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ついにヒガンバナも「発芽」!! #ヒガンバナ

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▼コウガイビルのショックの余韻はまだまだ続いていた。17日間をふりかえると同時に、「こんな観察をしておけばよかった」「別の方法をとればもっと長くつきあえたのかも…」と反省したりもしていた。
シロウト研究にはタイミングがうんと大切だ。悲しいかなシロウトがゆえに全貌が見えていない。だから観察のタイミング、はたらきかけのタイミングがわかっていない。
 ならばシロウトに残された道はひとつ!!
 「先入観」を捨てアタリマエと思うようなことも繰り返しくりやってみること、観察してみることだ。そしたら自然は応えてくれるかも知れない。
名づけて「下手な鉄砲方式」だ!!
▼キツネノカミソリ、コヒガンバナの「発芽」「発根」は順調にすすんでいた。しかし、やっぱり本命はヒガンバナだ。
3倍体であんなみごとな花を咲かせるが、種子はつくらず分球のみで殖える。
これがヒガンバナのアタリマエだった。
シロウトは思った。
「とは言うけれど、なかには実をつけ種子をつくり殖えることあるのでは?」
「あんなに日本全土に拡がっているのだから…」
ならば自分で種子を手に入れ、実生に挑戦してみて、このシロウト仮説を立証したい。
これまでに挑戦した人は多くいた。ある段階まで成功例も聞いていた。私も夢をふくらませた。
▼幸いなことに2013年2014年と引き続いて「自然結実」したヒガンバナと出会っていた。
 いずれの年も同じ方法で「自然結実」した種子を保存した。その方法はキツネノカミソリの場合と同じようにしていた。水に湿らせたティシュペーパーとともにチャック付きナイロン袋に入れたのだ。
この今から思うと大失敗を2年ともやらかしてしまった。その失敗とは、「自然結実」した種子だけでなく、自然に近い方がよかろうと勝手に判断して花茎も一緒にナイロン袋のなかに入れてしまったのだ。
 貴重なものだから「ていねいていねいに…」が裏目に出てしまった。花茎とともにだとカビが生えてきて腐ってしまったのだ。一年目でそれに気づき、二年目にあらためればよかったのに繰り返しその「大失敗」をやってしまったのだ。
▼ところがその「大失敗」から辛うじて救われたのではというのを一粒を先日(2015/04/06)みつけた。
これはタイミングをはずしてはいけないと思い、ケースに移し替えた。
まだ、その段階では半信半疑だった。
昨日(2015/04/14)そっとケースをあけて見て観察してみた。
私は確認した!!
「自然結実」ヒガンバナ種子も「発芽」した!!

「0」と「1」では大違いだ!!「自然結実」ヒガンバナの種子の可能性は大きく広がった。
このあとの展開がどうなろうともヒガンバナ実生への道は大きくステップアップした。
発芽処理の方法、タイミングを考えて行けば、ヒガンバナ実生!!は夢物語でなくなるかも知れない。

雨の中、軒下のクモのネットにタンポポの種子がはりついていた。
じっとながめているとコウガイビルの置きみやげの「ふしぎ!?」が問いかけてきた。
種子って「生命体」か?
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コメント

万歳!ですね。
これからが楽しみですよ。
私のところの実生個体はあれ以後少しも大きくならず、それでも生きてはいます。

投稿: kurita siro | 2015/04/15 16:57

kurita siro さん
ありがとうこざいます。
ひとつ発芽したということは、実生への可能性は大きくひろがったと喜んでいます。
栗田さんに見てもらいながらこんな展開ができるなんてこれほど贅沢でうれしいことはないです。また報告をさせてもらいますので今後ともよろしくお願いします。

投稿: 楠田 純一 | 2015/04/15 18:14

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