ヒガンバナの仲間たちの実生は…!? #ヒガンバナ
▼私はヒガンバナだけでなく、ヒガンバナの仲間たち(リコリス)についても、種子から育てることに挑戦をしていた。
育てているのはキツネノカミソリとコヒガンバナである。
いずれも2倍体であり、種子から殖えることもあると言われていた。
しかし、それは「言われていること」であり、私が見たことではなかった。
私は、自分の手でこの「実生」に挑戦して、種子から育て花を咲かせてみたいと思った。
このアタリマエを「科学」してみたかったのだ!!
▼キツネノカミソリについては2013年度から取り組んでいた。とは言っても、球根から育てることは本やネットで紹介されていたりするが、種子から育てる方法などはどこにも書いてなかった。
なければ、自分で試行錯誤を繰り返しながら「誰でも簡単にできる」方法を確立しかない!!
意気込んでみたものの専門知識も、装置もなにもない私は、いつもの「無手勝流」しかなかった。
ナイロン袋から出して土ポットに移植したキツネノカミソリ3つが順調に成長していた。
これがまた悩みのタネだった。3つが三者三様に成長の仕方がちがうのだ。どれがスタンダードなのか、今の私には判断がつかなかった。
第一のモノはいかにも「根」(球根)のように膨らんできた。「発芽」か「発根」か???
第二のモノは膨らんだ部分はあるもののあきらかに「葉」のようなものがどんどん伸びてきた。昨日の段階で5.5㎝もあった。
第三のモノは土ポットのなかに潜り込んでしまった。私としては、今のところこちらの都合のいいスタンダードがこれかと思っているが、自信がない。
実は、ここまでであれば、これに近い状態に昨年度も来ていた。ところが結果的には萎れさせてしまっていた。
それは今年は繰り返したくはなかった。
さて、次の一手は…???
▼もうひとつのヒガンバナの仲間はコヒガンバナである。元祖ヒガンバナのような存在だった。
幸いなことに昨年の秋、友人から51個もの種子を分けてもらっていた。
保存・発芽処理の方法はキツネノカミソリの場合と同様な方法をとっていた。この春にナイロン袋から出して、すでに元気よく「発芽」しているもの7つは土ポットに移植した。
他の44個は、4つのケースに分け水で湿らせたティシュペーパーの上に「蒔いた」。
土ポットの方は、基本的には土に潜り込むように成長している。「根」(球根)の部分のふくらみが外で目立ちはじめているものも出てきた。
ケースに「蒔いた」方は、ほぼあきらめていたも含めてどんどん「発芽」していった。
ところ狭しとばかり芽がのびてきている!!
「発芽」したのは、昨日の段階で51個のうち40個にまでなった。
40/51なんと発芽率78%だ!!
やっぱり2倍体なんだ!!
▼ひょっとしたら私は、「発芽」という段階までは成功したのかも知れない!!
ヒガンバナの仲間の実生における「保存」「発芽」のさせ方の簡単な方法をみつけたのかも知れない。
誰もが簡単にやってみることができる方法の確立は私の理想だった。
すぐれた教材の法則=「3K(感動・簡単・きれい)の法則」に通ずるものがあると思っていた。
ちょっと喜んでは見たものの、ここから先はまたまた迷走するばかりである。
専門知識も技術も設備もなにもない私だが、たったひとつ強力な味方があった!!
それはネットだ!!
「情報は発信するところに集まる!!」を信じて。
| 固定リンク
コメント
元気そうですね。
先ず根が顔をだし、その後の成長には個体差があるようです。
開花までがんばれ!です。
投稿: 栗田子郎 | 2015/04/30 14:21
栗田子郎さん
コメントありがとうございます。
やっぱり「情報は発信するところに集まる」を信じて発信しつづけていてよかったです。゛
この情報が欲しかったんです!!
最初に伸びてくるのは根なんですね。そうすると正しくは「発根」というが正しいんですね。
その後は、「個体差がある」この言葉とてもうれしい。
これでいいですね!!
今日(2015/04/30)キツネノカミソリだけは、ほんとうの土の鉢に植え替えました。土ポットの方が水浸しのような状態になっていたので、このままでは腐ってしまってはたいへんですので。
植え替えをしているとき確認しました。間違いなく土ポットに潜り込もうとしているやつも根がのびていました。
ほんとアリガタイです。ヒガンバナ研究第一人者からコメントもらえるなんて深謝<(_ _)>
投稿: 楠田 純一 | 2015/04/30 19:23