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本日(2015/08/18)、第105回オンライン「寅の日」!! #traday

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▼実に美しい!!
理屈ぬきに美しい!!
ホントだろうか!?これを美しいと感じるのにはなにか理屈があるのではないだろうか。
 昨日の朝、霧雨のようなものが降っていた。庭先のクモのネットに水滴がついていた。
自然の「偶然」はときとして、私の想像をはるかに超えた芸術作品を創造する。
それはほんとうに「偶然」だろうか。
 そこには私の知らないだけで、きっちりと「法則」が存在するのではないか、と思ってみたりする。
▼本日(2015/08/18)は、第105回オンライン「寅の日」である。
今回も引き続き「大気の物理学」=気象に関連したものを読む。
「自然現象の予報」である。少々長文で私には難解なところもあるが、できるだけ自分の「文脈」にひきつけて読んでみたい。

◆本日(2015/08/18)、第105回オンライン「寅の日」!!

●「自然現象の予報」(青空文庫より)

▼まず最初にこの文章がいつ頃に書かれたものか見ておきたい。
最後のところに

(大正五年三月『現代之科学』)

と書いてあるから、1916年(大正5)、寅彦38歳のときである。今から99年、ほぼ100年前である。
 現在のスパコンを駆使しての天気予報の主流である「数値予報」の先駆けである「リチャードソンの夢」より古いのである。
●1920年頃 「リチャードソンの夢」
 これを知ってこの文章を読むと、寅彦の先駆性というものに今さらのごとく驚くのである。

この文章をなぜ書いたか。それを最初に次のように語っていた。

左の一篇は、一般に予報の可能なるための条件や、その可能の範囲程度並びにその実用的価値の標準等につきて卑見を述べ、先覚者の示教を仰ぐと同時に、また一面には学者と世俗との間に存する誤解の溝渠(みぞ)を埋むる端緒ともなさんとするものなり。

やっぱり寅彦は元祖「サイエンスコミュニケーター」であったのだ!!
▼「自然現象の予報」の問題は、「一般科学の成立に関する基礎問題」でもあると、物理学者・寺田寅彦は指摘していた。

ある自然現象の科学的予報と云えば、その現象を限定すべき原因条件を知りて、該現象の起ると否とを定め、またその起り方を推測する事なり。これは如何なる場合に如何なる程度まで可能なりや。この問題が直ちにまた一般科学の成立に関する基礎問題に聯関する事は明らかなり。

 そして、なぜ「学者と世俗との間に存する誤解の溝渠(みぞ)」が生じるのかを説いていた。
その「落差」の必然をも。
 我田引水風に言うなら、「科学教育」の必要性・必然性についても触れてくれていた。アリガタイ!!
世人一般の科学に対する理解と興味とを増進するには、少なくも中等教育において科学的認識論方法論の初歩を授くるも無用にはあらざるべし。)

「天気予報」に的を絞ってみる。

太古の時代より天気予報の試みは行われたれども、分析的科学の発達せざりし時代には、天気を限定すと考えられし条件、あるいは独立変数が極めて乱雑なる非科学的のものなりしなり。尤(もっと)も雲の形状運動や、風向、気温のごとき今日のいわゆる気象要素と名づくるものの表示に拠りたる事もあれど、同時にまた動物の挙動や人間の生理状態のごとき綜合的の表現をも材料としたり。かくのごとき材料も場合によりてはあえて非科学的とは称し難きも、とにかく物理学的方法を応用する場合の独立変数としては不適当なるものなりしなり。今日の気象学においていわゆる気象要素と称するものはこれに反して物理学の基礎の上に設定されたるものにして、これらを材料とせる予報は純然たる物理学的の予報に外ならず。従って物理学上の予報につきて感ぜらるる困難もまた同時に随伴し、ことに条件の多数なるためにその困難は一層増加すべし。

シロウトながらも、「天気予報」100年史に興味が湧いてくるのだった。
「天気予報」だけでなく「地震予報」の問題にも触れていた。
これは、けっして100年前の問題ではなく、100年の時空を越えてたった今の問題でもあった!!
やっぱり寅彦は常に新しい!!

これは一回だけではモッタイナイ!!
繰り返しとりあげたい。
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コメント

楠田先生、こんにちは。

 鈴木勝浩です。

 言い伝えとクモと天気の関係、
 ひじょうに面白いですね。

 興味深く読ませていただいております。

 きょう、ふと思ったことは、
 いったい、どのクモの網を見て、
 言い伝えられているのだろうということです。

 昔の人々、
 わざわざ、草間などに、クモの網を見になど
 いかないでしょうから、
 きっと人家の軒先などに、網を張っているクモ
 ですね。

 そうなると、オニグモとその網を昔の方々は
 見て、いろいろ考えたのかなぁと思ったり
 しました。

 ただ、オニグモは、地面近くになど、
 網を張ることはできませんから、
 これらのクモの網は、また、オニグモ
 とは違った種類ですね。

 楠田先生の書き込みから、
 いろいろなことを思い巡らすことができました。

 おもしろいですね。

 それでは、また。

投稿: 鈴木勝浩 | 2015/08/18 11:40

鈴木勝浩さん
面白いですね(^^)V
ほんとですね。昔からいちばんよく見ていたクモはなんでしょうね。
家の近くではやっぱりオニグモですかね。
野外で農作業するのがアタリマエのくらしのなかでは、草むらのクモを見かけることはごく普通のことだっただろうし…。
今だったら、草むらでいちばんよく見かけるのはナガコガネグモですね。やがてジョロウグモのシーズンが来るんですか。
いちばん長い期間ということではこのジョロウグモでしょうかね。
ほんとうはどうなんだろう?
ほんと面白いですね。

投稿: 楠田 純一 | 2015/08/19 08:34

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