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【お薦め本】『12ヶ月のお天気図鑑』(武田康男・菊池真以著 河出書房新社)

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▼『私だけの「歳時記」を自分で作りたい』
 言うのも少し恥ずかしいが、俳句もどきをつくりはじめてからの私の トンデモナイ 夢である。
 今の私の旬でいうなら、「梅雨空」「梅雨前線」「大賀ハス」あたりであろうか。
 今年最初の大賀ハス「あこがれの4日間」の三日目であった。
すでに萼が落ち始めた。次の蕾はスタンバイが整いつつあった。
空は、青空の部分が少しも見えない「梅雨空」だった。
▼私の夢物語をプロたちはすでにもっとすばらしく「かたち」していた。
それが今回の【お薦め本】である。

◆『12ヶ月のお天気図鑑』(武田康男・菊池真以著 河出書房新社 2015.4.30)


 「空の探検家」「空の写真家」である武田康男さんは、これまでもたくさんのすばらしい写真で空の魅力を教えてくれているプロ中のプロ。菊池真以さんはテレビでおなじみの空のお天気情報発信のプロ。
そんなプロ中のプロたちがつくったのがこの本である。
例によってお薦めポイントを三つあげる。

(1) プロたちが作った「空の『歳時記』」である!!

(2) 空を「科学」で読み解いている!!

(3) 「雲見」がますます楽しくなる本である!!

▼ひとつ目からもう少し
(1) プロたちが作った「空の『歳時記』」である!!
 「歳時記は日本人の感覚のインデックス(索引)である」と言ったのはあの寺田寅彦だ。
「季語」のなかには感性・知恵・くらし・科学等々いろんなものが凝縮して詰まっていた。
それをすばらしい写真の数々で可視化していた。
 たとえば「梅雨」という言葉の入った写真はなんと7点もあった。
「菜種梅雨」「走り梅雨」「梅雨空」「梅雨の中休み(五月晴れ)」「梅雨寒」「梅雨明け十日」「山茶花梅雨」である。
 一枚一枚の写真にもドラマがあった。そえられた言葉を読んでその写真を見るとまたちがって見えてくる。
いつか自分が見たような空に出会える。
またいつか自分でも出会ってみたい空をみつけることができる。

(2) 空を「科学」で読み解いている!!
 はさみ込まれた4つのコラムはこの本の特徴をよく表していた。
「雲のことを知ろう」
「見上げれば美しい世界」
「空からのメッセージ」
「めぐる季節」
の4つである。
 著者たちは「気象予報士」でもあった。そえられた言葉には「なぜそう見えるか」「自分でそれを見るためには…」などが科学的に語られていた。
「大気の物理学」として空で起こることをとらえていた。
そうすることによって空はますます美しさ増してくるのだった。
私が特に気に入ったのは「白い虹」。
▼3つ目だ。
(3) 「雲見」がますます楽しくなる本である!!
 私は、毎日「雲見」を楽しんでいる。「雲見」三昧で一日をすごしたり、時には「雲見」の旅に出たりする。
なんとも安上がりの道楽であると思っている。
 この道楽をさらに楽しくしてくれていることがあった。
 それは「雲見」から、明日の天気予報を自分でやってみることだった。「雲見」によって「空からのメッセージ」に耳を傾けるのである。
 そのとき、本はとても有効である!!
 月ごとに空の写真が200点も紹介されているのである。
アクティブな武田さんのことだ。空のこととなれば日本全国いや地球上の何処でも出かけて行っていた。
だから、ここには日本全国の写真が出てくる。
この「雲見」の達人たちの「おすそ分け」を見せてもらって、さらに「雲見」を楽しんでいきたい。

そして、いつの日か私の夢物語の一部でも「かたち」にしてみたい。


 今日は大賀ハス「あこがれの4日間」の4日目だった。
すでに花びらが一枚落ちた!! さて今日はどんな「雲見」を…

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