映画『アリのままでいたい』を観た!!
▼昨日(2015/07/28)の朝のクモ散策の目的ははっきりしていた。
一昨日超大型のスーパーネットを造っていた貴奴(コガネグモ)がどうしているかであった。
まずどこにいるかを捜さねばならない。
貴奴等ともだいぶん仲良しになってきた。少しだけ貴奴等のことがわかりはじめた。
そんなに遠くへ行くはずがない。しばらくの時間を要したがみつけた!!
さらに山側だった。山からはみ出した木の枝と地面の低い草との間に1mたらずのネットを造っていた。
前日に比べたらずいぶんエコバージョンである。
「隠れ帯」に特徴があった。いつも「八」の字のタイプが多いのだが、「X」の字になりそこねだった。
私が近づいたので、木の枝へいったん待避していたがやがてセンターにもどった。
▼こうして朝の観察をやっているあいだに思い立った。
あの映画を見に行こうと。
あの映画とは『アリのままでいたい』である。
というのは、テレビに流れたこの映画のCMに、一瞬このコガネグモが登場したように思ったのだ。
それを自分の眼で確かめたかった。
昼までに仕事をすませて、午後に映画館にでかけた。
正解!!だった。確かに「コガネグモ」「ナガコガネグモ」が登場した。
特に狩りのシーンは最高だった!!
また、栗林監督がクモを熱く語ってくれるシーンもあった。
なぜかわがことのようにうれしかった!!
今度は、クモたちが主役の映画をぜひつくって欲しいな!!
▼特殊改造した「アリの目カメラ」を駆使しての画像にはとても迫力があった。
けっして「つくりもの」でない、事実なんだけど、「つくりもの」以上の迫力である。
こんなことが、身のまわりで日々アタリマエに起こっているんだと思うと感動である。
クモ以外でもいくつもお気に入りシーンがあった。
・怪獣映画さながらのカブトムシとクワガタのバトル
・草原の名ハンター 「カマキリ物語」
特にこの「カマキリ物語」が面白かった。
・昆虫たちの飛翔シーン
・水滴を受ける昆虫たち そうか!!とあらためて納得のシーン
・人里の四季 「雲見」「ヒガンバナ」も登場!!
等々いっぱいだ。
最後にもうひとつ福山雅治の『蜜柑色の夏休み2015』がとてもいい!!
▼映画館から帰ったら、さっそく夕方のクモ散策に出かけた。
夕立があったようだ。
コガネグモのネットに水滴がついていた。我らがコガネグモは朝と同様元気だった。
ナガコガネグモが大きなセミの狩りをしていた。
クモたち以外にも昆虫たちに目が行くのきっと映画のせいだろう。
草むらに隠れていたカマキリをみつけたときは、しばらくその姿に見入ってしまった。
映画のあのシーンを思い出しながら…。
ひょっとしたら
映画の続きは、ここで観ることができのでは…
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コメント
楠田先生、こんにちは。
鈴木勝浩です。
先生、ナガコガネグモの網にもセミが
かかるのですね。
ナガコガネグモは、地面から比較的
低い位置に造網するので、セミは
かからないと思っていました。
そんなことはないのですね。
同じ個体のクモでも、日によって、
造る隠れ帯の形が違うのですね。
おもしろいですね。
これからも、楠田先生のクモの
観察のご報告、楽しみにしております。
投稿: 鈴木勝浩 | 2015/07/30 06:36
鈴木勝浩さん
コメントありがとうございます。
ほんとそうですね。なかなかナガコガネグモもやるもんですね。自分のからだの何倍もあるセミの狩りをやるなんてすごいもんです。
ちゃっかり美味しいところだけ吸って後はポイしていましたが…
ほんと観察してみて気づくこと多いです。
またなにかみつけたら報告します。
投稿: 楠田 純一 | 2015/07/30 09:48