「雲見」と観天望気!!(5)
▼私『おはよう!あれ、また引っ越ししたんやね。』
貴奴(コガネグモ)『…』
貴奴『またおまえか。毎日来とるんやから見たらわかるやろ!』
私『それにしても、今度はえらく藪のなかに入ったんやね。』
貴奴『暑いからな、少しでも…』
私『そうやね。やっぱり今日も暑くなるんかな?』
貴奴『そうなるやろな。』
私『失礼な言い方するけど、そんなんどうしてわかるん?』
貴奴『?(゚_。)?(。_゚)?』
貴奴『また、そう言う言い方をする。それが気に入らんねな。自分たちだけがエライと思っている!!』
『私たちは4億年も前からこの地球上に暮らしているやで、それぐらいは…』
私『そう、そのこと知りたいねん。どうやって???』
貴奴は何も答えてくれなかった。
貴奴ははじめて見る奇妙な行動をとっていた。
センターに居て足の屈伸運動をしていたのである。
まるで朝のラジオ体操でもしているように。
▼貴奴が言っていたように、午後になるとやっぱり暑くなった。
アメダスの記録によれば、35.7℃まで上がっていた。
「雲見」は熱いスチーム部屋に入っているようだった。
それにしても、私には貴奴が天気の予知ができるとしか思えなかった。
我々のように学習を蓄積していって情報処理するのとちがったシステムでやっているにちがいない。
それが知りたい!!
▼それにしても暑い日々が続く!!
この8月の空を昔の人々はどのようにながめてきたのだろう。
例によって
◆『天気予知ことわざ辞典』(大後美保/編 東京堂出版 昭和59.6.15)
の「8月」の項から引用させてもらおう。
○ 夏の南風は晴
○ 月色きわめて赤きは千天の兆し
○ 高い山に縁取雲(くまどりぐも)が現れると雨
○ 夏の入道雲は晴
○ 山に鉢巻がかかれば晴れる
○ 東の雷、雨降らず
○ 山に笠雲かかれば風雨の前兆
○ 電光北西方は雨降る
○ 流星多ければ日照り続く
○ 風なき年は日照り年
○ 太陽黒点の極少期に凶冷
○ 雲が南から東へ動くと晴
○ 夕虹は晴
○ 雷はげしく鳴る時は後晴
○ 沖ばえ雨
○ 猫が草を食うと雨
○ 三日月が上向いた月は雨が多い
○ 夕虹三日の照り
○ 彗星は天変地異の兆し
○ 雲が早く走る時は天気が悪くなる
○ ソバの花がよく咲くと大雪
○ 白雲糸を引けば暴風雨
○ アリが巣を高い所につくると洪水、低い所につくると暴風
○ 東天に赤雲の出るは大雨の兆し
○ 木の実の少ない年は大風吹かず、たくさんなる年は大風
○ 太鼓の音さえるは晴、にごるは雨
○ 池・沼・河の水の泡立ち多き時は雨近し
○ 沖鳴は雨
○ 水田の除草不用の年は冷害
▼ナメホド(゚゚)(。。)(゚゚)(。。)ウンウン
とうなづくものもある。しかし、説明を読んでもピンと来ないものもある。
これからも使いモノになるものはあるだろうか。
天気コトワザは観賞するだけのものではない。
使うモノである。使って有効なモノでなければならない。
8月の「雲見」を続けながらそれを吟味してみたい!!
さあ、今朝も貴奴のご機嫌伺いに出かけてみよう。
(つづく)
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コメント
楠田先生、こんにちは。
鈴木勝浩です。
コガネグモの屈伸運動、おもしろいですね。
いったいどんな意味があるんでしょう?
毎日、暑い日が続きます。
どうぞ、お大事に。
投稿: 鈴木 勝浩 | 2015/08/05 15:22
鈴木勝浩さん
コメントありがとうございます。
はい!不思議です。
もうネットは張り終わっているので、糸を出しているようには見えなかったです。
ほんとラジオ体操の屈伸運動のようでした。
ずっと同じ体勢で待機しているので、いつでもダッシュできるように筋トレやっているんでしょうかね )^o^(
投稿: 楠田 純一 | 2015/08/05 16:48