« 2015年7月 | トップページ | 2015年9月 »

【Web更新8/30】15-35 新・「自由研究」のすすめ試論 等更新!!

Dsc_9737


ジュズダマや 播但線の ゆらしたり 15/08/29 (土)撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】15-35
週末定例更新のお知らせ
 やっぱりこんな気分の時は真壁仁の「峠」だ。


峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい。
みちはこたえない。
みちはかぎりなくさそうばかりだ。
(真壁仁「峠」より)

8月最後の更新である。

◆表紙画像集2015 更新 人里の自然シリーズ ジュズダマ
 播但線の線路沿いの溝にジュズダマが群がって生えていた。川辺ではよく見かけるが、ここもまた土手からの伏流水で水がたっぷりあるのだろう。
 見るからにイネ科の植物だ。あれよあれよと言う間に、背が高くなってしまった。
やっぱり「スバヤ型」なんだろうか。
 葉はその通り平行脈だ。茎や根っこも見たくなってくるな。
ほんとうは「実」ではないそうだが、「ジュズダマ」が色づいていくのもはやい!!
その「ジュズダマ」が、列車が通り過ぎるたびにゆれていた。

◆新・「自由研究」のすすめ試論 更新!!
 今年の夏の「自由研究」にもいったん区切りをつける。
保留して追い続ける「ふしぎ!?」はいっぱいあるが。
 課題の「大人の自由研究」発表の場創設については引き続く検討していくつもりである。

◆「クモ学」のすすめ 更新!!
 クモたちとのつき合いも秋バージョンに入る。

◆Webテキスト『天気の変化』 更新!!
 「雲見」と「観天望気」もさらなる展開をめざしていきたい。

 今日一日だけは「峠」に立ちどまってみようと思う。


| | コメント (2) | トラックバック (0)

本日(2015/08/30)、第106回オンライン「寅の日」!! #traday

Dsc_9786
▼家の前の線路沿いの土手を見上げた。
土手はクズの大マント群落となっていた。クズの花もいたるところで咲いていた。
 そこに、今年5つめの子グモたちの「団居」を発見した!!
朝日は当たるが、日中の厳しい日射しはクズの葉の日傘で避けられる。
 さらには「団居」から旅立ちバルーニングするには格好の場所だ。
 よくぞこんなうまい場所をみつけたものだ!!

 一方、蓮根の植え替えから22週目の大賀ハス観察池では本格的に枯れ始める葉が出てきた。風も生きものもいっきょに秋めいてきた。
▼本日(2015/08/30)は、第106回オンライン「寅の日」である。
 7、8月と連続して「大気の物理学」=気象学に関連するものを読んでいた。
今回はその最後だった。今回は直接的には「大気の物理学」に関連するものではない。ちょっとちがった角度から、寅彦の科学者としてのスタンスを表明したような作品だ。

◆本日(2015/08/30)、第106回オンライン「寅の日」

●「怪異考」(青空文庫より)
▼昔からの「観天望気」の知恵を「これから」にどう生かすか、ということに関連してこの文章をぜひ読んでおきたかったのだ。
 科学者・寺田寅彦ははじめにこう書いていた。

 物理学の学徒としての自分は、日常普通に身辺に起こる自然現象に不思議を感ずる事は多いが、古来のいわゆる「怪異」なるものの存在を信ずることはできない。しかし昔からわれわれの祖先が多くの「怪異」に遭遇しそれを「目撃」して来たという人事的現象としての「事実」を否定するものではない。
みごとな自らのスタンスの表明である。大いに共感するところである。

 非科学的伝承等に安易に同調するのではない。さりとて多くの人が観察した「事実」は真摯に受けとめようというのである。
 さすが寅彦だ!!ホンモノだ!!
 寅彦という科学者が今なお多くのファンを持っている所以がここにあるように思う。
 さらには、科学者の「役目」にも言及していた。

われわれの役目はただそれらの怪異現象の記録を現代科学上の語彙(ごい)を借りて翻訳するだけの事でなければならない。この仕事はしかしはなはだ困難なものである。錯覚や誇張さらに転訛(てんか)のレンズによってはなはだしくゆがめられた影像からその本体を言い当てなければならない。

 そして、この伝承される「怪異」と向き合うことの意義ついても次のように語っていた。

従ってやや「もっともらしい仮説」というまでには漕(こ)ぎつけられる見込みがあるのである。そこまで行けば、それはともかくも一つの仮説として存在する価値を認めなければならず、また実際科学者たちにある暗示を提供するだけの効果をもつ事も有りうるであろうと思われる。

▼そして

それで、ただここにはほんの一つの空想、ただし多少科学的の考察に基づいた空想あるいは「小説」を備忘録として書き留めておく。もしこれらの問題に興味をもつほんとうの考証家があればありがたいと思うまでである。

とこう言いながら、具体的な2つの例をあげててくれていた。
○「孕みのジャン」
○「ギバ」
である。
両方ともその謎解きの手腕はみごとなものである。
もちろん現代にも通用する。
それどころか、「今こそ…!!」なのかも知れない
大いに学びたいところである。

最後にこう書いていた。

(この「怪異考」は機会があらば、あとを続けたいという希望をもっている。昭和二年十月四日)

 最晩年まで8年だ。続きは書かれたのだろうか?
また、それを引き継いだ科学者はいたのだろうか?
そして、今は…?

それがとても知りたい!!
Dsc_9900


| | コメント (0) | トラックバック (0)

新・「自由研究」のすすめ試論(115)

Dscn5892
▼「空も秋めいてきて…」と言われても
ほんとかな!?
  私には正直に言って、そこまでは見えていなかった。
「雲見」を続けていればそこまで見えてくるのかな。
でも続けるためには、面白くなければ続けられない。それは大丈夫だ!!
確かに「雲見」は面白い!!
地上からの「雲見」だけでなく、宇宙からの「雲見」(気象衛星画像)・天気図もセットにするとなお面白い。
気象衛星画像は2.5分ごとの高頻度画像も見れるようになって、宇宙から「雲見」もよりリアルになってきた。
▼「大人の自由研究」は気儘だった。
面白くなければやめればいいのだ。続けるか続けないかそれは「自由」だった!!
面白いから続けてきた私の「自由研究」!!
「雲見」「クモ学」だけではなかった。他にもいくつかあった。

◆大賀ハス「あこがれの4日間」の「ふしぎ!?」
 8年目の観察研究だった。8個の大賀ハスの「あこがれの4日間」を観察した。
例年のように花びら、雄しべの数を数えた。
しかし、4日間開閉の「ふしぎ!?」の謎解きは大きくは進展しなかった

◆「コウガイビル」の「ふしぎ!?」
 第8号との出会いはあった。しかし、すぐに消えてしまった。
「ふしぎ!?」は膨らむ一方だった。

◆ヒガンバナ実生の「ふしぎ!?」
 これは、この秋の展開が楽しみなところである。

▼もうひとつ、番外編があった。
それが
◆191日立ち続けた【立春の卵】の「ふしぎ!?」
 もう倒れてしまったから終わりではなかった。「卵立て」普及のためにも、取り組みのすべてを記録化したいところである。ページ化を検討している。

そうそれ!!
「研究」を、記憶せずに記録する!!
記録したものを、もう少しパブリックな場に発表する。
それこそが次にめざしたいものだった。
▼繰り返すが、今年の「自由研究」のすすめのテーマは3つあった。
(1) 大人の「自由研究」!!
(2) プロの「研究者」との連携!!
(3) 「研究発表」の場の創設!!

(1)(2)はそれなりに進んできた。
ところが(3)はまったく進んでいなかった。
「パブリックな場で発表」の場づくりであった。子ども自由研究発表の場はすでにいくつもある。
しかし、「大人の「自由研究」」発表の場はなかった。
 いや私が知らないだけでそうしたものはすでにあるのかも知れない。
考えようによっては、それはプロたちの「学会」とはそんなものかも知れない。
 しかし、それは少し趣旨もちがうし、敷居も高い。
なければ「創ろう!!」というのが、私の提案だ。
 なにをどうすればいいのか。それこそ雲をつかむような話だ。
 しかし、それも何年も言い続ければ、ひょっとしたら道が見えてくるかも知れない。
まあ、ゆっくり 急ごう!!
Dscn5896

| | コメント (0) | トラックバック (0)

新・「自由研究」のすすめ試論(114)

Dsc_9327
Dsc_9383
▼クモは「昆虫」ではない。
でもクモも「昆虫」も我々も動物である!!
動物の謎解きは「食べる」からはじめるのが一番だ!!
 現に私の稚拙なる「クモ学」も、コガネグモの「狩り」からはじまっていた。あのゲホウグモの場合も同じだった。
昨日(2015/08/27)の朝は、今度はここのところめっきり目立つ存在になってきたジョロウグモの「狩り」を目撃した。
 それはほんとうに瞬間のことだった。
 瞬間動いたと思ったら、センター(こしき)に戻りじっとしてして動かない。あの衝撃のコガネグモの「狩り」とはずいぶんちがっていた。もっともっとダイレクトだった。
 センターに戻った彼女は動かなかった。獲物にかぶりついたままだった。
獲物はなんだろう?反対側に回り込みじっくり観察してみるがわからなかった。
ハネのあるなにかだ。
 クモの「食べる」は、そう言うより「吸う」と言った方がいいだろう。獲物の外骨格はそのままにして、体液を時間をかけて「吸う」のである。食事中はずっとずっと続いていた。
▼この夏、「クモ学」の「ふしぎ!?」はどこまで進んだのだろう?
夏のはじまりには、こんな「ふしぎ!?」をあきらかにしたいとあげたこともあった。
・今年もコガネグモは現れるだろうか?
・そしてあの驚異のゲホウグモは!?
・「団居」はなんのため?
・「隠れ帯」は?
・飛翔するクモの「ふしぎ!?」は?
等々である。
 さすがにゲホウグモには再会できなかったが、何匹ものコガネグモたちに3年連続して出会うことができた。
お目当てのクモだけでなくたくさんの種類のクモにも出会うことができた。
▼あらたな「ふしぎ!?」もいくつも生まれてきた。
○そもそも、なぜコガネグモはここに出現するのか?
 いくつかの「仮説」を立ててみたものの、真実はまだわからない。

○コガネグモの「引っ越し」は、どれだけのインターバルで?
 そしてそれは何のため?
 「引っ越し」場所の選定はどのようにして?
 これもまた不明のことばかりだ。いくつかの事実は観察したが、それだけでは「仮説」を立証するに足りない。

○クモは天気の変化を予知できるのでは?
 クモは「観天望気」をやっている。ではどのようにして?
 これが今いちばん興味あるところである。

▼「クモ学」の「ふしぎ!?」は膨らむ一方で、謎解きは遅々として進んでいない。
私はそれでいいと思っている。
「自由研究」最大の肝はここにある。

「ふしぎ!?」をどこまで保留できるか!!

「ふしぎ!?」を保留し、寝かせ、ツナグのである。
それでこそ、「自由研究」の真価がきまる。
「自由研究」に終わりはないのである!!

ジョロウグモのネットは、ちょっと変わっていた。
一層では、多層マンションのようになっているのである。別の層にいて、彼女の「食事中」をながめているのは、彼氏だろうか?
 なにかを待っているのだろうか?
(つづく)
Dsc_9304

| | コメント (2) | トラックバック (0)

新・「自由研究」のすすめ試論(113)

Dsc_9111
Dsc_9228
▼台風一過の朝。
いつものクモ散策コースを歩いてみた。
コガネグモはもうみられなくなっていたが、成長したコガタコガネグモの姿がめだっていた。
 「コガタ」と言えどもその姿はりっぱであった。コガネグモ、ナガコガネグモに比べて貴奴には誇れるものがあった。その俊敏な動きだ!!
 ちょっとしたもの音(振動)だけで、センター(こしき)から目にも留まらぬ速さで動く。
その駆動力はどのクモよりりっぱなものだ!!
 あらたな場所で、「団居」「蜘蛛の子を散らす」も見た!!
今年4度目である。どんな種類クモの子グモなのかはまだ不明だ。
何度、繰り返しみていても飽きない。とても面白い!!
この状態からバルーニングまでをしっかりと見届けたいが、なかなか実現していない。
▼これを、家に持ち帰りじっくり観察した観察名人がいた。
それが、あのジャン・アンリ・ファーブル(1823-1915年)である。
先日からあらためて
◆『ファーブルの昆虫記 下』(大岡信編訳 岩波少年文庫 )「クモ」
を読んでみた。
 驚いた!!いや感動したという方が正しい。
 実に面白いのである。
「よくぞそこまでやってくれた」という話、
「そうそう 私の見た場合もそうだった!!」という話が次々と出てくるのだ。
誰もがなぜこの『昆虫記』を絶賛するのか少しだけわかりはじめた。
「クモ」はこの「1 クモの巣立ち」と言う話からはじまっていた。
ただ見ているというだけの「観察」ではなかった。
クモたちに「問いかけ」「はたらきかけ」、そして「楽しみ」とことんクモたちと「つき合って」いた。
トハタツ方式を実践していた。
まさにファーブルは、トハタツ名人だった!!
2年前からはじまった私の「クモ学」。
これも、また今年の夏の「自由研究」の中心的なテーマだった。
私には「昆虫少年」であった記憶などまったくない。ましてや「クモ」などにはまったく興味関心がなかった。
それがどうして、こんなにもはまってしまったのか。
自分でもそれが「ふしぎ!?」だ。
 今では、最大の不思議は「なぜ、こんな身近に一緒に暮らしているクモに今まで興味を持たなかったのか?」
であると言い切るまでになった。
 はじまりは一昨年の夏に一匹の「コガネグモの狩り」をたまたま目撃してしまったことだった。
そして、決定的にクモの大ファンになったのは、昨年の夏の「ゲホウグモ」の出会いだった。
138日間に及ぶゲホウグモと「つき合い」は、今思いだしても面白すぎた!!
▼3年目の今年の夏。
 残念ながら、あのゲホウグモと再会することはできなかったが、今年もコガネグモは何匹もほんとうに庭先までやってきてくれた。
 巧みな糸技の数々を披露してくれた。
私の拙い「トハタツ」にも応えてくれた。
アリガタイかぎりだ!!
いちど、現時点での「ふしぎ!?」の整理をしておくことも必要だろう。

コガネグモたち変わってジョロウグモたちの姿が目立つ季節になってきた。
あきらかに秋ははじまっていた。

(つづく)
Dsc_9216


  
  

| | コメント (0) | トラックバック (0)

新・「自由研究」のすすめ試論(112)

Dscn5711

▼「風を背にして立つとき、左手前方に低気圧の中心がある。」(ボイス・パロットの法則)
ほんとうだろうか?
 昨日(2015/08/25)、朝からいつもの「雲見」定点観測地に立ち、台風15号の「現在地」と見比べながらやってみた。例のアメダスで刻々と記録されていく風向でも確認してみた。
ホントウだ!!
アタリマエだけどいたく感動した。
私はやっぱりホントウに「大気の物理学実験室」のなかで暮らしているんだ!!
▼今年の夏、最大の「発見」も同じようなことだった。
寺田寅彦は「海陸風と夕なぎ」(青空文庫より)のなかで次のように教えてくれていた。

 夏期瀬戸内海(せとないかい)地方で特に夕なぎが著しいのはどういうわけかと思って調べてみると、瀬戸内海では、元来どこでもいったいに強くない夏の季節風が、地勢の影響のために特に弱められている。そのために海陸風が最も純粋に発達する。

 こう言われても私はまだピンと来ていなかった。自分がその「瀬戸内海地方」に暮らしているという意識がなかった。瀬戸内海は遠くに思っていた。
 試しに例のアメダスの記録を見て驚いてしまった。昼と夜では、まったく違う方向から風が吹いているのだ。
まさに「海陸風」の典型がみられたのである。
「海陸風」は教科書の世界の話ではなかったのだ。
▼ここまでだけでも私にとっては「大発見」だったが、まだその続きがあった。
2015/08/08 科教協のナイターで
◆『気象学から見た大気環境-風のモデル実験』(河野 仁 兵庫県立大学名誉教授)
のお話を聴いた。
 「風はどうして生まれるのか」からはじまって具体的な実験を伴ってのお話はとても興味深く、面白かった。
それだけではなかった。
レジメの中に「福崎」の文字をみつけたのだ!!
「関西の代表的海風」「関西の代表的陸風」「播磨平野の海陸風」「海陸の気温差と海陸風の出現がよく対応している(播磨平野、8月)」というお話のなかに登場するのである。
「播磨平野の海陸風の統計的解析」の研究ももうすでにすすんでいたのである。
もう間違いなかった。
私は「海陸風」典型の「実験室」なかで暮らしていた!!
▼今年の「自由研究」すすめの2つ目の課題の

(2) プロの「研究者」との連携!!

がここにあると思った。
 自分が「ふしぎ!?」と思うことは、きっとこれまでにも「ふしぎ!?」と思った人がいたはずだ。
 そして、その「ふしぎ!?」の謎解きのプロ「研究者」がいるはずだ。
そこから大いに学びたいものだ!!

 そして、もうひとつのことも確認した。
最大の「ふしぎ!?」はいつも最も身近にある!!

さあ、台風一過の「雲見」どんなものだろう。

(つづく)
Dscn1170


 


 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

新・「自由研究」のすすめ試論(111)

Dscn5685
▼昨日(2015/08/24)も「雲見」三昧の一日だった。
朝方は、雲ひとつない青空が広がっていた。ところが時間がたつにしたがって次々と雲が登場してきた。
「台風は雲の展覧会」と聞いたことがあるがほんとうかも知れないと思った。
 そう、この「雲見」こそ今年の私自身の「自由研究」の一番ネタであった。
▼「自由研究」を整理しておくべき時期だ。
「大人の自由研究」には、期限はないだがやっぱり区切りをつけておいた方が、次なる展開が見えてくるだろう。
そう思って少し整理をしてみる。
まず、「現在地」確認だ!!
 どこまで「研究」が進んだか。
それを見えるかたちにしてみよう。
そして報告してみよう。
▼「現在地」が確認できたら、それを「評価」してみよう。
「評価」の第一基準は
次なる トハタツ が生まれたか?
だ。
 研究対象の「ふしぎ!?」に対して、次なる「問いかけ」「はたらきかけ」がはじまり、さらにその謎解きを「楽しみ」「つき合っていく」気持ちになったか?
それがすべてである!!
そうなってこそ「研究」の名に値するのだろう。
▼もっと具体的に行こう。
◆「雲見」と「観天望気」の研究
でいこう。
 ひょっとしたら、この「発見」が、この夏、最高の成果かもしれないのでゆっくりていねいに行こう。
まず、そのはじまりは2015/07/25の第3回オンライン「寅の日」にあった。
 そこで、「海陸風と夕なぎ」(青空文庫より)を読んだ。寅彦にあらためて「気象学」に誘われる思いで読んだ。
 そして、毎日そこまで散歩しているアメダスにつないでみた。
 私は、驚いてしまった!!このアタリマエに!!

(つづく)
Dscn5695


| | コメント (0) | トラックバック (0)

【Web更新8/23】15-34 オンライン「寅の日」 等更新!!

Dsc_8801_2


露草や 染まりて下絵 友禅の 15/08/22 (土)撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】15-34
週末定例更新
 この時期になるとなぜかメランコリーな気分になる。
「夏休みの宿題がまだ…」「今年の夏こそが…」そんなところから来るのだろうだろうか。
もう直接夏休みとは関係ない生活をしているのに。
 それは長年の心の習慣のようなものだろうか?

◆表紙画像集2015 更新 人里の自然シリーズ 露草
 私は、この花を見るときまって、「紅花を追って」最上から京都へと旅をしたときのことを思い出す。
 1986年夏。もう30年近く前の話だ。紅花を追って、京都友禅染めの工房に迷い込んだ。
そこで見せてもらい教えられたのは、草木染めの原点のような話だった。
 友禅染めの「下絵」を描くのにこの露草の一種(オオボウシバナ)が染料として使われていた。
この色素はすぐに水に溶けてしまうから都合がよかった。
 そのときから、ずっといつかこの「オオボウシバナ」を見に行きたいと思っているがまだ実現していない。
露草の古名は「ツキクサ」というらしい。納得できる話だ!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 今までいろんな試みをやってきたが、今私にとってはもっともピッタリとくる試みだった。
80年も前に没した寺田寅彦であるが、残してくれた随筆は時空を越えていつでも今日的である。
それを多くの人と一緒に読み続けたい!!
そして問いたい!!
「科学」とは?
「科学的」とは?

◆「クモ学」のすすめ 更新!! 「クモ学」はじめて3年目のシロウトが綴る 「クモ学」のすすめ!!
シロウトだからこそ見えてくることがあるはず。

◆新・「自由研究」のすすめ試論 更新!!
 いつでも、どこからでも 「自由」!!
 だから「自由」研究!!
 「ふしぎ!?」はいつももっとも身近にある!!

◆Webテキスト「天気の変化」 更新!!
 「雲見」のすすめ 季節がかわっても続けようと思う。

◆【ヒガンバナ情報2015】 更新!!
 今年のヒガンバナ初見はいつかな?
 初見情報はどこから聞こえてくるかな?
興味津々!!

さあ、ゆっくり  ゆっくり 急ごう !!
夏休み最後の一週間!!



| | コメント (0) | トラックバック (0)

新・「自由研究」のすすめ試論(110)

Dsc_8567
Dsc_8582
Dsc_8629
Dsc_8656
Dsc_8717
Dsc_8734
▼雨あがりの草むらを歩いた!!
そこはまさに「クモ天国」だった。ナガコガネグモをはじめ何種類ものクモたちがネットを張っていた。
ネットは縦タイプのものもあれば水平タイプのものもある。
せっかく造っているネット を避けて畦道を進もうとすると一歩も前に進めない状態だ。
巧みな糸技を見物させてもらっていると時間が過ぎるの忘れてしまう。
 例のジュズダマに造られた子グモたちの「団居」もまだ続いていた。
なぜなんだろう!?
 やっぱり、私の作業仮説「クモは観天望気をやっている!!」は正しいのでは。
▼「クモ学」は今年もやっぱり面白い!!
今年の私の「自由研究」ネタのひとつでもあった。
「自由研究」と言えば、そろそろ今年の取り組みをまとめておく時期が来ていた。
今年の取り組みに3つの課題を設定していた。

(1) 大人の「自由研究」!!

(2) プロの「研究者」との連携!!

(3) 「研究発表」の場の創設!!

どこまで来たのだろう?
現在地は?
▼(1)(2)については、それなりにけっこう進んできたように思う。
でも(3)については、提案したそのままだ。
まったく進んでいないと言ってよい。それはそれでもいいと思っている。
今年の夏で歩みをとめるつもりはさらさらないので、そのうち道が拓けるかも知れない。
もうひとつ妙な提案をしていた。
<トハタツ>方式!!
である。
・<トイカケル>  自然そのものにトイカケル(問いかける)!!
・<ハタラキカケル> 自然にハタラキカケル(はたらきかける)!!
・<タノシム> 自然を観察すること自体をタノシム(楽しむ) !!
・<ツキアウ>  自然とこれからもずっとツキアウ(つき合う) !!
▼今、ファーブルの昆虫記「クモ」を読んでいる。
驚いた!!
ファーブルも<トハタツ>方式そっくりそのままやっているのだ。
さすがだと思った。
急に<トハタツ>方式に自信が持てるようになった。

 朝の散策から帰ってから、大賀ハス観察池の観察をした。
蓮根の植え替えから21週目であった。いちばんたくさんの種子を手に入れることになった第7大賀ハスの果托が、首をうなだれるように下向になっていた。
 それをじっくり見ているとわかってきた。枯れた葉がぶら下がっているのに酷似していた。
きっと果托(花)は葉が進化してできたものだ!!
ここでも<トハタツ>使ってみたくなった。

(つづく)
Dsc_8916

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今年もキツネノカミソリを見に行った!! #ヒガンバナ

Dsc_8473
▼今年もまたこの季節がやって来た!!
昨日、いつもの場所に「キツネノカミソリ」の観察に行ってみた。
昨年よりは一週間ばかり早く行った。開花にはちょうどのタイミングだろうか。
いや少しはやいのかも知れない。
さあ、ここから今年の「ヒガンバナの仲間」がはじまるだった。
▼キツネノカミソリ言えば、ここ二年連続して、種子から育てる実生に挑戦していた。
今、現在は土の中に眠らせている状態である。
 キツネノカミソリは2倍体だから、種子で殖えてもアタリマエ!!
でも実際に自分の目で確かめたことがなかった。
だから、それを今、挑戦中なんだ。
仮にうまく育てることができたとしても、花が咲くまでには何年もかかると聞いていた。
さて、今年はどんな展開があるだろう楽しみである。
▼同じヒガンバナの仲間の実生ということでは、昨年「コヒガンバナ」の種子を分けていただき、実生に挑戦していた。分けていただいた51個の種子は、49個まで「発芽」(発根)に成功していた。
それも今は土のなかに眠ったままだった。
この秋になにか変化は起こるのだろうか。
 実生ということでは、なんと行っても本命は、ヒガンバナだ!!
 キツネノカミソリ、コヒガンバナはともに2倍体。だから種子をつくって殖てもアタリマエ!!
でも、日本の普通のヒガンバナは3倍体と言われている。そして、種子をつくって殖えるのでなく「分球」によって殖えるのだと言われている。
 ホントにそれだけだろうか?あんなにみごとなたくさんの花を咲かせるのに。
昨年たくさん回収することができた「種子」のなかから、3個だけ「発芽」(発根)に成功した。
これもまた土の中に眠っている。
さて、この後…???
▼ヒガンバナの「ふしぎ!?」は実生だけではなかった。
いくつもの「ふしぎ!?」を保留したままにしていた。
たとえば
「咲き始めとその年の天気との関係は?」
「葉が枯れていく時期と環境との関係は?」
等々いっぱいあった。
 そうそう、それから今年から庭に東京から「引っ越し」してきたヒガンバナがいた。
それは、どんな展開を見せてくれるそれも楽しみだ。

さあ、私のヒガンバナ研究は今年はどこまで行けるだろう。
自分でもわからない。
だから楽しみである。o(^o^)o ワクワク

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年9月のオンライン「寅の日」は #traday

Dsc_8237
▼「蜘蛛の子を散らす」
言葉は知っていても、これを実際にじっくり観察しはじめたのは昨年からである。
 昨日(2015/08/20)は朝から雨が降っていた。雨は昼までにはいったんやんだ。そして昼過ぎに少しだけ陽が射し始めた。私は、クモたちに呼ばれたかのように、いつもとちがう時間帯にクモ探索道を歩いてみた。
 コガネグモの姿はもう見えなくなっていたが、今年になって3度目の「蜘蛛の子を散らす」を見た!!
それは、高く成長しかけたジュズダマの上に子グモたちは「団居」(まどい)をしていた。
 こんなにじっくり時間をかけてこれを見るのははじめてかも知れない。
いくら繰り返して見ていても飽きなかった。
なにかの「合図」で一斉に動きはじめた。動く方向はバラバラであった。
でも次の瞬間に完全に「静止」した。これを一定のインターバルで繰り返した。
まるで、体育祭の「組体操」のように…。
このときの「合図」とは?
いったい子グモたちは何をやっているのだろう?
集団訓練?それとも…???
そもそも「団居」(まどい)は何のために?
思わずあの人のあの言葉を口にしたくなった。

「ねぇ君、不思議だと思いませんか?」

▼あの人・寺田寅彦の書き遺してくれたものを12日に一度読むようになってはや3年5ヶ月が過ぎようとしていた。2015年9月オンライン「寅の日」に何を読むかを考える時期が来ていた。
 7・8月と連続して「大気の物理学」=気象に関するものを読んできた。
そのなかでつくづくと思うのは、
「寅彦はいつ何を読んでも常に新しい!!」
「寅彦が投げかけた問題は、いつも今日的である!!」
ということだ。
9月は2回あった。

■2015年9月オンライン「寅の日」
◆第107回オンライン「寅の日」 …9/11(金)
◆第108回オンライン「寅の日」 …9/23(水)

である。
▼寺田寅彦は昭和10年(1935)12月31日、58歳で亡くなった。
今年2015年はちょうど没後80年の節目の年である。
 それを記念して寺田寅彦記念館友の会がとても興味深いアンケートを実施した。 
『私の好きな寺田寅彦の随筆 ベスト・ワン』を会員に訊いたのである。
その結果、ダントツでトップに選ばれたのは「団栗」(どんぐり)だった。
 次に多かったのは「柿の種」だった。
 いずれもまだオンライン「寅の日」では読んでいなかった。
そこで、この多くの寅彦ファンの「お気に入り」を9月は、ぜひ読んでみようと思った。

■2015年9月オンライン「寅の日」

◆第107回オンライン「寅の日」 …9/11(金) 「団栗」(どんぐり)(青空文庫より)

◆第108回オンライン「寅の日」 …9/23(水) 「柿の種」(1) (青空文庫より)

▼第108回を「柿の種」(1)としたのには理由がある。
「柿の種」は、大正9ごろから書き始め、晩年まで書き続けた「短文」の集大成である。
寅彦の言葉を借りれば

言わば書信集か、あるいは日記の断片のようなものに過ぎないのである。

 つまり、それこそ今風にいうならば寅彦の「ブログ」であった。
 晩年まで時系列ならべてあった。寅彦が興味関心があったことのすべてがあった。
だから、ものすごい量なのである。けっして一回だけで読み切れるものではなかった。
だから、10月の提案するときにももう一度触れるが、10月いっぱいもかけてこれを読もうと思う。
とりあえずは、第108回の時は、「柿の種」(1)として、大正時代に書いたものだけにしようと思う。
 話題は、いろんな分野に渡るから、読む人がそれぞれに自分の「文脈」に合わせて読めば面白いオンライン「寅の日」になるのではないかと楽しみである。o(^o^)o ワクワク

| | コメント (2) | トラックバック (0)

【立春の卵】最後に倒れた卵の「なかみ」は!?

Dscn5356
Dscn5369
▼やっとゆっくり時間をとれるようになった。
そこで、先日(2015/08/13)、191日目に倒れた卵の「なかみ」の「検証実験」を行った。「検証実験」などと大げさに言っても、家で準備できるものだけを使ってだからそんな特別の実験でもなかった。
 まずテーブルの上に転がしてみた。
先の尖った方を頭、反対の太い方をお尻とすると、ペコリと頭を下げお辞儀したような感じだ。それは手に持ってみてもわかった。お尻の方が軽く感じたのだった。
 191日も立ったままだったのだ。もう一度立ててみようと思った。
重心の位置がずいぶん高い位置(頭の方)に行ってしまったようだ。でもそんな言い訳はしたくなかった。
なんとしても立てたかった。
 「3点主義!」「3点主義!!」と口の中で呪文を唱えた。(こんな言い方をすると如何にも非科学的に聞こえるかも、でも本人は極めて科学的!!と思っている。)
やっと立った!!となんと10分近くもかかってしまった。(^^ゞポリポリ
でも確かに立った。
Dscn5411
Dscn5441
▼次に重さをはかってみた。手にもった感じでも「軽くなった」と感じるぐらいだから、どれほど減ったのだろう?
目盛りは45gとでた。
 これで何gぐらい軽くなったのか。最初にはかっていないから正確にはわからない。
 でも、これまでに倒れた4個の卵のことを参考にすると少なくとも10g程度軽くなったのではと考えられる。
 それは、次の実験でもよくわかった。
その卵を水に浮かせたのである。ポッカリとお尻を上に浮かんだ。
どんな卵も新鮮な卵は、水に沈んだ!!きっとこの卵も立てたときは沈んだはず。
ところが今は水面からお尻が突きでていた。少なくともこの突き出た部分の体積の水の質量だけは軽くなったことになる。(アルキメデスの原理!!それでいいのかな??)
Dscn5474
Dscn5489
▼さていよいよ「なかみ」がどうなっているかだ。
前回の「検証実験」のときにもらったアドバイスを元にいろいろ考えてみた。
でも結局は前回と同じくダイレクトにヤスリで殻に穴をあけることにした。ただ、穴をあける場所をこれまでとは変えて、お尻のまん中にした。
 これまでのことから考えて、お尻のところに空洞ができていることが<予想>されたからだ。
はやる心を抑えながら、ゆっくりゆっくり穴を大きくしていった。
なかを覗けるようになった。
どうも<予想>はただしかったようだ。
▼さらに穴を大きくしていった。
まちがいない!!
そこは大きな空洞になっていた!!
薄い皮の向こうには、流動体があるようだ。
特別に異臭はない。
卵を横にしても、その流動体は流れ出てこなかった!!

これで、立てた卵5個のすべての「検証実験」が終わった。
実は「検証実験」した後の卵をすべてまだ保存していた。とんだ顛末記もあるが、それはまた機会があれば話すことにする。
 ここでとりあえずは、私の【立春の卵】物語はいったん幕とします。
ながらくおつき合いしてくださったみなさんに感謝します。<(_ _)>
Dscn5519
Dscn5541
Dscn5586
Dscn5609

| | コメント (0) | トラックバック (0)

空の写真家 武田康男「空のふしぎ写真展」に学ぶ!!

Dscn5299
Dscn5303
Dscn5307
▼昨日(2015/08/18)も朝からいつもの「定点観測地」から「雲見」をした。
日射しが厳しかったかったので、建物のなかから南の空を観た。そして外に出て東、北と写真を撮った。
いつもの空である。
 しかし、あきらかに秋めいていた。
私の「定点観測地」からの「雲見」をすませた後、大阪に向かった。
▼大阪で行われている
◆空の写真家 武田康男「空のふしぎ写真展」
を見せてもらいに行ったのである。
 もっと早く行きたかったが、遅くなってしまった。
ちょうど一ヶ月前の富士山五合目へ「雲見」の旅も思い出しながら、見せてもらった。
圧倒された!!
 写真そのものについては著書などを通してある程度見せてもらっていたが、それとはまたちがって大きなパネル写真は迫力があった!!
 何度も何度もタイトルの説明文を読みながら行きつ戻りつしながら見せてもらった。
最後の一巡の時、タイトルだけでもとメモしてみた。
メモし忘れがなければ64枚あった。
▼さすが、「雲見」のプロだと思った。
写真の撮影のテクニックはもちろんのこと、それ以外にもいっぱい「スゴイ!!」と思うことがあった。
そのなかでも特に大いに学びたいと思ったところが、3つあった。
ひとつ目は
 (1) アクティブな「雲見」である!!
 ともかく武田さんはよく動いていた。国内、国外問わずいたるところで撮った写真があった。
なにしろ「第50次日本南極地域観測越冬隊員」でもあったのだから。特に私が感心するのは地球上の水平方向の動きだけでなく垂直方向にもよく移動していた。つまり飛行機に乗って機上からの「雲見」である。
多くの機上からの「雲見」写真はとても興味深かった。

ふたつ目は
(2) 見えるはずと<予想>しての「雲見」である!!
 富士山五合目での「雲見」でも、感心したことであるが、武田さんの「雲見」はあらかじめ「このように見えるはず」と<予想>してから観察するのである。展示してある写真もそんなものが多くあった。
こんな「天気の変化」があったから、この時にはこんな「雲」「現象」が見えるはずと<予想>し、出かけて行って写真を撮るのである。これには感服である!!

▼3つ目は
(3) 「大気の物理実験室」と「宇宙」をツナグ「雲見」である!!
  これは、ずっと不思議に思っていたことなので、富士山五合目のとき、最後に訊いてみた。
雲ができるのは「対流圏」である。
 だから私などがイメージしている「雲見」は、この範囲のものだけだ。
ところが武田さんの「雲見」はそうでなかった。オーロラ、「成層圏雲」「夜光雲」など、それに流星群、星、月などの写真も多い。
 「武田さんが見ている上空の空間はどう見えてるいるのですか?」
今考えてみると、トンデモ質問だ(^^ゞポリポリ
でも武田さんはちゃんと答えてくれた。
「ツナガッテ見えています!!」と。

3つのことすぐさまはなかなか真似はできないが、少しずつ少しずつ学んでいきたい。

すばらしい写真群を十分に堪能した後、外に出て上空を見上げたら
都会のビルの上の空にはまだ夏が残っていた。
strong>この写真展は、明日(2015/08/20)までだ。近くにお住まいで可能な人は必見だ!!
まだ間に合いますよ!!
Dscn5317


 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

本日(2015/08/18)、第105回オンライン「寅の日」!! #traday

Dsc_8034
▼実に美しい!!
理屈ぬきに美しい!!
ホントだろうか!?これを美しいと感じるのにはなにか理屈があるのではないだろうか。
 昨日の朝、霧雨のようなものが降っていた。庭先のクモのネットに水滴がついていた。
自然の「偶然」はときとして、私の想像をはるかに超えた芸術作品を創造する。
それはほんとうに「偶然」だろうか。
 そこには私の知らないだけで、きっちりと「法則」が存在するのではないか、と思ってみたりする。
▼本日(2015/08/18)は、第105回オンライン「寅の日」である。
今回も引き続き「大気の物理学」=気象に関連したものを読む。
「自然現象の予報」である。少々長文で私には難解なところもあるが、できるだけ自分の「文脈」にひきつけて読んでみたい。

◆本日(2015/08/18)、第105回オンライン「寅の日」!!

●「自然現象の予報」(青空文庫より)

▼まず最初にこの文章がいつ頃に書かれたものか見ておきたい。
最後のところに

(大正五年三月『現代之科学』)

と書いてあるから、1916年(大正5)、寅彦38歳のときである。今から99年、ほぼ100年前である。
 現在のスパコンを駆使しての天気予報の主流である「数値予報」の先駆けである「リチャードソンの夢」より古いのである。
●1920年頃 「リチャードソンの夢」
 これを知ってこの文章を読むと、寅彦の先駆性というものに今さらのごとく驚くのである。

この文章をなぜ書いたか。それを最初に次のように語っていた。

左の一篇は、一般に予報の可能なるための条件や、その可能の範囲程度並びにその実用的価値の標準等につきて卑見を述べ、先覚者の示教を仰ぐと同時に、また一面には学者と世俗との間に存する誤解の溝渠(みぞ)を埋むる端緒ともなさんとするものなり。

やっぱり寅彦は元祖「サイエンスコミュニケーター」であったのだ!!
▼「自然現象の予報」の問題は、「一般科学の成立に関する基礎問題」でもあると、物理学者・寺田寅彦は指摘していた。

ある自然現象の科学的予報と云えば、その現象を限定すべき原因条件を知りて、該現象の起ると否とを定め、またその起り方を推測する事なり。これは如何なる場合に如何なる程度まで可能なりや。この問題が直ちにまた一般科学の成立に関する基礎問題に聯関する事は明らかなり。

 そして、なぜ「学者と世俗との間に存する誤解の溝渠(みぞ)」が生じるのかを説いていた。
その「落差」の必然をも。
 我田引水風に言うなら、「科学教育」の必要性・必然性についても触れてくれていた。アリガタイ!!
世人一般の科学に対する理解と興味とを増進するには、少なくも中等教育において科学的認識論方法論の初歩を授くるも無用にはあらざるべし。)

「天気予報」に的を絞ってみる。

太古の時代より天気予報の試みは行われたれども、分析的科学の発達せざりし時代には、天気を限定すと考えられし条件、あるいは独立変数が極めて乱雑なる非科学的のものなりしなり。尤(もっと)も雲の形状運動や、風向、気温のごとき今日のいわゆる気象要素と名づくるものの表示に拠りたる事もあれど、同時にまた動物の挙動や人間の生理状態のごとき綜合的の表現をも材料としたり。かくのごとき材料も場合によりてはあえて非科学的とは称し難きも、とにかく物理学的方法を応用する場合の独立変数としては不適当なるものなりしなり。今日の気象学においていわゆる気象要素と称するものはこれに反して物理学の基礎の上に設定されたるものにして、これらを材料とせる予報は純然たる物理学的の予報に外ならず。従って物理学上の予報につきて感ぜらるる困難もまた同時に随伴し、ことに条件の多数なるためにその困難は一層増加すべし。

シロウトながらも、「天気予報」100年史に興味が湧いてくるのだった。
「天気予報」だけでなく「地震予報」の問題にも触れていた。
これは、けっして100年前の問題ではなく、100年の時空を越えてたった今の問題でもあった!!
やっぱり寅彦は常に新しい!!

これは一回だけではモッタイナイ!!
繰り返しとりあげたい。
Dsc_8137
Dsc_8158


| | コメント (2) | トラックバック (0)

【Web更新8/16】15-33 「クモ学」のすすめ 等更新!!

Dsc_7962


朝顔や 刻々昼には 別の花 15/08/16 (日)撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】15-33
週末定例更新のお知らせ
  夏が終わった!!それは同時に秋がはじまった、ということでもあった。
ほんとうはこんなにきっぱりと言い切れるものではないはず。
 しかし、すべてが一挙に変化していくように私には見えるのだ。
「雲見」の空も…
野山の生きものたちも…
私自身も…
「ふしぎ!?」だ。

◆表紙画像集2015 更新 人里の自然シリーズ 「朝顔」
 「朝顔」が秋の季語であることを知ったのはごく最近のことだ。
なぜか、「朝顔」=夏のイメージがこびりついてしまっていた。
不思議だ。
  東の石垣をゴーヤとともに登ってきた朝顔は「つる合戦」を繰り広げていた。
それにしても朝顔の花は不思議な花だった。朝の色と昼の色がちがうのである。
花の色は刻々と変化していっていた。
まるで化学実験の呈色反応のように。
いや言い方が逆だ!!どんな化学変化が花のなかで起こっているのだろう。
「ふしぎ!?」だ。

◆「クモ学」のすすめ 更新!!
 クモは天気を「予知」できる!!
これが私が今いちばん注目している作業仮説であった。
注目して観察していたコガネグモが、昨日の段階で見えなくなってしまった。
では、この後どう展開するか。
 それは、新しい一週間の課題だ。

◆Webテキスト「天気の変化」 更新!!
 この夏の最大のミッションは「「雲見」のすすめ」の普及だった。
「雲見」がいかに面白く、意義あるものかを人に伝えることだった。
あらためて思った。
「面白さ」を人に伝えることはとても難しい作業である。と!!
もう一度「しきり直し」だ!!

さあ、秋のはじまりの一週間だ!!
ゆっくり 急ごう。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

「雲見」と観天望気!!(10)

Dsc_7630
Dsc_7767
▼一昨日(2015/08/14)と昨日(2015/08/15)のコガネグモのネットには微妙な差異があった。
顕著なのは「隠れ帯」だ。
ネットの位置(高さ)もちがっていた。
ということは一日のうちに糸を回収・リサイクルをしてネットの張り直しをしているのだ。
なんとスゴイことを!!
それは何のため!?
▼「天気の変化」と「クモ学」をリンクする。
それは、この夏の私の重要な課題でもあった。
あの多くのクモに関する「天気コトワザ」を見てもわかるように、どう考えても
クモは「天気の変化」を「予知」できる
と思わざるを得ない。
これはこれからの私の「研究」の作業仮説である。
▼「天気コトワザ」は、人間がクモのこの能力に着目し、自分たちの「観天望気」に利用したものと考えていいだろう。
ここでぜひとも知りたいのは、その具体的な「からくり」である。
クモはどのようにして「天気の変化」を「予知」するのか?
その機構、システムが知りたいのだ!!
何らかの関係で、貴奴等の最大の武器である「糸」が関与していることは想像できるが、それ以上は今のところ
まったくわからない。
 シロウトにはなかなか手に負えないテーマだろうか。
でもやっぱり知りたい!!
▼生命あるものの「ふしぎ!?」の謎解きは一筋縄ではいかない。
観察してみて、ただただ驚くのみということも多い。
蓮根の植え替えから20週目の大賀ハス観察池でもそうだった。
結局種子をつくらなかった果托の花茎はすぐ枯れてしまうが、ひとつでも種子をつくった果托の花茎はなかなか枯れない。長く長く緑を保ったままである。
どうして種子が成長していると知るのだろう。
どんなシグナルを発し、それをどこで受けとめ生命の営みを続行するのだろう!?

この世界は、観察すればするほど「ふしぎ!?」に満ちている!!
Dsc_7817


 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

【立春の卵】191日目!!ついにその卵が倒れた!!

201508130733egg
▼一昨日(2015/08/13)の朝。ついにその卵はホコリだらけの机の上に倒れた!!
尖った方にお辞儀をするように傾いてころがっていた。
 そもそものはじまりは、2015/02/03であった。
 私は、立春の前日(つまり節分の日)に、何気なくこの「小さな実験」に挑戦してみた。
以前から元祖『立春の卵』の話を知っていて、「いつでも、誰でも卵を立てることができる」ことを示したくて機会あるごとにこの「小さな実験」を試みていた。
▼今回の試みが以前とちがうところがいくつかあった。
まず最大の違いは、「立つ」と確認しただけでなく、それを「立ち続けさせた」のだ。
「立ち続けさせた」と言ってもなにか働きかけたのでない。
ただただ「立ち続ける」のを観察し続けたのだ。
 毎朝起きると、まずその部屋に行き、写真を撮る、そしてその画像をアップする。それが日課となった。
少なくとも立春から立秋までの「記録」が一日も欠かすことなく私のtwilogに残っている。
これは私にとっては大きな「発見」だった。
「立つ」とは知っていても、こんなにも長く「立ち続ける」とは思ってはいなかった。
これはひょっとしたら世界初の試みかも知れない!!
▼はじめに立てた卵は5個あった。
なんらかのアクシデントで、次々と卵は倒れた。
倒れた卵について「なかみの検証実験」を行った。これが2つ目の以前との大きな違いだった。
多くの人にアドバイス・ヒントをもらってこれまで気にもしなかったことを「発見」した。
実に面白い展開だった。
「卵のつくり」そのものについても多くのことをはじめて学んだ!!
最後の倒れた卵についても、時間ができしだい「検証実験」をやってみたい。
▼3つ目の大きな違いは、真剣に「なぜ、立っているのか?」を考えたことだ。
それは同時に、どうしたら「より簡単に卵を立てることができるか」という方法の開発に結びついた。
「3点主義」!!
である。
 どんなになめらかに見える卵の表面にも凸凹がある。
その凸凹の凸の3点を選ぶのである。その3点でできる三角形を底面として立てるのだ。
そうイメージすると意図も簡単に立つのである。
机に垂直に1点で立てるのではないのである。
三角形の上に重心がくればいいのである。
このヒントも元祖『立春の卵』のなかにあった。

私は、今回の試みを通してこれまで以上に『立春の卵』という「小さな実験」に惚れ込んでしまった。
○いつでも・誰でも・卵を立てることができる!!
○だから「科学」なんだ!!
○自分の手と目と頭で考えることからはじめよう!!
に確信を持てようになった。
私の数少ない持ちネタのひとつに加えたいと思う。
 この「小さな実験」に協力してくれた家族に、オンラインでエールを送ってくださった多くの方々に感謝したい。
深謝。

68年前、元祖『立春の卵』で中谷宇吉郎が言った最後の言葉を今一度かみしめたい。

 人間の眼に盲点があることは、誰でも知っている。しかし人類にも盲点があることは、余り人は知らないようである。卵が立たないと思うくらいの盲点は、大したことではない。しかしこれと同じようなことが、いろいろな方面にありそうである。そして人間の歴史が、そういう瑣細(ささい)な盲点のために著しく左右されるようなこともありそうである。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

「雲見」と観天望気!!(9) 

Dsc_7486
▼半ば、いやほとんどあきらめかけていた。
昨日(2015/08/13)の朝。雨のなかではあったが、最後まで残っていてくれたコガネグモに出会いに行った。
 傘をさしながらではあったが、一昨日の場所の周辺をていねいに観察した。
でも居ない!!
 他のクモなら居た。コガタコガネグモ、アシナガグモ(?)などであれば多数見られた。
しかし、肝心の貴奴の姿はなかった。あきらめて帰ろうとして、空を見上げようとした時だ!!
居た\(^O^)/
一昨日の場所から2.5mばかり上の樹上にネットを張っていた。
こんどはみごとな「隠れ帯」を伴っていた。
▼午後の墓参りに行く頃まで雨は降っていた。しかし、その後やがて青空が少しずつ見えてきた。
あの高いところに「引っ越し」したコガネグモは、ひょっとしたらこの天気の変化を「予知」していたのだろうか?
◆『天気予知ことわざ辞典』(大後美保/編 東京堂出版 昭和59.6.15)
「天気予知ことわざ総覧」(P190)よりクモが登場するものをビックアップさせてもらうのを続ける。

「風雨の予知」の項より
○クモが巣を戸外でなく家の中などにつくりたがると雨や大風となる(群馬県前橋市)
○クモの糸が丈夫な時は雨か風(長野県須坂市)

▼まだまだ続く。

「雷雨の予知」の項より
○クモが巣を補修すると夕立になる(群馬県前橋市)

「晴天の予知」の項より
○朝クモの巣に水滴がかかっていればその日は晴天
○朝霧が露に変わり、クモの巣にその露が白く見える時は晴(長野県諏訪郡)
○芝生のクモの巣に白露深ければ晴(茨城県その他)

○朝クモが巣を造るとその日晴(群馬県利根郡新治村)
○朝クモの巣に露がかかっていればその日は晴天(青森県)

○クモが網を張るのは晴天が長く続く兆し(長野県その他)
○クモが雨中に巣を作れば間もなく晴れる(群馬県沼田市)
○クモが大きい網を張れば天気続く(長野県南安曇野郡その他)
○クモが多く巣を張る時は晴(群馬県高崎市)
○クモが地に巣を張れば天気(長野県上田市、宮城県その他)
○クモが夕方巣を張れば翌日晴天(長野県北安曇野郡その他)
○クモの巣作り晴天続く(香川県)
○クモの巣に朝露あれば晴(長野県上田市)
○クモの巣に露が白く光っていると晴(群馬県群馬郡倉淵村その他)

「風の予知」の項より
○クモが巣から離れて安全な所に行くと風が強くなる(長野県長野市)
○クモが巣の上にまた巣を張ると翌日は風(群馬県前橋市)
○クモが巣の糸を小さくしっかり結ぶと風(群馬県館林市)
○クモが軒下に巣を張れば風が吹く(広島県豊田郡)
○クモの下る時は風(群馬県高崎市)
○クモの巣をつくる時は、その翌日風吹かず(北九州市その他)

見落とし、チェック漏れがなければ以上である。
▼これら多くの「天気コトワザ」から、いくつものことが見えてくる!!
まずは、古の人々の観察眼に感動である。
これだけならべてみると、あきらかにクモと「天気の変化」の間になんらかの関係があることは確かだろう。
さらには、クモは天気を「予知」できるといっていいだろう。
そして、その鍵を握っているのは「クモの糸」「クモのネット」であることも確かなようだ。
さらに詳しくは、じっくり考えて行こうと思う。

やっぱりあのコガネグモは夕方の天気を「予知」していたのでは…。
今朝は晴れている。貴奴はどうしているだろう?

(つづく)
Dsc_7428
Dsc_7404


| | コメント (2) | トラックバック (0)

「雲見」と観天望気!!(8)

Dsc_7337
▼旅に出る前には3匹のコガネグモを間違いなく確認をしていた。
昨日(2015/08/12)ゆっくりと遊びに来ていた孫たちを連れて確認に行ってみた。
見当たらない!!
最後の最後になってかろうじて一匹だけ藪の入口にみつけた。
隠れ帯も見られない。
引っ越ししていたところはずいぶん低い位置である。
旅の間にはげしい夕立があったという。
また、朝から空は曇っていた。
この天気の変化と貴奴等の引っ越しの間になにか関係はないだろうか?
▼動物の行動による観天望気、天気コトワザもけっこう多い。
動物のなかでもクモに関係するものも多いのではないか<予想>していた。
例の
◆『天気予知ことわざ辞典』(大後美保/編 東京堂出版 昭和59.6.15)
にある。「天気予知ことわざ総覧」(P190)よりクモが登場するものをビックアップさせてもらう。

○クモが大きい巣をはると翌朝雨が降る
○クモが巣を変えたら雨(広島県)
○クモが巣をつくると雨が降らない(長野県北安曇野郡)
○クモが巣をつくると雨が降る(福井県南条郡)
○クモが巣を離れて安全な場所に行くと雨(長野県長野市)
○クモが巣を張りだすと雨があがる
○クモが地上に垂直に網を張ると雨(宮城県)
○クモが軒下に多く巣をかけると雨(長野県南安曇野郡)
○クモが葉の裏にかくれると雨
○軒下にクモが巣を張ると雨となる(茨城県)

▼「クモで雨を予知」の項だけでもこんなにもある。
面白いことに、まったく反対のこと言っている場合もある。
これは、ネットを張る場所のちがいによるものであろう。
 つまり、雨なら屋外から軒下に移動ということだろう。
そうだとすると共通してクモが「雨」を予知できるということになる。
クモの大きな特徴である「巣」が共通して出てくるところも興味深い。
▼似たような「雨晴の予知」の項にもあった。

○クモ網を張れば翌日晴、網を収むれば翌日雨か風(北海道十勝地方その他)
○クモが巣を低くかける時は雨、高くかければ晴(福島県石川郡浅川町)
○クモが縦に巣をつくる時は晴、横ならば雨(長野県飯田市)

昨日のコガネグモを見る範囲では正解のような…。
まだまだつづくのだった。

(つづく)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【Web更新8/12】15-32 Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 等更新!!

Dsc_7115


坂道の 登れば尽きぬ 葛の花 15/08/10 (月)@こもろ

■楠田 純一の【理科の部屋】15-32
週末定例更新のお知らせ
 旅の影響で「週末」定例更新が少しずれてしまって、週半ばであるが更新した。
イレギュラー動きをしたときこそ、いつもの「おきまり」の更新が有効になってくる。
いつものケの世界があってこそ、ハレの世界は輝くのである。
ケの更新なくして、ハレは空しい!!

◆表紙画像集2015 更新 人里の自然シリーズ 葛の花
 今回は、めずらしく旅先の画像を使う。
 小諸(こもろ)の宿でも朝の散策をした。浅間山の向かいの高台を登っていった。
 登れども登れども坂道が続いていた。坂道の土手にはみごとな葛の花が咲いていた。
坂道の上の畑では朝の畑仕事をされていた。
「早いですね」
「おはようございます」の言葉がとてもうれしかった。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 「雲見」の旅が楽しい!!
 「雲見」から「観天望気」への道は遠いが、楽しい!!
 「雲見」のすすめ考は、この夏の私のミッション!!
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆「クモ学」のすすめ 更新!!
 旅の前日には、3匹のコガネグモがいた。
どうしているだろう!? 今日は見に行ってみよう。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 寅彦は「大気の物理学」でも、肝をつかんでいた!!
それはまちがいなさそうだ。

さあ、短い一週間だがはじめよう!! 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

浅間山と「雲見」の旅

Dscn4900
Dscn4933
▼浅間山で研究会があった。
昨日(2015/08/10)は朝から晩まで浅間山とつき合うことになった。
気になるのはやはり、その上の雲だった。
 朝から宿の周辺を歩いてみた。浅間山はガスっていた。
風は秋を少し運んできているようにも思えた。
クズの花がきれいだった。
▼昼間には「「雲見」のすすめ考」のレポート報告をした。
この夏、私が一番力を入れているところでもあった。
授業実践報告ではない。かと言って目新しい「提案」でもない。
こういう報告はなかなか難しいものだ。
 これは私にとっては、Webテキスト「天気の変化」の取り組みの一部であった。
道の遠い構想の一部を「公開」するようなものだった。
▼このごろこういう偶然によく遭遇する。
この報告をしている最中に空には「日暈」が見られたのだ。
それもみごとなものだった。
長時間観察することができた。
会場から外に出て写真をみんなで撮ってみた。
▼淡路島・沼島での「環水平アーク」にしろ、今回の「日暈」にしろ、偶然にもみんなで一緒に「雲見」をしているときに起きた。
 富士山五合目でのあの巨大な「かなとこ雲と雷」にしてもそうだった。
 みんなで一緒に観察しているときに限って、レアな現象を観察していた。
それは単なる偶然と言うより、多くの眼で同時観察すれば、ひとりで観察するときよりはるかに高頻度で、いろんな「発見」があることを示唆しているのかも知れない。
つい【「雲見」の連帯】を考えてしまうのである。
Dscn4942
Dscn4947

| | コメント (0) | トラックバック (0)

木曽・信濃へ「雲見」の旅

Dscn4742
Dscn4749
▼「雲見」!!
私はこんな言葉をいつから使い出したのだろう?
それは、自分でもわからなかった。
「花見」「月見」があるのだから、「雲見」なんて言う言葉があっても何も不思議ではない。アタリマエすぎてあまり使われない。
いつからかわからないが、意識して使うようになった大元はわかっている。
宮澤賢治の『蛙のゴム靴』にある。それが元祖だと思っている。
▼定点観測地からの「雲見」も面白いが、「雲見」の旅も面白い!!
今年に入って、若狭へ、本州最南端へ、淡路へ、富士山五合目へ等々を行っていた。
鉛直方向の雲の高さの限界はせいぜい12~13㎞であった。
それに比べて水平方向の移動の限界なかった。100㎞200㎞と移動してもやっぱり雲があった。このアタリマエが私には単純に感動であり、面白い!!
▼今回は木曽路・信濃への「雲見」の旅だ。
「雲見」の旅で感動するアタリマエにもうひとつある。それは水平にいくら移動しようとも、10種雲形のいずれかの雲しか出現しないことだ。
そして、どんな種類の雲が多く見られるかは、雲の下の地形に大きく影響を受けていることだ!!
 木曽路を山深く入るに従い雲の表情が変わっていくようだった。
▼列車の車窓からほんやりと「雲見」をしながら、久しぶりにあの「雲見」のうた(雲家族10のうた)(2009/02/08 作 楠田)を口の中で歌ってみた。
 ケンケン三兄弟に(巻雲 巻層雲 巻積雲)
 コウコウ姉妹 (高層雲 高積雲)
 ソウセキ(層積雲) はなれても りっぱに ソウ! セキ! (層雲 積雲)
 雨 雨 ふれ ふれ ラン!ラン! (乱層雲 積乱雲) 

そして、自分であの雲の名前を呼んでみた。
さらには「高さ」も言ってみた。

(つづく)
Dscn4834


| | コメント (0) | トラックバック (0)

「もくもくシールセット」はやっぱり面白い!!

▼昨日(2015/08/08)、科教協「お楽しみ広場」で、「もくもくシールセット」PRのお手伝いをさせてもらった。お薦めポイントをいろいろ話している間に、益々実感したのである。
「もくもくシールセット」はやっぱり面白い!!
と。
▼制作をされた理科ハウスの解説には次のように書かれていた。

「 十種雲形がシールになりました!手持ちのカレンダーに雲のシールを貼って、毎
 日の天気を観察しましょう。誰でも簡単に雲の種類を見分けることができる「もく
 もくチャート」つき。シールは3か月分入っています。画像と監修は、雲の探検
 家 武田康男先生です。」(「理科ハウス」説明より)

 つまりこれの究極のねらいは「毎日の天気を観察」することにあると言っておられる。
その導入として、10種雲形のシールを一日一枚はることから始めようと言うのである。
大賛成である!!
▼自分なりにお薦めポイントを語ってみた。
 ○ 一日一枚のシールを貼っていると自然と名前を覚えてしまう。
○ 迷うことがとっても大切!!
 ○ 名前がわかったら次は「高さ」を意識しよう!!
 ○ 「もくもくチャート」とってもすぐれもの!!
○ 3ヶ月で雲は友だち!!
 ○ 3ヶ月続けているときっと「雲」と「明日の天気」との関係が気になってくる!!
 ○ いろんな使い方開発しよう!!
・学級で一日一回、みんなで「雲見」の時間を
・毎日の日誌に一枚ずつ
・学級にあるカレンダーに  等々
▼多くの人と話しているあいだにこの「もくもくシールセット」が、すぐれた教材として、とても大きな可能性を持っていることに気づいた。
 今回、手に入れてくださったみなさんが、今の段階では想像すらしないような使い方を開発してくださるかも知れない。そう考えるととても楽しみだo(^o^)o ワクワク

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「雲見」と観天望気!!(7)

Dscn4638
Dscn4641
Dscn4664
▼昨日(2015/08/07)の「雲見」は一言で言えば「にぎやか」であった。
中高層の雲が次から次へと顔を出すかと思うと、巨大な積雲・積乱雲が次々と四方に発生していた。
 「雲見」から明日の天気を<予想>する。
ずっとずっと昔から人間が試みてきたことだった。
ときには大きな災害を被りながらも、
そのなかからつくられた貴重な遺産=天気コトワザ!!
▼その天気コトワザの再発見・再発掘が当面の私の課題だった。
天気コトワザは、「天気図」や「数値予報」がはじまるよりもずっとずっと以前からの常民の「科学の方法」であった。
 今も残る天気コトワザ、地域に特化したものも含めて、そこにはきわめてすぐれた「科学の方法」が潜んでいるはずというのが私の仮説であった。
▼「科学の方法」と言えばすぐ思い出す高橋金三郎の書いた一文があった。
◆『科学の方法~ 科学的に行動する子どもをそだてるために~』(高橋金三郎編著 新生出版 1987.6.5)
 この本の中にその一文があった。

 科学者の方法は,前にも書いたように,多くの時間,労力,費用,技能を必要とするものだ。同時にそれは人間の歴史の長い積みかさねの産物だ。
 科学は技術から生まれた「なんとかしてもっとよく,もっとたくさん,もっとらくに」の願望の歴史の中から技術が生まれ,科学へ発展したのだ。
 科学者の直接の祖先は,農民であり職人なのだ。技術の方法と科学の方法に本質的な区別はない。農民や職人の生産の方法には,科学の方法が含まれている。そうでなかったら,一般市民のための理科教育に,科学の方法なんて無用になるだろう。子どもがすべて科学者になるわけではないのだ。(前著P14より)

「天気コトワザ」も然りである。農民、漁民、職人の生産と労働とくらしのなかから生まれたものなんだ。そこには間違いなく「科学の方法」が含まれているはずだ。
▼では具体的には何をどう始めればいいのだろう?
道は遠い!!
しかし、道が遠いことは不可能を意味しない。
ゆっくり急ごう!!
 今日は暦の上では秋が始まる「立秋」だ。
「雲見」の空に変化は現れるだろうだろうか。

今日からしばらく旅に出る。
一日早い大賀ハス池の定例観察をした。蓮根の植え替えから19週目である。
観察池は葉の季節真っ盛りだった。
しばらく観察できないコガネグモも観察しておいた。昨日現在で3匹のコガネグモを観察していた。
旅から帰ったらどこかに引っ越ししているだろうか。
(つづく)
Dsc_6971_2
Dsc_6930


| | コメント (0) | トラックバック (0)

「雲見」と観天望気!!(6)

Dscn4447
Dscn4515
▼昨日(2015/08/06)の定点観測地からの「雲見」はダイナミックであった。
 最近は同じ諦観測地からでも、2方向の写真をよく撮っていた。従来の北方向と新しく東方向である。
いずれの方向にも「アメダス観測地」を入れるようにしていた。
そのアメダスが、最高気温35.8℃を記録していた。
 夕方には遠くから雷の音が聞こえてきた。
▼私の場合は、ほんとうにラッキーだった。
 前々からこれが私の「定点観測地」ときめて「雲見」画像を撮っていた。
 その画像のなかに、偶然にも「アメダス観測地」が写し込まれていたのだ!!
なんという偶然だ。それに気づいたのは今年のはじめだった。
 こんなラッキーな偶然は特別にしても、アメダスは全国に約1300ヶ所ある。
1300ヶ所あれば、かなりきめ細かくローカルな気象情報を刻々と記録してくれている。
これをうまく利用しない手はない!!
▼一方地域に残る「天気コトワザ」!!
 これもまたローカルなものが多い。その地域にしか通用しないものも多い。
それはアタリマエのことだった。
 地域での暮らしのなかから生まれた「知恵」であり、「科学」であるのだから。
 これからも使いモノになるものはないだろうか?
いや、その前にどんなモノが残っているのかそれを知る必要があった。
▼うまく地域に残る「天気コトワザ」を発掘、再発見することができたら、その地域にあるアメダスの気象情報とリンクさせることはできないだろうか。
 いちばん近い地域のアメダスの記録、データを使って「天気コトワザ」を再吟味するのである。
そこに思わぬ科学的根拠を再発見するかも知れない。
 シロウトだからこそ思いつく夢物語なんだろうか?

(つづく)
Dscn1151
Dscn4544

| | コメント (0) | トラックバック (0)

本日(2015/08/06)、第104回オンライン「寅の日」!! #traday

Dscn4385
▼ほんとうに暑いときの空というのはこれまでじっくり見たことがなかった。
いつものアメダス観測地を含む空の画像で、最高に暑いときの空を撮ろうとした。
 それがあまり特異な「雲見」ではないんだ。
 なにか雲の輪郭がはっきりしない、まるでスチーム風呂のなかのように白くぼんやり霞んで見えるんだ。連日そうなんである。昨日も34.4℃まであがったようだ。
 寅彦だったら、どう観察し表現してくれただろう?
▼本日(2015/08/06)は第104回オンライン「寅の日」である。
 7月8月と連続して「大気の物理学」=気象関係のものを読んでいた。今回はそのなかでも最も有名な『茶わんの湯』を読む。昔、国語の教科書にもとりあげられていたと記憶する。
 だから、私が寅彦の文章で最初に読んだものでもある。

◆本日(2015/08/06)、第104回オンライン「寅の日」!!

●『茶わんの湯』(青空文庫より)

▼このオンライン「寅の日」でもこれまでに何回もとりあげていた。
しかし、何度読んでも感動してしまう。
 導入はこうだ!!

ここに茶わんが一つあります。中には熱い湯がいっぱいはいっております。ただそれだけではなんのおもしろみもなく不思議もないようですが、よく気をつけて見ていると、だんだんにいろいろの微細なことが目につき、さまざまの疑問が起こって来るはずです。ただ一ぱいのこの湯でも、自然の現象を観察し研究することの好きな人には、なかなかおもしろい見物(みもの)です。

 たった一杯の「茶わんの湯」から話をはじめて、気象現象のすべてを語ってしまうとは!!
この短い文章のなかに、雲、雨、霧、暈、虹、雷、渦、竜巻、雹、海陸風、山谷風、季節風等々すべてが出てくるのである。寅彦には見えない大気の運動もきわめて明確に見えていたにちがいない。
 なんという観察眼!!
▼そんな観察眼の「おすそ分け」のヒントも書いてくれているからうれしい!!

ちょっと見ただけではまるで関係のないような事がらが、原理の上からはお互いによく似たものに見えるという一つの例に、雷をあげてみたのです。

 一見関係ないと思える現象も「原理」でツナイデ観るということだろう。
 私は最近、いたく感動していることがある。
 それは前回のオンライン「寅の日」で読んだ『海陸風と夕なぎ』に関連したことである。あれ以降、私は毎日アメダスの風向の記録を見るようにしている。私は、このアタリマエをこの年になるまで認識していなかった。
夜と昼とでは、こんなにも顕著にちがう方向の風が吹いていたとは!!
授業でも何度も「海陸風」を語ってきていながらである。(^^ゞポリポリ

私たちはほんとうに「大気の物理実験室」に暮らしているのである!!
さあ、今日も暑くなりそうだ。
Dscn4408


| | コメント (0) | トラックバック (0)

「雲見」と観天望気!!(5)

Dsc_6577
▼私『おはよう!あれ、また引っ越ししたんやね。』
貴奴(コガネグモ)『…』
貴奴『またおまえか。毎日来とるんやから見たらわかるやろ!』
私『それにしても、今度はえらく藪のなかに入ったんやね。』
貴奴『暑いからな、少しでも…』
私『そうやね。やっぱり今日も暑くなるんかな?』
貴奴『そうなるやろな。』
私『失礼な言い方するけど、そんなんどうしてわかるん?』
貴奴『?(゚_。)?(。_゚)?』
貴奴『また、そう言う言い方をする。それが気に入らんねな。自分たちだけがエライと思っている!!』
   『私たちは4億年も前からこの地球上に暮らしているやで、それぐらいは…』
私『そう、そのこと知りたいねん。どうやって???』
貴奴は何も答えてくれなかった。
貴奴ははじめて見る奇妙な行動をとっていた。
センターに居て足の屈伸運動をしていたのである。
まるで朝のラジオ体操でもしているように。
▼貴奴が言っていたように、午後になるとやっぱり暑くなった。
アメダスの記録によれば、35.7℃まで上がっていた。
「雲見」は熱いスチーム部屋に入っているようだった。
 それにしても、私には貴奴が天気の予知ができるとしか思えなかった。
 我々のように学習を蓄積していって情報処理するのとちがったシステムでやっているにちがいない。
それが知りたい!!
▼それにしても暑い日々が続く!!
この8月の空を昔の人々はどのようにながめてきたのだろう。
例によって
◆『天気予知ことわざ辞典』(大後美保/編 東京堂出版 昭和59.6.15)
の「8月」の項から引用させてもらおう。

○ 夏の南風は晴
○ 月色きわめて赤きは千天の兆し
○ 高い山に縁取雲(くまどりぐも)が現れると雨
○ 夏の入道雲は晴
○ 山に鉢巻がかかれば晴れる
○ 東の雷、雨降らず
○ 山に笠雲かかれば風雨の前兆
○ 電光北西方は雨降る
○ 流星多ければ日照り続く
○ 風なき年は日照り年
○ 太陽黒点の極少期に凶冷
○ 雲が南から東へ動くと晴
○ 夕虹は晴
○ 雷はげしく鳴る時は後晴
○ 沖ばえ雨
○ 猫が草を食うと雨
○ 三日月が上向いた月は雨が多い
○ 夕虹三日の照り
○ 彗星は天変地異の兆し
○ 雲が早く走る時は天気が悪くなる
○ ソバの花がよく咲くと大雪
○ 白雲糸を引けば暴風雨
○ アリが巣を高い所につくると洪水、低い所につくると暴風
○ 東天に赤雲の出るは大雨の兆し
○ 木の実の少ない年は大風吹かず、たくさんなる年は大風
○ 太鼓の音さえるは晴、にごるは雨
○ 池・沼・河の水の泡立ち多き時は雨近し
○ 沖鳴は雨
○ 水田の除草不用の年は冷害

▼ナメホド(゚゚)(。。)(゚゚)(。。)ウンウン
とうなづくものもある。しかし、説明を読んでもピンと来ないものもある。
これからも使いモノになるものはあるだろうか。
天気コトワザは観賞するだけのものではない。
使うモノである。使って有効なモノでなければならない。
8月の「雲見」を続けながらそれを吟味してみたい!!

さあ、今朝も貴奴のご機嫌伺いに出かけてみよう。
(つづく)
Dscn4346


 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

8匹目のコウガイビルに出会ったが…!?

Dsc_6212
▼私は急いでいた!!
 一昨日(2015/08/02)の朝は地域のクリーン作戦だった。
 ナイロン袋と片手に火ばしを持って空き缶等のゴミ拾いに向かおうとしていた。予定時間より少し早めからはじまっているようだった。だから少し急いでいた。
 そのときだ!!家を出てすぐのコンクリートの溝に黒くミミズのようなものが動いていた。
連日の猛暑でコンクリートは白く乾いていた。だから黒いそれはよく目だった。
 近づいて持っていた火ばしでつまんで見てみた。
(゚o゚)ゲッ!! 逆三角形の頭!!
おおっ!! コウガイビルだ!! 
 私の人生8匹目のコウガイビルとの出会いであった。
コウガイビル!!
「クモ学」も面白いが、やっぱり私にとってはこれほど「ふしぎ!?」な生きものはいなかった。
エサを与えないで水だけで261日間ナイロン袋の生き続けたコウガイビル!!
それは、これまでの私の生きもの観を変えてくれた。
 「再生」という生き方を教えてくれ、生命科学最前線へ私を連れて行ってくれた!!
 少し大袈裟に言えば、私はこの不思議な生きものから人生そのものを学んだのかもしれない。
▼この不思議な生きものをずっと捜し続けていた。
 今年の春から半年もたたない間に連続して、半径5mぐらいの範囲のなかで4匹のコウガイビルに出会った。
いずれもクロイロコウガイビルであった。
 8匹目のコウガイビルもこれまでと同様にケースに入れた。
第6、第7コウガイビルのときの失敗はくりかえしたくなかった。だから小さな空気穴もフタをしておいて、時々開けるというようにしていた。
 昨日、昼過ぎだ。
ケースの中を見て私は唖然としてしまった。
その姿を見たとき、咄嗟に思いだしたのが、あのダーウィンの記録だった。

私は、南半球の各地で、陸生のプラナリアを十二種以上見た。ブァン ディーメンス ランド Van Dimen's Land で得た若干の標本には、朽木を食わせて、約二ヶ月も生存をつづけさせた。一匹のプラナリアをだいたい相等しい大きさに横断すると、二週間のうちに双方とも完全な体となった。更に、片方が下面に開口を二つとも持ち、従って他の方は開口を一つも持たぬように切ってみた。施術後25日を経て、比較的完全に近かった方は、普通の標本と区別できぬまでになった。片方もその形がいちじるしく大きくなり、そして後端に近く柔らかい細胞集団のうちに透明な空間を生じ、その中には椀のような形の口の原基が明らかに認められた。しかし下面に裂口が開くには到らなかった。赤道に近づいたために、気温の上昇によって、すべての個体を殺すようなことがなかったならば、この最後の段階も構造を完成したに違いない。この実験はすでによく知られているところであるが、一方の個体の簡単な体の一端から、必須の器官がことごとく次ぎ次ぎに生ずるのを見るのは面白かった。プラナリア類を飼うのは極めてむずかしい。生活現象が終われば、一般に見る天然の変化の法則がここにも働いて、体は全体に柔らかくなり、液化する。そのはやさは、他に比べるものもないほどである。(「ピーグル号航海記 上」(岩波文庫)P54より)

▼たった一日で、いや正確には数時間の間だ!!
コウガイビルの体に何が起こったのだろう。
規則正しく体液が流れ出した跡かと思わせる縞模様はなんだろう?
なにが、この変化をもたらしたのだろう?
異常なまでの高温だろうか?
フタしてをしてガス交換ができなかったためだろうか?

究極の「ふしぎ!?」
生命とは?

8匹目のコウガイビルは究極の「ふしぎ!?」を残して消えようとしていた。

Dsc_6370

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【Web更新8/2】15-31 「クモ学」のすすめ 等更新!!

Dsc_5993


朝夕に 姿あらたなる 芙蓉かな 15/08/01 (土)撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】15-31
週末定例更新のお知らせ
 早くも8月に入っての更新である。
 「過去と他人は変えることはできないが、未来と自分は変えることができる。」
それをずっと私の座右のコトバとしてきた。
「更新」はまさにその自分を変え続けることの証明でもあった。
そんな大げさに言うほどのことではないが、でもやっぱり…

◆表紙画像集2015 更新 人里の自然シリーズ 芙蓉
 西の庭に、芙蓉の花が燃え立っていた。
真夏の象徴のように。
 数え切れないほどの花の数だ!!朝夕見る度に数が増えているように思う。
 芙蓉は夏の季語とばかり思っていた。歳時記を見て驚いた。
秋の季語なんだ!!今週末はもう「立秋」なんだ。

◆「クモ学」のすすめ 更新!!
 今現在、4匹のコガネグモの継続観察をしている。
私のシロウト「クモ学」は、はじめてまだ3年目である。
なぜ「クモ学」なのか?
それは多分に「偶然」なのかも知れない。
しかし、この「偶然」を活かさない手はなかった。
あのファーブルを見習って…。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 今週中には、「雲見」のすすめ考 をまとめてしまいたい。

さあ、はじめよう!!
あたらしい一週間を!!次なる「更新」めざして…

| | コメント (0) | トラックバック (0)

久しぶりに『究極のクリップモーター』の授業をした!!

Dsc_5940
▼大賀ハス定例観察日だった。
蓮根の植え替えから18週目だった。観察池はすっかり葉の季節に移っていた。
果托も葉のかげに埋もれしまうほどだった。今年の果托で実をいちばんよくつけているのは第7大賀ハス、皮肉にも水栽培池の方だった。10個の実ができていた。
予想外の展開であった。
▼予想外と言えばこちらの方もそうだった。
私はその部屋に入ってもしばらく、何が起きているのかわからなかった。
私は、数ヶ月前に昔の教え子を通して、子ども向け「実験教室」の依頼を受けていた。
当分はそういうのも「お休み」することにしていた。しかし、教え子の依頼と言うことであればむげにことわるわけにはいかない。「今でもできることで…」引き受けた。
ところがその部屋に入ったら、子どもの数は数えるほどだ。大人のそれもなつかしい大人の顔ばかりがあったのだ。
 つまりこれはサプライズ企画で、同窓会授業だったのだ。
いろいろのいきさつがあって、中学生時代の理科の授業をもう一度受けてみようということになったようだった。
31年ぶりの中学校理科授業であった。
▼私が子ども向け「実験教室」に準備したネタはあの『究極のクリップモーター』だった。
私にはこんなとき向けの持ちネタはそんなたくさんなかった。
私にはとっておきの十八番ネタだった。
授業をはじめて、このネタの歴史を語っていてはじめて気づいた。
31年前と言えば、この『究極のクリップモーター』が誕生した年だ!!
つまりこの卒業生の授業で生まれたのだ。確かそれは卒業を目前にした授業だった。
それまでのクリップモーターを卒業記念も兼ねてやっていた。ひとりの生徒が台にするものを忘れたきた。
その生徒は、電池そのものを台にした。
これまでの「接続不良」はいっぺんに解消した。
そして、世界一シンプルな『究極のクリップモーター』は誕生したのだった。
なんという奇遇だ!!
誰もがそのときまでこの奇遇には気づかなかった。
もちろん私も…。
▼授業は、「そもそも磁石とは…」からはじめた。
にわか組み立てだ!!
・柵原鉱山の磁鉄鉱をみてもらうことからはじめた。
・100円ショップで手に入れた強力磁石3種をくばった。
・1831年 ファラデー電磁誘導発見!!
そして、「磁石」と「電気」の「ふしぎ!?」な関係あたりまでやって
『究極のクリップモーター』製作にとりかかった。
30秒回り続けて合格!! 以前と変わらなかった。
やがて「回った!!」「回った!!」の声が聞こえてきた。
いつでも誰でも回せるから「科学」だ!!

もうひとつ楽しいことがあった。
【立春の卵】だ。前日から買い込んでいた「卵」を立ててもらった。
これもまた、予定していなかったサプライズ企画になった。
参加してくれていた小学一年生の男の子は、どんな卵も10秒もたたないうちに立てるスゴ技を披露してくれた。
これもやっぱり
いつでも誰でも立てることができるから「科学」だ!!


楽しかった!!きっとこのサプライズ企画をいちばん楽しませてもらったのは私だろう!!
「感謝状」や花束までいただいてしまった。
卒業生のみなさん 深謝 <(_ _)>


| | コメント (0) | トラックバック (0)

「クモ学」はどこまでも面白い!! #クモ学

Dscn4251
▼7月が終わった!!
「もくもくシール」を貼った「雲見」カレンダーを見ながら7月の空をふり返っていた。
7月の「雲見」もなかなか面白かった。雨の多い7月だった。
「雲見」三昧の日々であった。
富士山五合目への「雲見」の旅もあった。
たった10日ばかり前のことでありながら、なつかしくすら思うから不思議だ。
▼7月は「雲見」三昧ばかりでなく、再びコガネグモと出会った月でもあった。
三年連続しての「出会い」であった。
初学者の「クモ学」が今年もはじまった。
7月最後の昨日も朝からクモ散策に出かけた。
歩けば必ず、新たな「発見」がある。
それがシロウト「クモ学」の面白いところだ!!
▼どうしてこんな面白い世界に今まで気づかなかったのか、それが今、最大の「ふしぎ!?」だ。
・新たな場所に「引っ越し」してきたコガネグモを発見!!
今度も「隠れ帯」のタイプが違う。
「引っ越し」と「隠れ帯」の関係は?そもそも「隠れ帯」とは?
・ナガコガネが今度はオハグロトンボの狩りをしていた。
ナガコガネはなかなか大物のねらいだ。
・今年初の「蜘蛛の子を散らす」を見た!!
いっぺんに拡がる子グモのすばやさはみごとだ!!
夕方同じ場所に行ったときはすでに跡形もなかった。
観察はまさに一期一会!!
バルーニングしたのだろうか?
なぜ「団居」をするのか?
・夕方の散策で山ぎわに誰かの「卵のう」をみつけた!!
等々
 今年の夏もまだまだ「クモ学」の「ふしぎ!?」はつづくだろう。
▼「雲見」と「クモ学」。
一見関係のないように見える。
そこに不思議な関係を見出すことにも挑戦していきたい。
そんな8月にしたい。
 どんな「雲見」が待ち受けているだろう。
シロウト「クモ学」はどこまで進むだろう。
私にもわからない。楽しみである。o(^o^)o ワクワク

さあ、8月がはじまる。
ゆっくり 急ごう!!
Dsc_5582
Dsc_5613
Dsc_5669
Dsc_5837

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2015年7月 | トップページ | 2015年9月 »