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コガネグモの「引っ越し」と「雲見」!! #クモ学

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▼なんという蒸し暑さだ!!
昼も夜も続く蒸し暑さだ。いつもの「雲見」の空も同じことをくりかえしていた。
臨界点に達した雲は雨となって落ちてきた。
時には雷をともないはげしく!!
 一昨日の真夜中のはげしい雨は、コガネグモに応えたのだろうか。
もっとも近くにいたコガネグモが居なくなってしまった。
一時は最後の一匹になって居座っていたやつなのに…(/_;)
 夕方になってやっとゆっくり観察に行くことができた。
 やっぱり居ない!!
周囲をかなりていねいに見回すが居ない。
あきらめきれない思いを引きずりながら、次の今期最高のビッグサイズの貴奴のところへ行った。
こちらは平気な顔をして、いつものように居た!!
 気おとりなおして、次の山ぎわの観察地に向かおうとしたそのときだ。
なんと貴奴が居た!!はたしていちばん近くいた貴奴なのかは確認できない。
しかし、いつもの場所のヤツはいなくなり、新しい場所に「引っ越して」きたヤツが居ることは確かだ!!
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▼山ぎわの貴奴も心配だった。
やっぱりそうだった。クズ群落の近くのヤツは「引っ越し」をして居なくなってしまっていた。
いちばん気にしていたあのスーパーネットの貴奴がますます心配になってきた。
やっぱり消えていた。
 今度は簡単にあきらめるわけにはいかなかった。
ひつこくひつこく周囲を捜した。やっぱり居た!!
方向も変えていた。わずか2mばかりの「引っ越し」だ!!
今度は一本だけの「隠れ帯」だ!!
▼私には、前々からシロウトならではの強引な仮説があった。
この貴奴等の「引っ越し」と天気の変化の関係についても言えるかも知れない。
その仮説とは

クモは天気の変化を予知できる!!

である。
 私が、「雲見」から明日の天気を<予想>しようとしているのと同様のことを貴奴等はごくごくアタリマエにやってのけているのではないか。そう思っていた。あのバルーニングのタイミングにしてもそうだった。
 なにしろ貴奴等は4億年も前からこの地球上に暮らしてきて、そして今もここに生き延びているのだなから。
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▼貴奴等にとって天気の予知は、死活問題だった。
我々が傘を持って出かけるかどうか程度の問題ではなかった。
「引っ越し」場所を決めるのにも、大いに判断材料となるだろう。
では、どんな「からくり」で、天気を予知するのだろう?
天気情報はどのようにして手に入れるのだろう?
どこにその情報レプターはあるのだろう?脳で記憶できないとすれば、情報の蓄積は?
やっばり「ふしぎ!?」だ!!
今一度、貴奴の体をじっと観察してみる。
やっぱり貴奴等の最大の武器は「糸」だ。そこになにか秘密があるのかも…?(゚_。)?(。_゚)?


(つづく)

 

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【お薦め本】『昆虫はすごい』(丸山宗利著 光文社新書)

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▼貴奴(コガネグモ)は、一晩のあいだにあの大きなネットの張り替えを行ったのだろうか。
「隠れ帯」がこれまでによく見てきた「八」の字に変わっていた!!
夜なべ仕事にやったのかな?
 セミの狩りをしたナガコガネグモも一晩の間に食事を終えていた。
食べかすのセミの亡骸がクズの葉の上に落ちていた。そこにハエがやってきていた。
やっぱり「クモはすごい」!!
▼朝のクモ観察から帰った私は、やっとあの本を読みはじめた。

◆『昆虫はすごい』(丸山宗利著 光文社新書 2014.8.20)

 実は、複数の友人からこの本を薦められてだいぶ以前に手に入れていた。
へそ曲がりな私は、そんな人気の本ならまたいずれ読む機があるだろうと「積ん読」状態にしていた。
これが『クモはすごい』だったら、すぐさま読んだだろうに。
 一昨日の『アリのままでいたい』のあのダイナミックな映像がまだ頭の中に残っていた。
よし!! 読むなら今だと思って読みはじめた。
▼読みはじめたらとまらなくなってしまった!!
ナルホド「クモはすごいけど、昆虫もすごい」と思いはじめた。
 いつものように3つのお薦めポイントをあげて極めて私的なこの本の紹介をする。

(1) 「昆虫」観を変えてくれる本である!!

(2) 「昆虫」研究へ誘いの本である!!

(3) 「昆虫」と「つき合っていこう」と思わせてくれる本である!!

少しくわしく
(1) 「昆虫」観を変えてくれる本である!!
 ずっと理科教師をやってきた人間でありながら、私には「昆虫少年」時代の記憶がない。
ずっと田舎住まいで、農家で育った私は、小さいころから「昆虫」たちと身近につき合ってきたはずなのだか、まったその記憶がないのである。仕事がら「昆虫」マニアと呼ばれるような人の話も聞く機会があったはずだ。
 でも、それでは「私も…」とは思わなかった。
一章「どうしてこんなに多様なのか」
二章「たくみな暮らし」
と読み進めるうちに「ナルホドそう言うことだったのか!!」
と驚くことばかりだった。
 「知っているツモリ」がいちばんくせ者だった。
ほんとはなんにも知らなかったんだ。こんな身近な隣人(!?)たちのことを!!
動物の世界の謎解きの第一方程式は「食べる」であるとずっと思っていた。
それがみごとに描かれていた。
 さらには、生きることの究極のねらい「仲間をふやす」「遺伝子をのこす」についても同様であった。
著者は最初から最後まで何度も念を押していた。

 昆虫の本能的な行動と人間の学習による行動では意味が異なるし、昆虫の種間の関係と、ヒトの個体間、集団間の関係はとはまったく別のものである。(同書P228より)

 著者の言わんとするところはわからないでもないが、やっぱり我々ヒトの行動と結びつけて考えてしまうのである。
 特に第三章「社会生活」を読んでいるとき何度も思った!!
「農業する」「牧畜する」「戦争する」等を読んでいると「昆虫はすごい」と思うと同時に「人間だけがすごい」のて゛はないと思えてくる。ヒトの行動と結びつけて考えてしまうのである。
 ともかくこれまであまり気にもとめなかった「虫たち」の世界が新鮮で驚きの世界であることがわかってくるのだった。

(2) 「昆虫」研究へ誘いの本である!!
 著者は「昆虫」研究の最前線にいる。
最前線の研究現場からの熱いメッセージがこの本には随所に込められていた。
例えば

 温暖化の影響だろうか、日本では塚を作るヤマアリが各地で絶滅し、今や風前の灯となっている。おそらくは森林生態系にも大きな影響を与えているが、残念ながらまだ誰もその現状について研究していない。(同書P127より)

 多くは地面にあることから、私はアリの巣のことを「足元にある未踏の調査地」と呼んでいる。(同書 P189より)
とにかく面白い研究対象であることは確かである。(同書 P196より)
つくづく昆虫に既成概念は通用しない。(同書P197より)

等々である。
▼最後に
(3) 「昆虫」と「つき合っていこう」と思わせてくれる本である!!
 なんでもゆっくりな私はかなりの時間をかけて、この本を読むことになってしまった。
やっと読み終えたら、すごく得をした気分になった。
 アタリマエにいる「昆虫」が如何にすごい生きものかが、わかりはじめ「新しい世界」を手に入れたような気分になったからだ。
これからは、クモだけでなく昆虫とも「つき合っていこう」と決めた!!

夕方にも再び貴奴(コガネグモ)を見に行った。
朝と同じ待機の姿勢をとっていた。
「今日はどうだった?」と訊いてみた。
 周りを見回すと、いっぱい昆虫たちがいた、ずっと前からそこにいだろうにやっと気づきはじめた。

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映画『アリのままでいたい』を観た!!

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▼昨日(2015/07/28)の朝のクモ散策の目的ははっきりしていた。
一昨日超大型のスーパーネットを造っていた貴奴(コガネグモ)がどうしているかであった。
まずどこにいるかを捜さねばならない。
貴奴等ともだいぶん仲良しになってきた。少しだけ貴奴等のことがわかりはじめた。
そんなに遠くへ行くはずがない。しばらくの時間を要したがみつけた!!
さらに山側だった。山からはみ出した木の枝と地面の低い草との間に1mたらずのネットを造っていた。
前日に比べたらずいぶんエコバージョンである。
「隠れ帯」に特徴があった。いつも「八」の字のタイプが多いのだが、「X」の字になりそこねだった。
私が近づいたので、木の枝へいったん待避していたがやがてセンターにもどった。
▼こうして朝の観察をやっているあいだに思い立った。
あの映画を見に行こうと。
あの映画とは『アリのままでいたい』である。
というのは、テレビに流れたこの映画のCMに、一瞬このコガネグモが登場したように思ったのだ。
それを自分の眼で確かめたかった。
昼までに仕事をすませて、午後に映画館にでかけた。
正解!!だった。確かに「コガネグモ」「ナガコガネグモ」が登場した。
特に狩りのシーンは最高だった!!
また、栗林監督がクモを熱く語ってくれるシーンもあった。
なぜかわがことのようにうれしかった!!
 今度は、クモたちが主役の映画をぜひつくって欲しいな!!
▼特殊改造した「アリの目カメラ」を駆使しての画像にはとても迫力があった。
 けっして「つくりもの」でない、事実なんだけど、「つくりもの」以上の迫力である。
こんなことが、身のまわりで日々アタリマエに起こっているんだと思うと感動である。
クモ以外でもいくつもお気に入りシーンがあった。
・怪獣映画さながらのカブトムシとクワガタのバトル
・草原の名ハンター 「カマキリ物語」
特にこの「カマキリ物語」が面白かった。
・昆虫たちの飛翔シーン
・水滴を受ける昆虫たち そうか!!とあらためて納得のシーン
・人里の四季 「雲見」「ヒガンバナ」も登場!!
等々いっぱいだ。
最後にもうひとつ福山雅治の『蜜柑色の夏休み2015』がとてもいい!!
▼映画館から帰ったら、さっそく夕方のクモ散策に出かけた。
夕立があったようだ。
コガネグモのネットに水滴がついていた。我らがコガネグモは朝と同様元気だった。
ナガコガネグモが大きなセミの狩りをしていた。
クモたち以外にも昆虫たちに目が行くのきっと映画のせいだろう。
草むらに隠れていたカマキリをみつけたときは、しばらくその姿に見入ってしまった。
映画のあのシーンを思い出しながら…。

ひょっとしたら
映画の続きは、ここで観ることができのでは…
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あらたな場所にコガネグモ発見!! #クモ学

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▼「君たちはどうしてここにやって来たんだい?」
「君たちはどこへ引っ越ししてしまったんだい?」
と確かにトイカケル(問いかける)はやっていた。
 昨日(2015/07/27)、朝早くうすぐらいなか最後の一匹になってしまった貴奴を見に行った。
とは言っても玄関出て数十歩、歩いたにすぎない。
「(゚o゚)ゲッ!! いない!!」
▼もっと明るくなってからカメラを持って、長靴を履いて出かけてみた。
居た!!
いつもの場所にしっかり居た!!
うす暗いなかでは道から見えにくかっただけだった。
 ひょっとしたら、他のコガネグモたちもちょっと見えにくい場所に引っ越ししただけかも知れない。
そう思ったので、少し時間をかけてていねいに見て回ることにした。
やっぱりそうだった!!
 前に居た場所、クズで覆われた草むらから数メートル離れた場所に居た!!
こんなとき例のイソロウ君(シロカネイソウロウグモ)はとてもいい目印になった。
ネットに銀色に光るモノをみつけたときは要注意だ。
 前に観察していた同じ個体であるかどうかはわからないが、ていねいに観察すればこの近くに居ることは確かだ。
 もっと驚くべき発見があった!!
 クズで覆われた草むら少しだけ離れたところに竹藪あった。竹藪からハゼの木等が少しはみ出していた。
その木の枝と地面の草むらとは3~4mあった。
そこに巨大なみごとなスーパーネットが張られていた。
 なんと主は貴奴(コガネグモ)だった\(^O^)/
 隠れ帯もみごとだ。そして、ここなら前からでも後ろからでも自在の観察が可能だ。
▼朝からの大発見に一日上機嫌だった。
捜せば必ず貴奴等は近くにいる!!
それは確信に変わろうとしていた。
 夕方、念のためもう一度観察に出かけた。
蚊でたいへんだ。
 でもそれも貴奴等にとっては貴重な獲物のはずだ。観察環境は整っている。
 いちばん身近な貴奴は朝とほぼ同じ態勢でいた。
朝の観察で確信めいたものが出てきたので、家の前の草むらもさらにていねいに観察してみた。
 居た!!
 今年度観察したもののなかではいちばん大きなコガネグモが!!
遠くへ「引っ越し」したとばかり思い込んでいたが、そうではなかった。
この距離では「引っ越し」とまで言わないだろう。
ネットの張り替え場所を少し「移動」したにすぎなかった。
草むらをかき分ける私の足が、ネットに振動を与えたしまったようだ。
センターから離れて隠れようとしていた。
その動きは、巨体のわりには俊敏だ。
しばらく時間を置いて、再びそっと見に行くとセンターにもどっていた。
ますます気をよくして、朝のスーパーネットの貴奴を見に行った。
ところが、なんとあのスーパネットは見当たらない!!
(゚o゚)ゲッ!!
あとかたもなく消えていたのだ。
朝見たものは幻か!?
呆然と立ちつくすのみであった。
でもあきらめたくなかった。
スーパーネットのあった位置を何度も何度も確認しながら、木の枝、草むらを徹底的にさがした!!
居た!!
 草むらのなかに、今日の店じまいをし、明日の商いの算段を練る貴奴が居た!!
▼私は、自分で自然観察の「トハタツ」を唱えていた。
私は、確かにトイカケルははじめていたが、後が続いていなかった。
「ハタラキカケル」
「タノシム」
「ツキアウ」
はまだだった。
「ハタラキカケル」の第一歩は「観察」だ。
時間を変えての「観察」、思い込みを捨ててのていねいな「観察」!!
継続「観察」のための「タノシム」(楽しむ)心!!
ずっとずっと「ツキアウ」(つき合う)覚悟!!

まだまだだ。
これでは貴奴等も問いかけには答えてくれないだろう。
さあ、今朝は貴奴等はどうしているかな。
o(^o^)o ワクワク
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【Web更新7/26】15-30 Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 等更新!!

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向日葵や 傾いてなお まっすぐの 15/07/26 (日)撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】15-30
週末定例更新のお知らせ
 ときどき疑ってみたくなる。
地球はほんとうにいつも同じスピードで回転しているのだろうか?
と。
 富士山五合目に向けて出発した朝からはやくも一週間が経った!!
あれ以降見慣れたはずの空がとても新鮮に見えてくるから「ふしぎ!?」だ。

◆表紙画像集2015 更新 人里の自然シリーズ 向日葵(ヒマワリ)
 こんなにたくさんのヒマワリを自分で種から育てたのははじめてかもしれない。
大川小学校にあったヒマワリの種を武田康男先生から「おすそ分け」してもらった。
5/7に種を蒔いて二ヶ月と二十日。
大きく育ってきた!!
 自分で育てたものは、なんとも愛おしいものである。
先日の台風11号の通過で大きく傾いてしまった。しかし、傾いてなおまっすぐに夏の空にのびていた。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 更新し続けることで見えてくるものがある!!それは数少ない私の「確信」のひとつであった。
今は、「雲見」のすすめ を中心に整理をしてみたい。

◆クモ学のすすめ 更新!!
 先ほど、ちらっと見てきたところでは、最後の一匹のコガネグモの姿も見当たらない!!
後でゆっくりと観察に出てみよう。

◆オンライン「寅の日」 更新!! 
100回を越えての再スタートから、はやくも一ヶ月だ。
 寅彦はやっぱり面白い!!

 さあ、新しい一週間だ。
 あらたにどんな「風景」が見えてくるだろう。
 ゆっくり ゆっくり急ごう!! 


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コガネグモはどうしてここにやって来たのか? #クモ学

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▼「君はどうしてここにやって来たんだい?」
思い切って貴奴(コガネグモ)に訊いてみた。
 うっかりしていると、今年もその機会を逃してしまいそうな気がしたからだ。
 最高のときは、7匹まで同時観察していたコガネグモも、台風11号の通過で3匹に減り、富士山から帰ってきたら一匹になってしまっていた。
 この一匹もまもなく姿を消しそうな予感がする。
だから、「今こそ!!」なんだ。
▼それにしても「ふしぎ!?」だった。
三年連続して、ほぼ同じ場所で貴奴等に出会うことができるなんて。
貴奴等は毎年こうしてここにやって来ていたのだろうか?
私がはじめて気づいたのが3年前というだけの話なのだろうか?
では、どうして「ここ」なんだろう?
3年間の観察で気づいたことがいくつかある。
家の庭先に現れたといいながらも、大きく分けて2ヶ所あった。
一ヶ所はほんとうに家の目と鼻の先、家から数十メートルの土手、もう一ヶ所は家から離れること数百メートルの竹藪の近くの草むらだ。
 この二ヶ所に共通することがいくつかあった。
・草が生い茂った草むら
・その草むらにクズが目立つ(マント群落)
・近くに溝がある
・私の家の光を含めて、街灯がある。(一晩中ついている!!)
等である。
 考えて見ると、これらの共通項は、獲物の虫たちの環境としての必須条件でもあった。
でも、この条件ならば他所にもいくつもある。
 現に今、ナガミコガネグモは、川沿いの土手にはいっぱい見られる。
しかし、コガネグモは居ない。
▼私は、いつものように勝手な仮説を立てた。
この「ふしぎ!?」の謎解きの鍵はクズにある!!
他のクモに比べて大きな身体を維持するためには大量の獲物が必要である。
いっぱい虫たちが生息しそうな、クズ群落はよりよい狩場を提供してくれる。
葉をいっぱい広げて、灼熱の太陽から身を守る「かげら」をつくってくれる。
待機につかれれば「かげら」で休めばよい。
外敵から身を守るのに都合がいい。
次なるステージである産卵の場を提供してくれる。
等々の理由で、「クズが生い茂るところにコガネグモが現れる」というシロウト仮説を立ててみた。
▼貴奴はまだなんとも答えてはくれなかった。
 クズにも花が咲き始めた!!
3年ぐらいのつき合いでは無理だろうか。
 ところで、「引っ越しした」コガネグモはどこにいってしまったのだろう?
もっと快適な場所をみつけたのだろうか?
それとも、単なる「引っ越し」でなく次なるステージ(産卵)に向かったのだろうか?
貴奴は今朝もいてくれるだろうか。
 明るくなったら見に行ってみよう。せっかくすぐそこに居てくれるのだから…。

ところで大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから17週目だった。
葉の成長が目立つ!!花の季節は終わった。これからは葉の季節である。
 その葉に隠されてしまっていたが、果托の種子は完熟しつつあった。
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本日(2015/07/25)、第103回オンライン「寅の日」!! #traday

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▼私たちは、「大気の物理学実験室」に暮らしている!!
そう言えば少し大袈裟だろうか。でもやっぱりそれはホントだった。
 雨が降るのも、風が吹くのも、青空も夕焼けも、雷も、台風も、虹も…すべてが、この「大気の物理学実験室」で行われている実験レパートリーのひとつにすぎなかった。
 「雲見」とは、この実験の数々を楽しみながら観察すること。
 昨日も「雲見」三昧の一日だった。
やっと本格的梅雨明けを思わせる青空が広がってきた。
同時に…(^_^;)
▼本日(2015/07/25)は、第103回オンライン「寅の日」である。
7月、8月はこのオンライン「寅の日」でも、連続して「大気の物理学」=気象関係のものを読むことにしていた。
前回は「台風」で、今回は「風」である。読むのは「海陸風と夕なぎ」である。

◆本日(2015/07/25)、第103回オンライン「寅の日」!!

●「海陸風と夕なぎ」(青空文庫より)

▼まずこの文章がいつごろ書かれたものか確認 しておく。
大正11(1922)年8月とある。
寅彦45歳のときである。
ちなみに、この年の11月にはアインシュタインが来日している。
寅彦がいよいよ「寺田物理学」を本格的にはじめようとしていた頃である。
 これは私の勝手な思い込みだけかもしれないが、「大気の物理学」は「寺田物理学」のなかでも大きなウエイトを占めていたのではと思っている。
 物理学者・寺田寅彦には、この「大気の物理学実験室」はどのように見えていたのだろうか?
見えない「大気の運動」は、どのように見えていたのだろうか?

海陸風の原因が以上のとおりであるから、この風は昼間日照が強く、夜間空が晴れて地面からの輻射(ふくしゃ)が妨げられない時に最もよく発達する。これに反して曇天では、輻射の関係で上記の原因が充分に発達しない、のみならずそれが低気圧などの近づいた場合だと、この影響として現われる風がこのような地方的の風に干渉していわゆる海陸風の純粋な発達を隠してしまう。しかし、そのような場合でも詳細に調べてみると、やはり海陸風に相応する風の弛張(しちょう)が認められない事はないのである。
  見えにくい場合も、くわしく見ればれば「物理法則」は有効であると言っている。 そして、「夕なぎ」についてもこう言っていた。
夕なぎというのは昼間の海風から夜間の陸風に移り変わる中間に、一時無風の状態を経過する、その時をさして言うのである。従って夕なぎが完全に行なわれるためには、低気圧による風や、また季節風のごときが邪魔をしない事が必要条件である。  夏期瀬戸内海(せとないかい)地方で特に夕なぎが著しいのはどういうわけかと思って調べてみると、瀬戸内海では、元来どこでもいったいに強くない夏の季節風が、地勢の影響のために特に弱められている。そのために海陸風が最も純粋に発達する。従って風の変わり目の無風が著しく現われるのである。

これは、もう物理学者の眼であった。
▼いつものことながら、この文の本意は後半にあった。
こうだ!!

 それで、各地方でこういう風の日々変化の習性に通じていれば、その変化の異常から天気の趨勢(すうせい)を知る手がかりが得られるわけである。

そして、最後に「気象学」へ読者を誘う!!

 以上は一通りの理論から期待される事であるが、実際の場合にどこまでこれが当たるか、各地方の読者の中で気象のほうに興味を持たれるかたがたの各自の研究をおすすめしたいと思うのである。

誘われた私は、あのアメダスにツナイデみた。
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「雲見」と観天望気!!(4)

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▼雨が降り続いていた。やむ気配はなかった。
そんななか「まさかこの雨のなかでは…」と思いつつ、傘をさして庭先のその場所に行ってみた。
居た!!貴奴が居た!!
コガネグモが雨の中、ネットを張りセンター(「こしき」)に待機していた!!
驚きである。こんな雨の中でも獲物はあるのだろうか?
やむにやまれぬ事情があるのだろうか?
 同じネットの中に水滴ではないなにか光るものがあった。いくつもあった。
あいつだ!!
シロカネイソウロウグモだ。
 家主が雨の中頑張っているのだから、居候としては休んでいることもできなかったのだろうか。
それともイソウロウなりの事情があるのだろうか。
▼「大気の物理学実験室」にも、それなりの事情があるのだろうか。
梅雨は明けたと言われているのに、降り続ける雨!!
そこにも、それなりの事情が。
その事情が見えてくれば、明日の天気を<予想>することもできるのではないだろうか。
「雲見」から明日の天気を<予想>するという私の野望((^^ゞポリポリ)をあきらめてはいなかった。
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▼夕方になってやっと青空が見えてきた。
そこに飛行機が飛んだ!!
そして飛行機雲が残った!!
 武田康男先生の数ある著書のなかで、特に私のお気に入りの一冊として

◆『自分で天気を予報できる本』(武田 康男著 中経出版)

があった。そのなかに「飛行機」にふれて二つ書いてあった。

・「飛行機雲がすぐ消えると晴れ」(P20)

・「飛行機雲が成長するとだんだん雨」(P46)

どっちだろう?
私は迷っていた。すぐ消えるわけでもないが、さりとて成長する気配もなかった。
私は、あいだをとって「明日は曇!!」ときめた。
▼前著の2つの項目のどちらのページにもこう書いてあった。

夏は上空の気温が低く、飛行機雲ができやすいです。

私は、コレだ!!と思った。
地上からの「雲見」だけでは、上空の温度や湿り具合もくわしくはわからない。
梯子をかけて登っていくわけにも行かない。
ところが飛行機ならひっきりなしに飛んでいる。
それも、ほぼ高度を決めて…。
こいつの様子をみて明日の天気を<予想>することができるのでは。
現代人ならではの観天望気のアイテム!!
飛行機雲!!


今朝起きてさっそく外へ出てみた。
霧が発生していた。空は曇っていた!!
さて、今日の「雲見」は…。

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「雲見」と観天望気!!(3)

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▼私は、まだまだ富士山五合目での「雲見」の余韻のなかにいた。
昨日の定点観測地からの「雲見」は、富士山五合目と大きくちがっていた。
アタリマエ!!
重く垂れさがった雲は、ゆっくり南から北へ流れていった。
 雨はときおりふってきた。
▼梅雨が明けたとはとても思えなかった。
それは関東の話で、関西ではちがうと思えた。
今回の「雲見」の旅では、姫路から東京まで行きも帰りも新幹線の窓からひたすら雲を見ていた。
ちがう!!
と思った。
「どこが」と問われればうまく表現できないが、同じ「雲見」でもあきらかにちがうと思った。
強いて表現すれば、関東の「雲見」はダイナミックだ。
これも武田先生に教えてもらった。
「地形」だ!!
関西と関東ではザックリとした地形がちがっていた。
大きな山がいっぱいの関東に比べれば、関西にはそれはなかった。
「雲見」の謎解きの第二鍵は「地形」だ!!
「梅雨明け10日は晴れ!!」
 はこれまで比較的よく使ってきた天気コトワザだ。
これまでの夏休みに入ってから10日間の天気のことを思い出せば、なかなか高い確率で当たっていた。
太平洋高気圧が張り出してきて、梅雨前線を押し上げ真夏日がつづく。
天気図的に見てもなかなか根拠あるコトワザである。
それでも、いつでも機械的にそれをあてはめてOKと言うわけではなかった。
天気はそれほど単純ではなかった。相手はなかなか手強かった。
第一ほんとうに、梅雨は明けているのか?
「梅雨明け」は勝手にこちらがきめたルールだ。
いくら自然は律儀だと言っても、こちら側のきめたルールに律儀あるわけではなかった。
▼雨がやんだ合間をぬって、少し歩いてみた。
ちよっとショックなことがあった。
庭先に確かにいたコガネグモ3匹の姿がなかった。
あの台風にも耐えた貴奴等だったのに。
引っ越しをしてしまったのだろうか?山ぎわのコガタコガネグモを見に行った。
こちらの方は順調に成長して、コガネグモらしい顔つきになっていた。
うれしいことがあった。
 武田先生に分けていただいたヒマワリの種子を今年の5/7(木)に蒔いた。
東の畑に植え替えて順調に成長していた。
 台風に痛めつけられはしたが、なんとか花を咲かせるところまで来た。
やっぱり夏はヒマワリだ!!
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ヒマワリの花もほんとうの「梅雨明け」を待っているようだった。
なのに今朝も雨だ!!

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富士山五合目へ、「雲見」の旅!!(2)

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▼あまりにもたくさんの感動的な「空の不思議」に出会って、頭が少し混乱していた。
 だからと言って、なにも特別な「現象」を見たのではなかった。
それは、きわめてアタリマエに毎日、毎日繰り返される空の「日常」だった。
まだまだヘタクソな写真を見返しながら、何を見たのかをふりかえってみた。
▼夕方になれば、日は沈んだ!!
こんなアタリマエをこんなにしっかり観察したのははじめてかも知れない。
なんと美しい!!
これをどう表現すればいいのか私は知らない。ただただ闇雲にシャッターをきりつづけた。
 いつもの月も空にはあった。いつものように…。
やがて月も色づき沈んでいった。
沈む瞬間を予告してもらいながらも、その「瞬間」に何が起こったのかわからなかった!!
瞬く間に消えた!?
▼この企画の面白かったのは、昼間の「空の不思議」だけでなかったところだ。
昼の「雲見」だけでなく、夜の「宇宙見物」もあったのだ。
深夜の富士山、そして「天の川」、「流星」!!
各季節の星座も次々と登場!!
 なにより贅沢なのは武田先生のリアルタイムな解説つき「宇宙見物」だ!!
土星も星団もいっぱいいっぱい見せてもらった。
▼朝の行動開始も早かった!!
午前3時だった。
またどんな「空の不思議」と出会えるのかと思うと、苦になるどころかわくわく気分で一杯だった。
そして見た!!
あの「一日でいちばんきれいな空」を!!
それも富士山で!!
そして日の出!!また新しい一日がはじまった!!
雲海がみごとだった!!雲ができていくその瞬間も見た!!

 今、思い返してみると、こんなにたくさん「空の不思議」をわずか24時間のあいだに見たのかと、そのこと自体が「ふしぎ!?」だった。
 大大満足の「雲見」の旅だった!!
 武田先生をはじめお世話になったみなさんに感謝です。深謝!!

 しばらくは、反芻作業が続くだろう。
さあ、今日もやっぱり「雲見」「宇宙見物」を続けよう!!
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富士山五合目へ、「雲見」の旅!!(1)

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▼昨日(2015/07/20)は、念願の「雲見」の旅だった。
いつも自分で計画する「雲見」の旅とちょっとちがっていた。

◆武田康男先生と行く 空の不思議「富士五合目」ツアー

だった。
 少し興奮して、早朝の始発列車で東京に向かった。
どんな「雲見」ができるのか。
気分はワクワクであった。
▼何と言っても今回は、「雲見」のプロ、空の探検家であり写真家である武田康男先生と一緒だ!!
期待は高まるばかりであった。
 そのなかで、私なりに2つの目標をもって参加した。

(1) かつて自分が出会ったことのないような雲に出会う!!

(2) 「雲見」の写真を撮る技術を高める!!

▼富士山に向かうバスのなかから見る雲はどれもこれもがダイナミックであった。
武田先生の説明はほんとうにわかりやすい。
具体的な雲をさしての説明は、きわめて納得がいく。
さらには私のようなトンデモ質問にもきっちりと応答してくださった。
やっぱり雲は「高さ」なんだ!!
積乱雲の高さの説明を聞いた。
「ここに飛行機が飛んでくるとよくわかるんですが…」と言われたとたん、ほんとうに飛行機雲ができた!!
みごとに飛行機雲はカーブして積乱雲の頂上をさけた!!
これだからたまらんです!!
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▼富士山五合目の夜の観測場所へ行った!!
富士山と「雲見」!!
最高の取り合わせだ。刻々と雲は変化していった!!
たくさんの雲を観察することができたが、とりわけ「巨大なかなとこ雲」は印象的だった。
雲のかたちが特異であっただけでなく、とんでもないものを観察してしまった。
雷だ!!
これも武田先生は最初から予想されていた。
 その予想通り、いやそれを上回るような長時間でダイナミックな雷を観察することができたのだ。
まるで絵に描いたように、いやそれ以上に!!
こんなもの生で観察するのはもちろんはじめてだった!!
これが、ザ・カミナリ!!だった。
 私の腕では写真にとれなかったが、しっかり目に焼き付けた!!
 これから、カミナリと言えばきっとこれを思い出すだろう。
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(つづく) 

 
    

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【Web更新7/19】15-29 Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 等更新!!

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のばしても のばしても先 ウリの花 15/07/18 (土)撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】15-29
週末定例更新のお知らせ
 いよいよ夏休みに突入だ!!だからと言って特別のスケジュールがあるわけではないが、なんとなく心がわくわくしてくるから不思議だ。
 可能な限り動いてエネルギー充填の夏休みにしたいものである。

◆表紙画像集2015 更新 人里の自然シリーズ ゴーヤ(ニガウリ)
 畑にも野山にも「つる」植物が目立つ季節になった。
 いったいいつごろからつる植物はこの地球上に出現したのだろう?
こんなみごとな戦略をよくぞ考えたものだ。
 樹齢何千年の大木にも感動するが、このつる植物たちの戦略にも植物たちの「知恵」をみる思いだ。
体を支える茎を「つる」にすることにより支出をおさえ節約する。
「つる」で巻き付き他の植物の「高さ」を利用し、葉を広げ「もっと光を…」と絶叫する。
ちゃっかりその先には花が…。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 「雲見」のすすめ のまとめを考えているうちに、いつのまにか自分で「雲見」を楽しむことに夢中になってしまっていた。さあ、今から富士山へ「雲見」の旅に出るゾ o(^o^)o ワクワク

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 100回を越えての再スタートも順調だ。ごくごく自然に「寺田寅彦」を読む人が増えていったらいいなと思っている。ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆【大賀ハス観察日記】 更新!!
 今年の「あこがれの4日間」は終わった。
 しかし、観察池の観察は続く!!一年を通して観察し続ける。これは私の小さなビオトープでもある。

◆新・自由研究のすすめ 試論 更新!!
 夏休みだ!!
 私自身の「自由研究」、大人の自由研究!!それが今年のテーマだ。

◆クモ学のすすめ 更新!! 
 昨日(2015/07/19)の夕方、確かに確認した庭先の3匹のコガネグモ!!
さて、今年は何を見せてくれるだろう。

さあ、ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

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2015年8月のオンライン「寅の日」は #traday

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▼台風は行ってしまったのに、シトシト降り続けていた雨もなんとかやみだした。
蓮根の植え替えから16週目の大賀ハス観察池は台風の強風に耐えた果托が立つのみになった。その果托に膨らんだ実ができつつあるのは、残念なことに今のところ第1(2個)、第7大賀ハス(10個)(水栽培)のみである。
 コガネグモはどうしているだろうと見に行った。
早くもネットの張り替えをしていた。その巧みな技を披露してくれていた。
まだ7匹のコガネグモすべてが戻ってきたわけではなかったが、とりあえず庭先の2匹はもどって来ていた。
あの暴風雨のときはどうしていたんだろう?
▼7月も下旬が近づいていた。
オンライン「寅の日」8月を考える時期が来ていた。
100回を越えて、再スタートをきった7月は、「大気の物理学」=天気関係のものを読んでいた。
寅彦自身もその関係には強い興味を持っていたから、数々の名エッセイを遺してくれている。
 そこで8月も7月に続いてこの関係のものを読んでみたいと思っている。
8月も3回ある。

■2015年8月オンライン「寅の日」
◆第104回オンライン「寅の日」 …8/06(木)
◆第105回オンライン「寅の日」 …8/18(火)
◆第106回オンライン「寅の日」 …8/30(日)

▼では何を読むか。
 いつも迷ってしまう。
 でもそれも楽しい時間だ。
 ヘエーこんなことも書いていたのかと驚いたり、読んだはずなのにまたあらたな発見があったりして面白い!!
 そうこうしながら、3つを選んだ。
 まずは、あの名作「茶わんの湯」だ。何度読んでも実に面白い!!
 次に天気予報にも関連して「自然現象の予報」だ。
 次に観天望気等にも関連して「怪異考」である。

■2015年8月オンライン「寅の日」

◆第104回オンライン「寅の日」 …8/06(木)「茶わんの湯」(青空文庫より)

◆第105回オンライン「寅の日」 …8/18(火)「自然現象の予報」(青空文庫より)

◆第106回オンライン「寅の日」 …8/30(日)「怪異考」(青空文庫より)

▼オンライン「寅の日」100回達成記念オフはとても楽しい会だった。
それで味をしめたというわけではないが、やっぱり直接顔を合わしての学び合いはより楽しいものだ。
ぜひ機会をみて、かねてより念願のオフライン「寅の日」を企画してみたい。
一緒に読んでくださっている方々のご意見もぜひ聞きたいところである。
よろしくお願いします。<(_ _)>

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「雲見」と観天望気!!(2)

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▼ひょっとしたら、今回ほどていねいに台風を観察したのははじめてかもしれない。
ともかく雨が執拗に降った。
今朝(2015/07/18)もまだ雨は降っていた。
台風の進路図とアメダスの風向の変化を見ていて気づいた。
北東→東→南東→南(時計回り)と変化していった。
このアタリマエ!!
に感動すらしてしまった。
 雨量もそうだった。6:00~8:00が32.5㎜、32.0㎜といちばんすごかった。
いつも散策している近くの川の流量と一致していた。
ほんとうに「天気図」の通りの台風11号がやってきたんだ!!
と実感した。
 同時に台風とつき合っていくあらたな術を手に入れたような気がした。
▼いつもの「雲見」から明日の天気を読み取る。
それには、地上の定点観測地からの「雲見」だけでなく、
宇宙からの「雲見」(気象衛星画像)、地上天気図、高層天気図、地元のアメダス情報、テレビの「天気予報」等々利用できるものはなんでも利用しようと思っていた。
 そのひとつに先人たちの観天望気の知恵を加えたいと思っていた。
しかし、それこそまだまだ「雲をつかむような話」だった。
▼観天望気の具体的遺産として、天気コトワザがある。
7月も2/3近く過ぎた今だが、前にも引用させてもらった。

◆『天気予知ことわざ辞典』(大後美保/編 東京堂出版 昭和59.6.15)

から、7月にあげてあるものだけを列挙させてもらおう。

○北東の風長く続く時はその年凶作
○蚊柱立てば雨
○雷鳴れば梅雨明ける
○空梅雨土用蒸し
○星がチラチラすると雨
○八専の入りに晴れれば、一二日間天気よし
○花多ければ大風
○午前南東、午後北風なら明日は晴
○梅雨あがりの東風は千害を起こす
○六歳に一饑、一二歳に一荒
○五風一〇雨に作がよい
○白虹張れば千天
○夏寒く冬暖かきは雨の兆し
○雲が沖から静かに上がればよい天気
○梅雨あがりの東風は千害を起す
○夜、東京の方の空が明るく見えるのは晴
○夏の東風は凶冷
○夏の南風は晴
○太陽の真っ赤な時は日照りとなる
○九つどきの雨あがり蓑笠いらず
○流星多い年には異常気象が起る
○雲が西にはいる時は雨、出雲の時は晴天
○朝曇は日照りのもと
○空に雲一つない夜ならば明日は晴天
○馬の腹と土用波とは鳴るほどいい
○深夜池面に水蒸気の上昇する時は干ばつの兆
○朝東風、夕西風、大日照りのもと

▼ほとんど知らないものばかりだ。
それにしてもこの観察眼に驚き感服する!!
ローカルに特化したものもあるし、暮らし向きが変わってしまったからピンと来ないものも多い。
 しかし、説明を読んでみて
ナルホド!!
科学的!!
と感心するものも多い。
これをこのまま引き継ごうというのではない。
 まずは、この天気コトワザに遺された観察眼に学び、今風にリニュアルして受け継いでいくなどということはできないものだろうか。
 自分の住む地域にカスタマイズしたものもいいかも知れない。
ともかく使える「かたち」にするのである。
それは遠い夢物語だろうか。
でも ゆっくり急ごう!! 
それを楽しみながら…

梅雨明けはいつだろう?
今日も「雲見」しながら考えてみよう!!

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台風と大賀ハスとコガネグモ!!

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▼昨日(2015/07/16)の朝、確実に台風11号は近づいていた。
今年8番目に「あこがれの4日間」をむかえた大賀ハスは、その4日目だった!!
一昨日もかなり強い風があったが、それには耐えて開閉していた。
 しかし、4日目の朝にたとたんに朝から花びらと雄しべは、バッサリと落ちた。
わずかな雄しべが果托にこびりついていた。
 なんという律儀さだ!!
この律儀さはどこからやって来るのだ!?
やっぱり「ふしぎ!?」だ!!
▼次に観察に出かけたのはコガネグモだ。
いきなり見たのはコガネグモの「狩り」だった。
 「狩り」の目撃は久しぶりだったのでいささか興奮してしまい、見学させてもらった。
すでに獲物は糸でグルグル巻きにされていた。
貴奴の動きは速かった。
じっとセンターに待機する姿から想像できぬ速さである。
見学が一段落してからとんでもないことに気づいた。
「狩り」をみつけたからあわててしまっていたが、そのコガネグモはいつもの場所の貴奴ではなかった。
初対面だった。つまり7匹目のコガネグモということになる。
場所も、家に2~3メートルばかり近づいた!!
 台風が近づくから食糧の確保していたのだろうか。
今年いちばん大きなコガネグモはいつもより低い位置にネットの張り替えをしていた。
やっぱり貴奴等は台風の接近を知っているのか???
▼午後になると風はますます強くなりはじめた。
「雲見」の雲の流れもはげしくなった。
 この度は、久しぶりに家中の雨戸を閉め、納屋の戸に突っ張りをした。
庭先にコガネグモがいるような幸せな環境に住んでいた。
 しかし、それは言い換えると日当たり、風当たりともいちばん厳しいところにあった。
家並みのいちばん前(南側)だった!!
 台風にはちょっと苦い思い出があった。
▼雨戸を閉めたなかで、朝方に回収した大賀ハスの花びら、雄しべの数を数えてみた。
・花びら16枚
・ガク 2
・他  3
花びらの大きさは今年最高 縦13㎝ 横幅 8㎝
・雄しべ 203本
あった。これで今年の大賀ハスの花の観察はいったん終了である。
しかし開閉の「ふしぎ!?」は終わらない!!保留だ!!

今朝、ますます雨風が強くなってきている!!
今は大きな被害が出ないことを祈るのみである。

あのコガネグモたちはどうしているだろう!?

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「雲見」と台風情報!!

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▼暑さはピークに達していた!!
いつもの「雲見」定点観測地画像にうつるアメダスが36.3℃を記録していた。
何度も言うが、私はとてもラッキーな環境にあった。
「雲見」定点観測地の画像にアメダスが映っているのである。
 だから、地上気温が何度のときにその上空にどんな雲があるかわかるのだ。
 ちなみにこの写真の左下にアメダスがある。
▼「雲見」から明日の天気を<予想>する。
まったくもって
<トハタツ>
そのものだった。
 「雲見」しながら、明日の天気を問いかけ、写真を撮り、アメダスの記録・天気図を見る。
それを楽しみ、天気の変化とつき合っていく!!
ことさらに大げさに言うほどのことではなかった。
それはきわめてアタリマエのことだった。
▼積雲、巨大積雲ばかりが目立っていた空に少しずつ変化が見えてきた。
巻雲、巻層雲が目立ちはじめた。
そうだ!!
確実に巨大な台風11号が近づいていた。
宇宙からの「雲見」=ひまわり8号からの画像 がその巨大さを教えてくれていた。

◆台風第11号関連情報(気象庁)

関連情報がまとめてある。アリガタイ!!
ここから目が離せない!!
それが<ツキアウ>つき合うこと!!
▼今朝はもうすでに雨が降り出した。
第8大賀ハスは「あこがれの4日間」の4日目だ。
どうするだろう?
庭先の6匹のコガネグモはどうするだろう?
「雲見」の空はこの後どう変化するだろう?

さあ、私はなにからはじめようか?

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自然を観察するとは!!

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▼私は今、4つの観察を継続中である。
○ 【立春の卵】 2/3に立てて今朝で162日目である。
○第8大賀ハス「あこがれの4日間」 昨日はその二日目
○庭先にいる6匹のコガネグモ(昨日の観察で一匹増えたんだ)
○台風接近間近な空の「雲見」
 元々不器用な方だから、こんな4つも同時並行というのもめずらしい。
でも4つとも今が旬のものばかりだから、これは後回しにしてというわけにはいかないのだ!!
▼「自然は最高の教科書!!」
お気に入りのフレーズだ。だから何度も何度も繰り返し使ってきた。
4つの観察を続けながら、あらためて実感しているところだ。
そのなかで、自分の頭の整理する意味合いも込めて「自然を観察するときの心得」のようなものを思いついた。
(私はときどき突発的にこういうのを考えるのが好きだった(^^ゞポリポリ)
名づけて
<トハタツ>方式!!

・<トイカケル>  自然そのものにトイカケル(問いかける)!!
・<ハタラキカケル> 自然にハタラキカケル(はたらきかける)!!
・<タノシム> 自然を観察すること自体をタノシム(楽しむ) !!
・<ツキアウ>  自然とこれからもずっとツキアウ(つき合う) !!
 
自然観察するうえで4つのキーワード、それを合体させて<トハタツ>!!
▼継続中の4つの自然観察にあてはめてみよう。
<トイカケル>
・【立春の卵】の重心は今どこに?
・卵はどうなったら倒れるの?
・「あこがれの4日間」はなぜ4日間なのか?
・開閉の「時間」はどうやって知っているの?
・隠れ帯ってなに?
・なぜここにだけいるのか?
・背中を向けているとき、腹を向けているときがあるがどうして?
・「雲見」から明日の天気は?
・台風はほんとうに近づいているの?
等々゛
 観察をしながら、私の「ふしぎ!?」をぶつけてみる。
観察対象物に問いかけてみる。
まず最初にやることこれだ!!
 自然のことは自然に訊け!!それがいちばんなのだ。
<ハタラキカケル>
 次にやることはあの手この手で自然にはたらきかけてみる。
じっとながめているだけでは「観察」にならない。
・測ってみる。
・数えてみる。
・写真に撮ってみる。
・育ててみる。
・飼ってみる。
・記録してみる。(記憶せずに記録する!!)
・<予想>してみる。
・仮説を立ててみる。
等々
▼そしてなにより「観察」を<タノシム>(楽しむ)ことだ。
楽しみはすぐには見えてこないかも知れない。
見えてこなかったら、<トイカケル><ハタラキカケル>方法を変えてみることだ。
楽しみ見えてくるまでには時間が必要だ。
簡単に見えてこないからこそ、見えてきたときの喜びはなお一層だ。
「楽しみ」見えてくれば、自然を観察することのほんとう意味がわかってくる。

自然を観察することとは
これからもずっとずっとこの自然と<ツキアウ>(つき合う)ことの意思表明なんだ!!

さあ、今日も<トハタツ>で行こう!!
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【Web更新7/12】15-28 Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 等更新!!

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石垣を 登りきたるかな 灸花 15/07/11 (土)撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】15-28
週末定例更新のお知らせ
 暑い(~Q~;)
 ともかく暑い(~Q~;)
 今、アメダス見たら33.0まであがったようだ。「梅雨明けもしていないのに真夏日がやってきた!!」とぼやいてみても涼しくはならない。
 でもよく考えてみたら、「梅雨明け」なんて人間が勝手に決めたルールだ!!
自然はいつもそのルールに従うわけがない。
それが自然というものかも知れない。
自然とうまくつきあう術をこちらがみつけるしかないのかも知れない。
今週は台風もやってきているし…。

◆表紙画像集2015 更新 人里の自然シリーズ 灸花(ヘクソカズラ)
 手の甲に唾で灸花をうつ伏せにつけて、灸や!!灸!!
と言って遊んだの遠い昔の話だ。
 この灸花が東の畑から石垣のぼってきたら、本格的な夏がやってくる!!
これは私が勝手に決めたルールだ。
先週末からいよいよ灸花が顔を出してきた!!

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 今は、ともかく「雲見」のすすめを頭の中でまとめることに集中したい。

◆「クモ学」のすすめ 更新!!
 庭先の5匹のコガネグモ!!
 貴奴等がいるうちにいろんなこと訊いておきたい!!

今週も「自然」とうまくつき合っていきたいものだ。


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本日(2015/07/13)、第102回オンライン「寅の日」!! #traday

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▼「雲見」というのはほんとうに奥深い自然観察である!!
まさに「雲をつかむような話」であるのだ。
ちょっと手を伸ばせば届きそうでありながら、なかなかつかむことはできなかった。
 ポッカリ浮かび流れていく雲!!こんな静的なイメージではほんとうの雲の「事実」は見えてこなかった。
よく雲を見ていると絶え間なく「発生」-「消失」を繰り返していた。
そして「ある高さ」に臨界線のあるように見えた。
見えない部分の大気の動きまで見えてきたときほんとうの「雲見」の醍醐味を味わうことができるのだろう。
 私は勝手に思っている。
 寅彦も「雲見」(「雲見」という言葉は使ったかどうかは別にして)は大好きでよくやっていた。
それだけでなく「雲見」の超達人だったと。
▼本日(2015/07/13)は、第102回オンライン「寅の日」である。
100回を越えて、あらたなスタートをきったオンライン「寅の日」。
最初のテーマは、寅彦の「雲見」。つまり「大気の物理学」関係のものを連続して読んでいきたい。
本日は、その第一弾、「颱風雑俎」である。

◆本日(2015/07/13)、第102回オンライン「寅の日」

●「颱風雑俎」(青空文庫より)

▼タイムリーというか、今朝も起きたら風が強くなっていた!!
リニュアルされた宇宙からの「雲見」画像(「ひまわり8号」からの画像)は、よりリアルに台風の姿をとらえ教えてくれていた。今週は11号の動きが気になるところだ。
 さて、今回の「颱風雑俎」はいつ書かれたものかと言うと、昭和10年(1935)だ。
つまり寅彦の最晩年である。 この年の大晦日に亡くなっている。
 最初は前年のあの室戸台風のことから書き始めていた。
そして、こうツナグ

このような颱風が昭和九年に至って突然に日本に出現したかというとそうではないようである。昔は気象観測というものがなかったから遺憾ながら数量的の比較は出来ないが、しかし古来の記録に残った暴風で今度のに匹敵するものを求めれば、おそらくいくつでも見付かりそうな気がするのである。

そうだ。寅彦はあの警鐘「天災は忘れた頃にやってくる」を鳴らし続けていたのである。
だからこそ次のように書いたのだろう。

 ともかくもこのような事情であるから颱風の災害防止の基礎となるべき颱風の本性に関する研究はなかなか生やさしいことではないのである。目前の災禍に驚いて急いで研究機関を設置しただけでは遂げられると保証の出来ない仕事である。ただ冷静で気永く粘り強い学者のために将来役に立つような資料を永続的系統的に供給することの出来るような、しかも政治界や経済界の動乱とは無関係に観測研究を永続させ得るような機関を設置することが大切であろう。

 颱風のような複雑な現象の研究にはなおさら事実の観測が基礎にならなければならない。それには颱風の事実を捕える観測網を出来るだけ広く密に張り渡すのが第一着の仕事である。

それから80年!!
今、私たちはどこにいるのだろう?
▼寅彦は、この文のなかで、いくつもの今日も(今こそと言うべきか)有効な示唆的なことを言っていた。
そのひとつが「地相術」についてであった。

昔は「地を相(そう)する」という術があったが明治大正の間にこの術が見失われてしまったようである。颱風もなければ烈震もない西欧の文明を継承することによって、同時に颱風も地震も消失するかのような錯覚に捕われたのではないかと思われるくらいに綺麗に颱風と地震に対する「相地術」を忘れてしまったのである。

地を相するというのは畢竟(ひっきょう)自然の威力を畏(おそ)れ、その命令に逆らわないようにするための用意である。

理科教育に携わってきたものとしては気になるのは次の一文だ。

これは人々の心がけによることであるが、しかし大体において学校の普通教育ないし中等教育の方法に重大な欠陥があるためであろうと想像される。これに限ったことではないが、いわゆる理科教育が妙な型にはいって分りやすいことをわざわざ分りにくく、面白いことをわざわざ鹿爪(しかつめ)らしく教えているのではないかという気がする。子供に固有な鋭い直観の力を利用しないで頭の悪い大人に適合するような教案ばかりを練り過ぎるのではないかと思われる節もある。これについては教育者の深い反省を促したいと思っている次第である。

「そんなことはない!!」と反駁したい。
「その時代はともかく今はちがう!!」と言いたい!! だが…

今週の地上からの「雲見」も、宇宙からの「雲見」も忙しくなりそうだ。
台風の「雲見」をしながら寅彦のコトバを思いだしてみたい。

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次々とコガネグモ発見!! #クモ学

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▼またしても曇ってしまっている朝だった。
でも、少し有頂天になっていた。
なにしろ3年連続してあの「コガネグモ」にであえたのだから。
うれしさと同時に「ふしぎ!?」が生まれてきていた。
どうして、我が家の近くだけなんだろう?

でも、一匹だけというのはおかしい?
一匹がいるということは、ていねいに観察すればきっともっとみつかるはず!!

「ふしぎ!?」から確信に変わってきていた。
▼やっぱり!!
いた!
 自分で予想しながらも、ほんとうにそれをみたときは驚きを通りこしていた!!
それにいた場所だ。
 もう一度玄関までもどって測り直してみた。歩数で60歩だった!!
どんなにゆっくりあるいても一分とかからないだろう。
言わば庭先だ!!
そこに貴奴がいたのだ。
驚くのまだはやかった。そこから数メートルはなれたところにもう一匹がいた!!
(゚o゚)ゲッ!!

私は、もう庭先にコガネグモを飼っているようなものだった!!

これだったらいつでも気になったらようすを見に行くことができる。
近づいていろいろ会話するなかで、教えてももらえる。
ラッキー!!以外のなにもでもなかった。
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▼うきうきで一昨日発見の第1号に向かった。
そしたらその途中で今度は、少し小型のコガネグモに出会った。
小型だがら、「コガタコガネグモ」か「チュウガタコガネグモ」かと思い帰ってから図鑑をみたけど、背の模様はやっぱり「コガネグモ」のようだ!!
どうやら成長途中ということだろうか。
そいつとおなじようなやつは第1号をみたあとにもみつけることができた。
これで、今のところ私は、5匹のコガネグモとつき合うことになった。
▼ここで、今年の私の「自由研究」のことを思いだしていた。
今年の「提案」は3つだった。

(1) 大人の「自由研究」!!

(2) プロの「研究者」との連携!!

(3) 「研究発表」の場の創設!!

(1)のひとつはやっぱり「クモ学」できまりだ。
貴奴等がいる間に(2)についてもがんばりたいな!!

そう言えばもうひとつのテーマである大賀ハス!!
蓮根の植え替えから15週目であった。今年は開花した天候のせいかほとんど結実していなかった。
今のところ第1号の2個だけが成長していた。
 花の方は、おそらく今年最後になるだろう第8号の「あこがれの4日間」がまもなくのようだ。

来週はますます忙しくなりそうだ。
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ついに今年もコガネグモに出会った\(^O^)/

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▼もうほんとうに青空が恋しくなったいた!!
でも昨日(2015/07/10)の朝はやっぱり曇っていた。雨が降っていないだけはまだましだった。
いつものように私のクモ園を散策した。
なにかが変だった。
これまであまり気づかなかったナガコガネの隠れ帯が妙に目立ちはじめていた。
それも半端な数ではない。
いっきょにという感じだった。
ひょっとしたら…。
私はいつもより入念に草むらを観察しながら歩いた。
▼やっぱりいた!!
貴奴!! 
あのコガネグモがいたのである。
いるにはいたのだが、場所が昨年や一昨年と少しちがっていた。草むらの土手のうえだ!!
ぐっと近くまで行って貴奴と対話を楽しむことができない。
写真も正面からの姿が撮りづらい。
まあ最初からゼイタクを言うのはやめておこう。
これで3年連続貴奴に出会えたのだから。それを喜ぼう\(^O^)/
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▼思い起こせば、私の「クモ学」のはじまりは、このコガネグモの狩りの現場に偶然出くわしたことにはじまるのだった。図鑑でしか見たことがなかったコガネグモ!!
それがこんな身近にいるとは!!
そのみごとな狩りの技!!
もうクモに夢中になってしまった!!
こんなすごい奴たちといっょに生きてきたなんて!!
「クモばっかり病」のはじまりだった。
「記録」を見返しみて驚くべきことに気づいた。
一昨年狩りを見たのは7/9
そして昨年このコガネグモに再会したのは7/4
そして今年の初見は7/10
その日にちは一週間とちがっていなかった!!
▼もっと驚いたのは、朝方曇っていた空は、やがて久しぶりの青空になり
午後には「真夏の空」になったのである。
ひょっとしたら貴奴はそのことを予知していたのではないか!?
今年は、貴奴に「雲見」の術についてもくわしく聞いてみたいものだ。
なんて答えるかな? 楽しみだo(^o^)o ワクワク
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今朝はまたしてもあつい雲だ!!
降らない間に朝のあいさつに行ってこよう。

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「雲見」と観天望気!!(1)

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▼それにしてもにぎやかな「雲見」だった!!
待ちに待った青空!!
東西に行き交う雲たち
高さもちかう 
厚さもちがう 
様々の雲たちが 空にはあった!!
それも長くは続かなかった。
▼こんな「雲見」から明日の天気を<予想>するなど、私にはできなかった。
これぞ梅雨空なんだ!!
ということにしておこう。
「雲見」と言う言葉自体は賢治の発明だとしても、その行為は当然大昔からやってきた。
そして「雲見」から明日の天気を<予想>することも!!
それらをひっくるめて「観天望気」と呼んでおこう。
「観天望気」の歴史は古い!!
「天気図」の歴史はたかだか200年!!
「数値予報」の歴史はもっと新しい!!lリチャードソンの夢から100年とたっていない。
宇宙からの「雲見」(気象衛星画像)にいたってごくごく最近である。
▼科学技術の進歩とともに、それらを駆使した「天気予報」は飛躍的に精度を高めてきた。
その恩恵にあずかっている。アリガタイ!!
また、その情報を受信する端末も飛躍的に進化してきた。
もう「天気予報」も新聞・テレビ・ラジオのメディアで受信する人よりもスマートフォンなどの携帯端末で受信する人の方が多くなってくるのかも知れない。
 そんな時代にあって、今さら「観天望気」はないだろう!!
そうだろか!?

 そんな時代だからこそ、今こそ「観天望気」を!!

▼そうポンコツは言いたいのだ。
先人たちが多くの犠牲を伴いながらも、自然とよりゆたかにつき合っていく術として残してくれたもの!!
それが「観天望気」である。
それはくらしの知恵であり、きわめて有効な「科学の方法」なのではないだろうか。

今こそ「観天望気」をもう一度!!

と大げさなこと言っても、でも何からはじめればいいのだろう?
できることは何だろう?
私にはまだなにもわかっていない。
ゆっくり 急ごう!!

いつになったらきれいな夕焼けを見ることができるのだろう?
今日も「雲見」しながら考えてみよう。
(つづく)
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【お薦め本】『雲の中では何が起こっているのか』(荒木健太郎 ベレ出版)

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▼いつだってちがった「雲見」ができる。
と言ってはみるものの連日曇り空ばかりの「雲見」は少々飽きてきていた。
青空か゛少し恋しくなってきた。
 昨日(2015/07/08)も午後にになってやっと少しだけ青空が見えたかと喜んだのもつかの間だった。
またしても、黒い雲に覆われ雨が降ってきた。
その雲をじっとながめていたら、今さらの「ふしぎ!?」が頭をもたげてきた。
「ほんとうに、あの雲から雨は降ってきているのだろうか?」
「あの雲の中はどうなっているのだろう?」
「あの雲のてっぺんにはほんとうに氷晶があるのだろうか?」
▼そんな今さらの私の「ふしぎ!?」にズバリ答えてくれるとても面白い本に出会ってしまった。

◆『雲の中では何が起こっているのか』(荒木健太郎著 ベレ出版 2014.6.25)

面白い!!
実に面白い!!
それ以上の言葉はなかった。
この面白さは拙文では伝わらないだろうと思いながらも「挑戦」してみる。
お薦めポイントは数えあげればきりがない。いつものように無理矢理3つに絞ってみる。

(1) なかなか見えてこない「大気の物理学」を、とても面白い「雲」物語で可視化してくれていた!!

(2) 「雲」を科学する面白さを存分に語っていた!!

(3) 雲研究最前線をわかりやすく真摯(誠実)に語ってくれていた!!

▼ひとずつもう少しくわしく、私の「文脈」に従って書いてみる。
(1) なかなか見えてこない「大気の物理学」を、とても面白い「雲」物語で可視化してくれていた!!
 我々は「大気の物理学実験室」にくらしている。
日々の「雲見」は、ここでの日替わりメニューで繰り返される実験を観察することである!!
なんてカッコつけて言ってみるものの、実は私にはよく見えていなかった。
 「身になって」考える。という思考方法がある。それは擬人化、擬人主義と言ってもよいかも知れない。私はすぐれた「科学の方法」でもあるとも思っていた。
気に入っていて授業で時々使ってきていた。
 自然科学の対象物はモノであり人ではないが、それを人のように扱い、その人の「身になって」考えるのである。
 著者のこの方法は徹底していた!!中途半端ではなかった。
空気塊は「パーセルくん」だ。この物語の主役だ。
雲は「クラウンドン」。その他にも次々と登場人物がいた。
「温低ちゃん」「トラフくん」「たつのすけ」「力士」「水蒸気」「水滴」「氷晶」…。
これは一時的な「たとえば…」の話ではなかった。きっちりと科学的根拠があった。
それがスゴイと思った!!さすが、プロの「雲」研究者だ!!
それは一貫していた。
 この本の最初から最後まで、どんな気象現象を扱うときも登場人物たちは一定のキャラを持って登場した。
だから、いつのまにやら「あっ!!またあいつがやってきた」ということになる。
「トラフくん」と「温低ちゃん」の関係にもナルホド!!はじめて合点がいった!!
著者にはほんとうに「パーセルくん」や「たつのすけ」が見えているのではないかと思った。
それに見えていいるのは姿かたちだけでなく、心のうちまで見えているのではないかと。
そう思ったのはイラストのなかの吹き出しの「つぶやき」を読んだからだ。
うまい!!実にうまい!!
これを見るためにだけこの本を手に入れても損はしません!!

次に行こう!!
(2) 「雲」を科学する面白さを存分に語っていた!!
 「楽しい授業」か「わかる授業」か熱く語り合ったこともあった。
よく考えてみたら、二者択一ではなく両方あるのが一番いい。
それが実現したかということはちょっと \(・_\)ソノハナシハ (/_・)/コッチニオイトイテ
「楽しい」+「わかる」=「面白い!!」
勝手に式をつくってしまった。
そう!!この本は科学することの「面白さ」を教えてくれていた。
見えていなかったものが見えてくる。
それが「科学すること」なんだ。
 ひょっとしたら、この本は「雲」の科学に限らず、すべての「科学すること」の面白さを教えてくれているのかも知れない。
▼3つ目だ。
(3) 雲研究最前線をわかりやすく真摯(誠実)に語ってくれていた!!
 この人はホンモノだっと思った!!
何者でもない私がエラソウに言うことではないが、これが率直な感想だ。
どこで、それを感じたかというと、どの章のどの項目も最後の文句がきまっていた。
「…ここまでがわかっています」
「まだまだわからいことでいっぱいです」
「これから、ここを研究していきたい」
と正直に語っていた。けっして「わからないこと」をわかった風に装ったり誤魔化したりしていなかった。
プロの研究者魂を見る思いだった。
 いちばんそれを強く感じたのは、ゲリラ豪雨を語ったときのことだった。
こうしめくくっていた。

 局地豪雨の仕組みを十分に理解し、天気予報に使う数値予報モデルに足りないものをすべて補えば、原理的にはゲリラ豪雨とよばれる予測の難しい局地豪雨はなくなります。これが実現するのはまだまだ先になりますが、みなさんが気象情報をうまく利用できる社会づくりとともに、ゲリラ豪雨という言葉がこの世からなくなる未来を私は夢見ています。(同書 P237より)


 ともかく面白い!!
「雲見」を楽しむすべての人にお薦めである。
私も「雲見」のそばに置いておき、「大気の動き」が見えなくなったら度々「パーセルくん」に登場してもらって、気持ちを聞かせてもらいたいと思っている。

さあ、今日の「雲見」は、青空見えてくるかな!?


 
 

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「雲見」と高層天気図!!

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▼七夕の「雲見」!!
七夕の「雲見」は雨ばかりであった。
夕方になってやっと雨がやんだ。しかしあつく雲が空を覆っていた。
いつもの散歩に出た。散歩の途中で見た図書館玄関の「七夕飾り」がとてもきれいだった。
きっと「願い」はあつい雲を貫き天まで届いたことだろう。
 七夕の「宇宙見物」は叶わなかったが、そのぶんリニュアルした宇宙からの「雲見」=ひまわり8号からの「画像」は予想通りみごとなものだった。
トリプル台風もはっきりくっきりだった。
アリガタイ!!
▼夕方の「雲見」では、雲は下の方まできていた。
いつもの日光寺山にもかかっていた。
ところで、あの日光寺山の「高さ」は?
?(゚_。)?(。_゚)?
あわてて調べてみた。408mあった!!
そうだ!!
この「高さ」が「雲見」の謎解きの鍵だった!!
「雲見」は10種雲形による名前覚えではなかった。
上層雲・中層雲・下層雲と分類することによってその「高さ」を知ることが大きな目的だった。
「雲見」によって上空の大気のようすをを知るのである。
▼上空のようすを知るのにとっておきの情報がもうひとつあった。
「高層天気図」だ!!
「地上天気図」はテレビ新聞でお馴染みだが、「高層天気図」はあまり知られていない。
これがけっこう面白いのである。
なによりも気に入っているのは、こんな面白い情報が誰でもいつでも簡単に手に入れることができるということだ。これまたアリガタイ!!

◆気象庁・高層天気図

 言わば上空をスライスしてスキャンしたようなものだった。
最初見たときは、わけわからぬ記号や線がコチャゴチャ書き込んであって、なにがなんだかわからなかった。
わからぬままに何度も繰り返し見ているあいだに面白い!!
と思えてきた。
代表的な高層天気図の「高さ」は次の通りだ。

・300hPa…基準高度9600m
・500hPa…基準高度5700m
・700hPa…基準高度3000m
・850hPa…基準高度1500m

▼「高層天気図」から何を読み解くかはまだまだこれからである。
しかし、これだけは言える。

「高層天気図」は、上空のようすを知るのにとても有効だ!!

毎日の「雲見」を、宇宙からの「雲見」や「高層天気図」にリンクする。
そのことによって「雲見」はより豊かな「科学の方法」となっていくだろう。
道は遠い!!
でもとてもとても面白い世界だ!!

(つづく)

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「雲見」とよりリアルになった気象衛星画像!!

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「雲見」の面白さを伝えたい!!
これがこの夏の私の第一ミッションだ。
そんな大げさに言うことでもない。
自分で、私だけの「定点観測地」を決めて空を見上げるだけだ!!
きっといろんな雲が見えるだろう。
見えた雲に問いかけてみよう。
まず10種雲形で名前から聞いてみよう。
『君は、○○雲かい?』
『君の高さは、○○㎞ぐらいかい?』
時間があったら、じっとながめて動きをみてみよう。
そして、そこで何が起こっているのかイメージしてみよう。
しかし、それは必ずやらなければならないことではない。
時間があればの話だ。
 面白さを判断する「ものさし」は人それぞれちがうから、面白さの押し売りをするつもりはさらさらない。
でもやっぱり私には面白い!!と思える。
▼もうひとつの「雲見」があった。
宇宙からの「雲見」だ!!
静止気象衛星「ひまわり」からの「雲見」だ。
静止気象衛星は、赤道上空約36000㎞にあって地球の自転と同じスピード回転している。
地球の直径は約13000㎞だ。だから、その約三倍離れているいるんだ。
 まちがいなくそこは「宇宙」だった。「宇宙」で私と同じように「静止」して「定点観測地」を決めていた。
「ひまわり」はそこから見えた「画像」を送り届けてくれていた。
 バージョンアップした「ひまわり8号」が本日(2015/07/07)11時より正式運用が開始される!!
▼いよいよ本日からバージョンアップした宇宙からの「雲見」画像が楽しめるのだ。
すでにサンプルで発表されている画像を見て驚き感動してしまった。

◆ひまわり8号のサンプル画像の公開について

とくに最近サンプルであがった「積乱雲」2015年6月23日10時~19時10分(日本時間)(ひまわり8号の可視画像(2.5分ごと) 見せてもらっていると、
そのリアルさ!!
ダイナミックさ!!
これこそいくら見ていても飽きません。
「積乱雲」はこうしてできるのか!!
「光は東から 天気は西から」
もすべてバッチリです。
 この宇宙からの「雲見」といつもの地上から「雲見」がリンクすれば面白は何十倍にも膨らむだろう。
▼折しも今日は七夕だ。
夜空の「宇宙見物」が楽しみだ。
しかし、天気が少し心配だ。
でもかりに悪天候になっても嘆く必要はない。
今日からは、バージョンアップした宇宙からの「雲見」を楽しめるのだ。

「雲見」がますます面白くなってきた。o(^o^)o ワクワク


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【Web更新7/5】15-27 Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 等更新!!

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ネジバナや 螺旋の先に 夏の空 15/07/03 (金)撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】15-27
週末定例更新のお知らせ
 「ゆっくり行く者は 遠くへ行く」というどこかの国のコトワザがあった。
とても気に入ってよく使っていた時期がある。
 今はちょっとニュアンスがちがう。「遠くへ行く」かどうかは別にして「ゆっくり」でなければ受けつけなくなっている。
 元々「ゆっくり」な人間だが、ポンコツ度を増すにつれさらにそれが加速していっているように感じる。
 どの「スピード」がいちばんピッタリくるのか。
もう少し試行錯誤を繰り返してみようと思う。

◆表紙画像集2015 更新 人里の自然シリーズ ネジバナ
 いつも歩いている川沿いの道にネジバナをみかけるようになった。
なんともかわいい花である!!
お気に入りの花の一つだ。色具合がいい!!
 しかし、何と言ってもこの花の魅力はこの螺旋形の花序にある。
つい螺旋の意味を問いたくなってくるのである。
螺旋の先に夏の空が見え隠れしていた!!
梅雨明けはいつだろう?

◆ Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 まずは 「雲見」のすすめ まとめてみたい。
 人に伝わるかたちで…。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 リセットとして101回目を終えた。
 しばらく「大気の物理学」=気象 関係のものを読んでいきたい。
 
◆【大賀ハス観察日記】 更新!!
 第7大賀ハス(水栽培)が昨日(2015/07/05)散った。「あこがれの4日間」から一日ずれていた。
7/1から7/5まで開閉を繰り返した。花びら15枚 雄しべ206本だった。
やっぱりおかしい!! 
どうしてずれたのだろう? 

◆「クモ学」のすすめ 更新!!
 私の「クモ園」はすでに開園されていた。しかし、貴奴等はまだ出現していない。
今年はコガネグモや、あのゲホウグモに出会うことはできないのだろうか。
出会いを誘い込むという意味でもページだけでも更新してみようと思う。

さあ 新しい一週間だ。
自分の「スピード」で ゆっくり急ごう!!


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「雲見」と「クモ学のすすめ」

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▼きっと此奴は「サツマノミダマシ」だろうと思っている。
図鑑(『日本のクモ』新海栄一著)にはこう書かれていたからだ。
「和名は京都府と福井県の一部で呼ばれているサツマの実(ハゼの実)に似ているところから付けられている」
私の目にはナルホドそっくりだった。
 そのサツマノミダマシが私のクモ園では今もっとも旬だった。
いくつものクモが目立ちはじめているが、大小含めて此奴の数が圧倒的であった。
▼此奴には少し申し訳ないが、少しさみしい思いがしていた。
エラソウナことは言えない。
60年以上こんな身近に一緒に生きてきたのに見向きもしなかったクモ!!
そのクモたちに急に興味をもちはじめたの一昨年、偶然にも「コガネグモの狩り」に出会ってからだ。
 昨年度もたくさんのコガネグモに出会った。
さらに極めつけが昨年度の庭の柿の木でのゲホウグモとの出会いだった。
もう私はクモたちに夢中になっていった。その顛末は「クモ学」のすすめに記録している。
 だから、私は内心7月になれば、きっと今年のあらたな展開がはじまると期待していたのだ。
ところが、今もまだ一匹のコガネグモにも、あのゲホウグモにも出会わないのだ。
▼どうしてだろう?
昨年度と何がちがうのだろう。
天気だろうか?
環境だろうか?
 環境の変化としては、前の田に田植えがしてない。麦がかられたが、その後はそのままである。
これは確かに関係あるかも知れない。
 水田が近くにないということは、虫たちの環境が大きく変わったということだし、それ等をエサとする貴奴等にとっては大変化なのかも知れない。
 しかし、それだけだろうか?
 まだ結論を出すのには早すぎるのかも知れない。
▼今年、貴奴等と出会ったら、うんと意識的にやってみたいことがあった。
これまでの観察で、どうやら貴奴等も「観天望気」のスゴ技をもっているように思った!!
ネットを張るかどうか?
団居からバルーニングへのタイミング!!
産卵の時期、狩りのタイミング等々。
「天気の変化」は直接的に貴奴等の死活問題だった。
だから4億年の進化の過程で身につけた「観天望気」のスゴ技をいっぱい持っているはずだ。
それを私は「雲見」をしながら学びたいと思っていたのだ。

あきらめるのはまだ早い!!
ひょっとしたら、これまでなかったものすごいものに出会えるかも知れない。
雨はやんでいるようだ。
今日も私のクモ園を歩いてみよう。
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「雲見」のすすめ 考

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▼ちょっと長めの梯子が準備できるなら、駈け上って確かめてみたいな。
長めと言ってもそんな大したものではない。
ほんの十数㎞でいいんだ。
横に伸ばせば姫路までも届かない距離だ!!そこにすべての雲があった!!
 私は、つくづくとラッキーな人間だと思う。
 まったくそんなこと思わないで決めた「雲見」の「定点観測地」の画像のなかに「アメダス」が埋め込まれいるのだ!!
 この画像の中に「アメダス観測地」が写っているのである。
だから、アメダスの記録を見れば地上の温度がわかるのである。
午前11時で27℃である。
 梯子かけることできたら、この雲の上の温度も測れるだけどな…。
▼いつのころからか使いはじめ、もっとも馴染み自然観察にしてしまった「雲見」!!
この「雲見」のすすめを書くのをこの夏いちばんの課題としたい。
もういちどそもそも話からはじめる。
 そもそも「雲見」を最初に言い出したのはあの宮澤賢治だ。
とても気に入っている一文なので再度引用させてもらう。

眺(なが)めても眺めても厭(あ)きないのです。そのわけは、雲のみねというものは、どこか蛙の頭の形に肖(に)ていますし、それから春の蛙の卵に似ています。それで日本人ならば、ちょうど花見とか月見とか言う処(ところ)を、蛙どもは雲見をやります。
「どうも実に立派だね。だんだんペネタ形になるね。」
「うん。うすい金色だね。永遠の生命を思わせるね。」
「実に僕(ぼく)たちの理想だね。」
(宮澤賢治『蛙のゴム靴』(青空文庫)より)

 ちょうど今頃の季節の話ですね。
 そう「雲見」は「眺めても眺めても厭きないのです。」
「花見」「月見」よりもっともっと簡単に楽しめていつでもどこでも誰でも可能なんです。
こんな楽しみ逃したら生涯の大損です!!
モッタイナイです!!
▼「雲見」はじめたら、まず雲の名前を10種雲形で覚えてしまおう!!
というのが私の次の提案です!!
「そんなのテストに出てこないぞ!!」「大切なのは積乱雲と乱層雲だけ…」
そんなけちくさいこと言わないで一度おぼえしまえば「一生モノ」!!
一生涯の財産になります。
 まずはこじつけで名前を覚え親しむための「雲見」のうたをつくりました。
雲家族10のうた

ケンケン三兄弟に(巻雲 巻層雲 巻積雲)
コウコウ姉妹 (高層雲 高積雲)
ソウセキ(層積雲) はなれても りっぱに ソウ! セキ! (層雲 積雲)
雨 雨 ふれ ふれ ラン!ラン! (乱層雲 積乱雲) 

カスタマイズして自分バージョンをつくってみよう。
つくっているうちに覚えてしまえるかも。
▼10種雲形に親しむもっといいグッズがあります。


◆もくもくシールセット

 これは空の探検家・武田康男さんと理科ハウスがコラボしてつくったものです。
カレンダーや手帳にこのシールを貼り付けながら自然と10種雲形の名前に親しんでいくというものです。
毎日「雲見」をやろうと思っていても、ついつい忙しさで忘れてしまいがちになります。
でも、このシールがあれば大丈夫です。!!
一日でもぬけると気になってきます。いつの間にやら
一日に一度は「雲見」!!
は生活習慣になりますよ。
 なによりすばらしいのは雲の名前をきめるための「もくもくチャート」がついていることです。
別に名前をまちがってもたいした問題ないです。
 実際まぎらしいのはいっぱいありますし、そのうちうまくいくようになります!!
ゆっくり ゆっくり 行きましょう。
「雲見」は一生涯できますので…。
 このシール貼るときにちょっと試みていることがある。
ふたつをつぶやいてみるのだ!!
「あの雲の高さは ○㎞!!」
「あの雲のてっぺんは ○何℃!!」
あてずっぽである。

そのうち梯子ができたら正確にわかるかな。

(つづく)
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大賀ハスは「4日間の時間」をどのようにして知るのか!?

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▼それはほんとうに「瞬く間」のできごとだった!!
第6大賀ハス「あこがれの4日間」の4日目だった。
11時少しすぎたくらいから、
花びらはハラハラと
雄しべバサリバサリと落ち始めたのだ。
 一昨日など、あんなにもはげしく雨が降り、強い風が吹いても耐えていたのに、4日目の「時間」がきたらあっけなく散っていった。
 もう何度も何度も見てきた光景だ。
でも、やっぱり「ふしぎ!?」だ!!
▼大賀ハスを自分で育てはじめて今年で8年目になる。
幸いにも一個の種子から育て、いくつもの花を見てきた。
 この「ふしぎ!?」は花を見はじめた最初からの「ふしぎ!?」だった。
1日目の5時10分過ぎから開花がはじまり
2日目、3日目も開閉がつづき、4日目の「時間」がくれば散っていく。
それはなんともみごとであった!!
みごとであればあるほど、私には「ふしぎ!?」だった。
大賀ハスは「4日間」の「時間」をどのように知っているのだろう。
植物の「体内時計」!!
そう単純にくくってしまうことのできない不思議だ。
・太陽からの光が関係しているのだろうか?
・「情報」のレセプターはどこにあるのだろう?
・関係する物質とはなんだろう?それはタンパク質それとも?
・植物はどのようなシステムで「時間」を読むのか?
・この「ふしぎ!?」、どこまでわかっているのだろう?
・先行研究は何処へ行けばみれるだろう?
等々
▼ではすべての大賀ハスが「あこがれの4日間の時間を守っているのかというとそうでもなかった。
例外の存在は謎解きの大きなヒントになるはずである。
これまでの観察から言えることだが、観察池に開花した大賀ハスは「4日間」のルールを守っているようだ。
ところが土を入れずに、あまった蓮根を鉢に入れただけの「水栽培」の大賀ハスは、このルールを守らないことがあるようだ。
今年の第4、第5大賀ハスは「水栽培」の方だった。
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開花から6日目の第5大賀ハスにはまだ花びらも雄しべも落ちないでいた。
午後になってやっと花びらは落ちた。
なぜだろう?
「水栽培」では栄養が十分でなく、完全なシステムを構築できないのだろうか?
正確な「時計」をつくるためには必要な物質があるのだろうか?
あるとすればそれは何か?
▼「ふしぎ!?」を堂々巡りをさせながら、今回の第6大賀ハスについては、4日目当日にいつもの処理をした。
回収した花びらをならべ、拾い集めた雄しべの本数を数えてみた。
この作業と「ふしぎ!?」とは直接関係ない。
しかし、作業しながら「ああでもない、こうでもない」と「仮説」をめぐらす楽しい時間でもあった。
花びら 14枚
雄しべ 203本 であった。
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さあ、今年この「ふしぎ!?」はどこまで…。

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Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(82)

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▼「雲見」!!
それは私の究極の道楽である!!
いつでもどこでも、それもタダで 「大気の物理学実験」を見学できるなんてこんな贅沢はなかった。
 実験メニューは日替わりだ。
いや、日替わりどころか刻々と空は表情を変えていた。まったく同じ実験は二度とないといっても過言でなかった。
 7月スタートの昨日も「雲見」三昧の一日だった。
昼までは雨がはげしく降っていた。
雨がやんでしばらくすると次々と役者(雲たち)が登場してきた。
これで、木星・金星大接近の「宇宙見物」もできるかと思ったら、またしても厚く雲が覆ってしまった。
ほんと「雲見」は気まぐれだった!!
だから、ますます面白い!!
▼2015年の前半もずっと「雲見」こだわってきたのだが、後半もそれを継続していきたい。
特にスタートの7月・8月は「雲見」強化月間にしたい!!
そして、私の「雲見」パワーアップを図りたい。
これまで以上に意識して「雲見」の「ふしぎ!?」を追ってみたいと思っている。
・「雲見」と地上天気図
・「雲見」と高層天気図
・宇宙からの「雲見」(気象衛星画像)
・「雲見」と観天望気
・「雲見」と生物たち(特にクモたち)
・「雲見」のすすめ をまとめる
等々である。
▼なかでも特にスキルアップを図りたいことがある。
「雲見」の写真撮影についてだ。元々メカアレルギーの私は、パソコンもそうだがカメラが苦手だった。
写真を撮るのは好きだったが、もっときれいに、もっとリアルに撮る努力は怠ってきた。
もうただただ「自動」で撮りまくるだけだった。
「下手な鉄砲も…」方式だった。
これで十分に満足もしている面もあるが、人の撮ったすばらしい写真を見せてもらっていると私にもできないだろうか という気持ちが湧いてくるのだった。
 いろいろの撮影に挑戦してみたい!!
道楽のスキルアップめざして…
▼もうひとつある。
「雲見」の旅である。
 いつも我が家の定点観測地からの「雲見」も楽しく意義あるものだと思っているが、さらにちょっと欲張りになって旅に出たいと思っている。
 「雲見」の旅は、面白い!!
これは、今年の前半で実証済みだ。
観光名所を巡る旅にくらべて当たり外れがない。
どこに空はある!!どこからでも「雲見」は可能だ!!
でも、そこでなければ見ることのできない「雲見」もある。
今のところふたつ計画している。
・富士山5合目で「雲見」!!(7月)
・信州へ「雲見」の旅!!(8月)
他にも、列車の車窓から「雲見」の旅をこの強化月間にも企画したいと思っている。

どんな「雲見」に出会えるか楽しみである。o(^o^)o ワクワク
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本日(2015/07/01)、第101回オンライン「寅の日」!! #traday

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もくもくシールを使った6月の「雲見」カレンダーが完了した。
 それを見ながら、6月の「雲見」をふり返ってみた。
梅雨前線の「ふしぎ!?」にもあらためて出会った。「雲見」の旅にも行った!!
そして、2015年前半の「雲見」が終わった。

さあ、2015年後半の「雲見」が今日からはじまる。
▼本日(2015/07/01)、第101回オンライン「寅の日」である。
区切りよく、2015年後半のスタート同時に、101回目である。
今一度リセットとして、新たな気持ちでスタートしたい。
新たな気持ちで何を読むのか?
 少し迷ったが、「今、なぜ寺田寅彦なのか?」を自らに問いながら「科学上の骨董趣味と温故知新」を読むことにした。

◆本日(2015/07/01)、第101回オンライン「寅の日」!!

●「科学上の骨董趣味と温故知新」(青空文庫より)

▼寺田寅彦が没して今年でちょうど80年になる。
今日読む「科学上の骨董趣味と温故知新」は、1919年に書かれている。96年前である。
80年~100年の時空を越えて寺田寅彦は今、何を語りかけてくれているのだろう?
 いかにも寅彦らしい文章からはじまっていた。
「骨董趣味」と「科学」がどう結びつくのか?と思っているとこんな文章が出てきた。

もし科学上の事実や方則は人間未生以前から存していて、ただ科学者のこれを発見し掘出すのを待っているに過ぎぬと考える者の立場から見れば、このくらい古い物はない道理である。こういう意味からすれば科学者の探求的欲望は骨董狂の掘出し慾と類する点があると云われ得る。しかしまた他の半面の考え方によれば、科学者の知識は「物自身」の知識ではなくて科学者の頭脳から編み上げた製作物とも云われる。そう考えれば科学者の欲求は芸術家の創作的欲望と軌を一にする訳である。

納得である!!
 いつのまにやら寅彦の世界に引き込まれていった。
そして寅彦の本意に近づいていくのである。

最新の知識すなわち真である。これに達した径路は問う所ではないのである。実際科学上の知識を絶対的または究極的なものと信じる立場から見ればこれも当然な事であろう。また応用という点から考えてもそれで十分らしく思われるのである。しかしこの傾向が極端になると、古いものは何物でも無価値と考え、新しきものは無差別に尊重するような傾向を生じやすいのである。
 しかし自分の見る所では、科学上の骨董趣味はそれほど軽視すべきものではない。この世に全く新しき何物も存在せぬという古人の言葉は科学に対しても必ずしも無意義ではない。
このような類例を探せばまだいくらでもあるだろう。新しい芸術的革命運動の影には却って古い芸術の復活が随伴するように、新しい科学が昔の研究に暗示を得る場合は甚だ多いようである。これに反して新しい方面のみの追究は却って陳腐を意味するようなパラドックスもないではない。かくのごとくにして科学の進歩は往々にして遅滞する。そしてこれに新しき衝動を与えるものは往々にして古き考えの余燼(よじん)から産れ出るのである。

▼そして、結論へとツナガッテイク!!

しかしその半面の随伴現象としていわゆる骨董趣味を邪道視し極端に排斥し、ついには巧利を度外視した純知識慾に基づく科学的研究を軽んずるような事があってはならぬと思う。直接の応用は眼前の知識の範囲を出づる事は出来ない。従ってこれには一定の限界がある。予想外の応用が意外な閑人的学究の骨董的探求から産出する事は珍しくない。

この文章のなかで私が最も気に入った言葉が最後にあった。

新しい事はやがて古い事である。古い事はやがて新しい事である。


もう一度、「今、なぜ寺田寅彦なのか?」を問い返しながら読み返してみたい!!

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