木曽・信濃へ「雲見」の旅
▼「雲見」!!
私はこんな言葉をいつから使い出したのだろう?
それは、自分でもわからなかった。
「花見」「月見」があるのだから、「雲見」なんて言う言葉があっても何も不思議ではない。アタリマエすぎてあまり使われない。
いつからかわからないが、意識して使うようになった大元はわかっている。
宮澤賢治の『蛙のゴム靴』にある。それが元祖だと思っている。
▼定点観測地からの「雲見」も面白いが、「雲見」の旅も面白い!!
今年に入って、若狭へ、本州最南端へ、淡路へ、富士山五合目へ等々を行っていた。
鉛直方向の雲の高さの限界はせいぜい12~13㎞であった。
それに比べて水平方向の移動の限界なかった。100㎞200㎞と移動してもやっぱり雲があった。このアタリマエが私には単純に感動であり、面白い!!
▼今回は木曽路・信濃への「雲見」の旅だ。
「雲見」の旅で感動するアタリマエにもうひとつある。それは水平にいくら移動しようとも、10種雲形のいずれかの雲しか出現しないことだ。
そして、どんな種類の雲が多く見られるかは、雲の下の地形に大きく影響を受けていることだ!!
木曽路を山深く入るに従い雲の表情が変わっていくようだった。
▼列車の車窓からほんやりと「雲見」をしながら、久しぶりにあの「雲見」のうた(雲家族10のうた)(2009/02/08 作 楠田)を口の中で歌ってみた。
ケンケン三兄弟に(巻雲 巻層雲 巻積雲)
コウコウ姉妹 (高層雲 高積雲)
ソウセキ(層積雲) はなれても りっぱに ソウ! セキ! (層雲 積雲)
雨 雨 ふれ ふれ ラン!ラン! (乱層雲 積乱雲)
そして、自分であの雲の名前を呼んでみた。
さらには「高さ」も言ってみた。
(つづく)
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