうしても無理だった。
▼ならば、ここは徹底して「子規」にこだわってみようと思った。
◆「松山市立子規記念博物館」
以前にも、この前を通り過ぎていた。
 この度も、たまたま火曜日ということで、8日はダメだった。ならばここに行って思いっきり「子規」を堪能してみるというのも面白いかも知れない。
 幸い出かけたときは雨は降っていなかった。9時から開館ということで、それまで道後公園を散策して見た。
展望台にあがってみた!!
 正解だった!!ここからの「雲見」は最高だった!!
西にはあの松山城が、瀬戸内の海も、北は石鎚の山々だろうか。
南に見えるのは伊予の海だろうか。いつまでここに居たい気分になる「雲見」だった。
「松山や 秋より高き 天守閣」(子規)
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いよいよ「子規記念博物館」入ってみることにした。
今月の懸垂幕の一句は
「数珠玉(旧字)や 昔通ひし 叔父が家」(子規)
だった。後で館の人に聞いてみたところによれば、この一句は毎月変えられているようだ。
館に入るといきなり「へちまコンクール」が行われていた。
なぜヘチマなんだろう?
その疑問はすぐとけた。そう今月は「へちま忌」なんだ。
子規は明治35年9月19日、35歳の短い生涯をとじたのだ。
従ってその命日=「へちま忌」が今月なんだ。
昨日はその10日前だった。
音声ガイドをお借りしてまわった。
これが実に面白かった!!
予定していた時間をはるかにオオバーしてしまった。またぜひ来てみたいところだ。
外に出たら雨が降ってきていた。
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▼大急ぎで松山駅にむかった。
帰路も、来たときと同じコースで帰ることにした。
あいにくの雨のなかではあるが、今度こそ「ヒガンバナ」をカメラでとらえようと列車の車窓にはり付き待ち構えていた。
 確かに来たときよりもヒガンバナを見かける頻度が多かった。
しかし、なかなかタイミングよく写真を撮ることができない。ずっとずっとそれが続いていた。
そして、列車が「石鎚山駅」を過ぎたときだった。
ついにとらえた!!真っ赤に燃え立つヒガンバナを。
おまけに蝶まで舞っているのを確認できた。
その後、あるところを過ぎたらまったく見られなくなった。
瀬戸内海を渡って岡山・兵庫でも見ることはなかった。見逃しているだけかもしれないが…。
かなりの頻度で開花していなければ列車の車窓からは確認することができないのかも。
これはひょっとしたら面白かもしれないと思った。
全国のヒガンバナスポット(名所)の情報はネットでもよく見るようになった。
それも確かに興味あるところである。
それに加えて
◆列車の車窓から見えるヒガンバナスポット!!
である。
▼車窓からの「雲見」もずっと続けていた。
雨の日ならではの「雲見」があるはずと。
・雨の日の瀬戸内の海と「雲見」
・四国の山脈と「雲見」
等々
 雲は地形と深い関係がある。そのアタリマエの確認も面白い。

今回の「雲見」の旅も終えてみればやっぱり面白かった。
「雲見」「ヒガンバナ」も面白かったが、それにも増して「子規」との出会いが面白かった。
今さら「文学青年」を気取るつもりなどさらさらない。生まれ変わりでもしなければ無理な話だ。
 ただただ自分の文脈のなかで、「子規」とつき合ってみたくなってきた。
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