「雲見」のすすめ 考
▼ちょっと長めの梯子が準備できるなら、駈け上って確かめてみたいな。
長めと言ってもそんな大したものではない。
ほんの十数㎞でいいんだ。
横に伸ばせば姫路までも届かない距離だ!!そこにすべての雲があった!!
私は、つくづくとラッキーな人間だと思う。
まったくそんなこと思わないで決めた「雲見」の「定点観測地」の画像のなかに「アメダス」が埋め込まれいるのだ!!
この画像の中に「アメダス観測地」が写っているのである。
だから、アメダスの記録を見れば地上の温度がわかるのである。
午前11時で27℃である。
梯子かけることできたら、この雲の上の温度も測れるだけどな…。
▼いつのころからか使いはじめ、もっとも馴染み自然観察にしてしまった「雲見」!!
この「雲見」のすすめを書くのをこの夏いちばんの課題としたい。
もういちどそもそも話からはじめる。
そもそも「雲見」を最初に言い出したのはあの宮澤賢治だ。
とても気に入っている一文なので再度引用させてもらう。
眺(なが)めても眺めても厭(あ)きないのです。そのわけは、雲のみねというものは、どこか蛙の頭の形に肖(に)ていますし、それから春の蛙の卵に似ています。それで日本人ならば、ちょうど花見とか月見とか言う処(ところ)を、蛙どもは雲見をやります。
「どうも実に立派だね。だんだんペネタ形になるね。」
「うん。うすい金色だね。永遠の生命を思わせるね。」
「実に僕(ぼく)たちの理想だね。」
(宮澤賢治『蛙のゴム靴』(青空文庫)より)
ちょうど今頃の季節の話ですね。
そう「雲見」は「眺めても眺めても厭きないのです。」
「花見」「月見」よりもっともっと簡単に楽しめていつでもどこでも誰でも可能なんです。
こんな楽しみ逃したら生涯の大損です!!
モッタイナイです!!
▼「雲見」はじめたら、まず雲の名前を10種雲形で覚えてしまおう!!
というのが私の次の提案です!!
「そんなのテストに出てこないぞ!!」「大切なのは積乱雲と乱層雲だけ…」
そんなけちくさいこと言わないで一度おぼえしまえば「一生モノ」!!
一生涯の財産になります。
まずはこじつけで名前を覚え親しむための「雲見」のうたをつくりました。
雲家族10のうた
ケンケン三兄弟に(巻雲 巻層雲 巻積雲)
コウコウ姉妹 (高層雲 高積雲)
ソウセキ(層積雲) はなれても りっぱに ソウ! セキ! (層雲 積雲)
雨 雨 ふれ ふれ ラン!ラン! (乱層雲 積乱雲)
カスタマイズして自分バージョンをつくってみよう。
つくっているうちに覚えてしまえるかも。
▼10種雲形に親しむもっといいグッズがあります。
これは空の探検家・武田康男さんと理科ハウスがコラボしてつくったものです。
カレンダーや手帳にこのシールを貼り付けながら自然と10種雲形の名前に親しんでいくというものです。
毎日「雲見」をやろうと思っていても、ついつい忙しさで忘れてしまいがちになります。
でも、このシールがあれば大丈夫です。!!
一日でもぬけると気になってきます。いつの間にやら
一日に一度は「雲見」!!
は生活習慣になりますよ。
なによりすばらしいのは雲の名前をきめるための「もくもくチャート」がついていることです。
別に名前をまちがってもたいした問題ないです。
実際まぎらしいのはいっぱいありますし、そのうちうまくいくようになります!!
ゆっくり ゆっくり 行きましょう。
「雲見」は一生涯できますので…。
このシール貼るときにちょっと試みていることがある。
ふたつをつぶやいてみるのだ!!
「あの雲の高さは ○㎞!!」
「あの雲のてっぺんは ○何℃!!」
あてずっぽである。
そのうち梯子ができたら正確にわかるかな。
(つづく)
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