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Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(81)

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▼雨は激しく降っていた!!
第4大賀ハス「あこがれの4日間」の三日目であった。
そんな雨のなかでも律儀にも開いていた。それに応えるがごとく、虫たちが数匹寄ってきていた。
ハスの葉の「雨量計」は、頻繁に傾いた。
梅雨だ!!
▼「天気コトワザ」にもしばしば動物が登場していた。
それは動物たちが「大気の変化」を敏感に感知するレセプターを持ち合わせているからだろう。
単純だけど、すごく面白いなと思う「研究」が、名著『雲をつかむ話』(藤原咲平著 岩波書店 1950.6.20)

 雨蛙と天気  前にも述べましたが、蛙が天気を予知すると思い込んでおられる方もあります。
悲しい哉。われわれは蛙の心持ちを見分け又は聞き分ける事が出来ませんので、仕方がないから何でも雨蛙がガワガワと鳴き始めると、直ぐに手帳に附け附けして、凡そ四年間に亙りて故岡山県測候所長の森直蔵君が統計して見ました。それによると雨の降って居らぬ時に、雨蛙が鳴き出してから、三〇時間内に雨が降り出した割合は、帯広では六四%、潮岬で五二%、和歌山では七〇%でありました、平均は六二%になります。(同書P79より 現代語に少しかえました。)
 
 「へぇーやっぱりそんなことやってみる人いたんだ!!」となんだかうれしくなってきますね。
その本の文脈では、現代の人間の「天気予報」に比べれば劣ったものであるという結論になっている。
今ならもっとすぐれた「天気予報」情報を瞬時に手に入れるかも知れない。
しかし、天気コトワザに残る
「自然のことは自然に訊いてみる!!」
「一緒に生きている生きものたちに訊いてみよう!!」
「自然とともに生きている!!」
の考え、哲学(少しオオバーかな)まで捨てやってはモッタイナイ!!
▼今に、その「天気コトワザ」を有効に活用し、自分での「雲見」も生かしつつ「自分で天気予報する」ことをすすめている本がある。
それが以前にも【お薦め本】であげた

◆【お薦め本】『自分で天気を予報できる本』(武田 康男著 中経出版)

である。いつも携帯して愛用させてもらっている。
再度のお薦めである。
▼「天気コトワザ」は知識として知ることも面白いが、やっぱり使ってナンボ!!のものだ。
自分の住む地域にカスタマイズした「天気コトワザ」を創作するというのも面白いかも知れない。
「雨蛙と雨」を調べた人のように、今も残る「天気コトワザ」の的中確率をネットワークを駆使して調べてみるのも面白いかも知れない。
 いろいろ試みを思うだけでもけっこう楽しいものである。

さあ、今から淡路・沼島へでかける。
外に出て「雲見」をして今日、明日の天気予報してみよう!!

(つづく)


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