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本日(2015/08/30)、第106回オンライン「寅の日」!! #traday

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▼家の前の線路沿いの土手を見上げた。
土手はクズの大マント群落となっていた。クズの花もいたるところで咲いていた。
 そこに、今年5つめの子グモたちの「団居」を発見した!!
朝日は当たるが、日中の厳しい日射しはクズの葉の日傘で避けられる。
 さらには「団居」から旅立ちバルーニングするには格好の場所だ。
 よくぞこんなうまい場所をみつけたものだ!!

 一方、蓮根の植え替えから22週目の大賀ハス観察池では本格的に枯れ始める葉が出てきた。風も生きものもいっきょに秋めいてきた。
▼本日(2015/08/30)は、第106回オンライン「寅の日」である。
 7、8月と連続して「大気の物理学」=気象学に関連するものを読んでいた。
今回はその最後だった。今回は直接的には「大気の物理学」に関連するものではない。ちょっとちがった角度から、寅彦の科学者としてのスタンスを表明したような作品だ。

◆本日(2015/08/30)、第106回オンライン「寅の日」

●「怪異考」(青空文庫より)
▼昔からの「観天望気」の知恵を「これから」にどう生かすか、ということに関連してこの文章をぜひ読んでおきたかったのだ。
 科学者・寺田寅彦ははじめにこう書いていた。

 物理学の学徒としての自分は、日常普通に身辺に起こる自然現象に不思議を感ずる事は多いが、古来のいわゆる「怪異」なるものの存在を信ずることはできない。しかし昔からわれわれの祖先が多くの「怪異」に遭遇しそれを「目撃」して来たという人事的現象としての「事実」を否定するものではない。
みごとな自らのスタンスの表明である。大いに共感するところである。

 非科学的伝承等に安易に同調するのではない。さりとて多くの人が観察した「事実」は真摯に受けとめようというのである。
 さすが寅彦だ!!ホンモノだ!!
 寅彦という科学者が今なお多くのファンを持っている所以がここにあるように思う。
 さらには、科学者の「役目」にも言及していた。

われわれの役目はただそれらの怪異現象の記録を現代科学上の語彙(ごい)を借りて翻訳するだけの事でなければならない。この仕事はしかしはなはだ困難なものである。錯覚や誇張さらに転訛(てんか)のレンズによってはなはだしくゆがめられた影像からその本体を言い当てなければならない。

 そして、この伝承される「怪異」と向き合うことの意義ついても次のように語っていた。

従ってやや「もっともらしい仮説」というまでには漕(こ)ぎつけられる見込みがあるのである。そこまで行けば、それはともかくも一つの仮説として存在する価値を認めなければならず、また実際科学者たちにある暗示を提供するだけの効果をもつ事も有りうるであろうと思われる。

▼そして

それで、ただここにはほんの一つの空想、ただし多少科学的の考察に基づいた空想あるいは「小説」を備忘録として書き留めておく。もしこれらの問題に興味をもつほんとうの考証家があればありがたいと思うまでである。

とこう言いながら、具体的な2つの例をあげててくれていた。
○「孕みのジャン」
○「ギバ」
である。
両方ともその謎解きの手腕はみごとなものである。
もちろん現代にも通用する。
それどころか、「今こそ…!!」なのかも知れない
大いに学びたいところである。

最後にこう書いていた。

(この「怪異考」は機会があらば、あとを続けたいという希望をもっている。昭和二年十月四日)

 最晩年まで8年だ。続きは書かれたのだろうか?
また、それを引き継いだ科学者はいたのだろうか?
そして、今は…?

それがとても知りたい!!
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