サイエンスコミュニケーター宣言(363)
▼「雲見」にも季節がある!!
それはきわめてアタリマエのことだった。見えるはずのない大気の運動を可視化したもの、それが「雲見」だから。
大気の運動を引き起こす太陽エネルギーの変化こそが季節の大元なんだから。
だから「雲見」こそ、もっとも最初にやりたい自然観察だ。
でも、ほんとうはそんな理屈はどうでもよかった。
「雲見」はいつでも面白く、楽しいものだ!!
「雲見」「宇宙見物」を見逃したら、人生の大損(^^)V
▼サイエンスコミュニケーターとしての「現在地」確認の作業をつづけよう。
次は第4番目の座標軸だ。
(4) あらたな理科教育コミュニティの構築!
今さらの座標軸である。
「原点が存在する」と言った詩人がいた。
私にとっての原点は【理科の部屋】だった!!
そのはじまりに次のような文章を書いたことがある。
▼そして、その最後にこう書いていた。
私たちは、今こそ自分の学校の理科室を、研究室を、仕事場を、家庭を、フ ィールドを、・・・ そして自分自身を「日本の理科教育情報発信基地」に変えてしまいたいもの です。「私」発→「地球」行きのメディアを駆使して・・・。
あれから、20年以上の歳月が流れました。
ネット環境も大きく変化しました。その当時想像すらできなかったほどの激変です。
でも私は今思っています。
ここで語った「今こそ」は、今なお有効である!!
「こらから」もずっと有効であり続けるだろうと。
▼最近少し残念に思っていることがあります。
これは自分自身の問題でもあるのですが、
「情報」が少なくなった!!
と。
SNS全盛時代で誰もがいつでもたやすく「情報」発信できる時代になってきているはずなのに変な話です。
「広報」「告知」にはいっぱい触れることができるようになったが、ほんとうに欲しい「情報」は手に入れにくくなっているのではないかと思っています。
今一度、「原点」にもどって「あらたな理科教育コミュニティの構築」を試みたいと思っています。
情報は発信するところに集まる!!
情報は交叉するところに生まれる!!
大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから26週目だった。枯れゆく葉が池に浸かっていた。この池はこの後、私の「定点ビオトープ」となる。また、初氷、初雪などの季節の移りかわりを記録する指標池にもなる。
(つづく)
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