【立春の卵】78日目に倒れた卵の中身は!?
▼私は今年の立春の前日、つまり節分の2月3日に、「立春でなくても卵は立つ」ということを自ら立証するために5つの卵を立てた。それ以来、毎日毎朝起きたらこの5つの卵の写真を撮り続けその画像報告を日課としてきていた。
いつまでも倒れないかに見えた。しかし、そのひとつが、78日目(2015/04/22)の夕方倒れてしまった。
倒れた卵が気になったが、他の4個の様子を継続して観察したかったので手もふれずにそのままにして置いた。
それを昨日の午後、思い切って検証実験(?)をいろいろやってみることにした。
それに先立ちFacebook等でいろんなアイデアを教えてもらっていたのでそれらを参考にさせてもらいながらやってみた。
5個そろった最後の姿を写真に撮った。そしていよいよ倒れた卵に「はじめて」手を触れる。
ドキドキしてきた!!
(゚o゚)ゲッ!!
予想に反して、けっこう重い。振ってみたりする必要もなくふつうの生卵だ!!
これには少し落胆した。もっと水分が蒸発してカラカラになっていると思っていたからだ。
「もう一度立ててみたら」というアドバイスをいただいていたのでそれに挑戦することにした。
別の机の上でそれをやってみた。
立った!!
意図も簡単に立ったのだ。
ひょっと したら重心が少し下の方に移動しより立ちやすくなっているのかも知れない。
▼感触だけでなく実際に重さを測ってみることにした。
58gあった。これだけでは軽くなったのかわからない。そこで新しい生卵も測ってみることにした。
69gあった。1個だけでは判断できぬ。
全部で6個の生卵を測ってみた。69g,69g,62g,62g,61g,55gだったけっこうバラツキがあるものだ。
これだけでは一概に「軽くなった」と判断しかねた。この卵が元々いくらだったかがわかっていないのだから。
そこでもうひとつの実験をしてみることにした。水のなかに沈めてみるのだ。もし水が蒸発して軽くなっているのであれば密度は小さくなって浮くのではないか?という予想だ。
まずはこれも対照実験のためふつうの生卵だ。アタリマエだが6個ともいずれもが沈んだ。
いよいよ、倒れた卵だ。ここでもワクワクドキドキだ!!
(゚o゚)ゲッ!! (゚o゚)ゲッ!!
やっぱり沈んでしまった!!でもちょっとふつうの生卵と沈み方がちがっていた。
ふつうの卵「ギュー ゴッチン!!」と底にあたる。
倒れた卵「ファ~ ゴッン!!」と底にあたった。
だからやっぱり少しは…
▼そこでちょっと試してみたいと考えていたことを思いだした。
それは元祖『立春の卵』の中谷宇吉郎の文章のなかにあった。中谷は次のように書いていた。
教室の昼飯の時に、この話を持ち出してみたら、H君が一つ顕微鏡で見てみましょうということになった。H君は人工雪の名手である。顕微鏡の下で雪の結晶を細工するのになれているので、卵の凹凸くらいは物の数でない。さっそく台の上に墨を塗って、その上に卵を立て、卵の尻(しり)に黒いマークの点をつけた。そしてそのマークのところで殻を縦に切り、その切口を顕微鏡で覗(のぞ)いてみた。
これを読んだときから、これを真似て卵のお尻の凸凹をわかりやすくできないかと思っていた。
今回、朱肉で「挑戦」してみることにした。確かに点になって凸凹であることぐらいは辛うじてわかる。
この三点でつくる「底面積」の上に卵が立つのである。倒れたのはこの三点の移動があったからでは…
これは寄り道だ。また別の機会に追求してみよう。
▼さあ、いよいよ穴を開けて中身を見ることに挑戦だ。実は穴を開ける方法に悩んでいた。
普通に割ったのでは大きくひびがいってしまうのではないかと心配だった。
キリを使って小さい穴を開けてからとか、ゆで卵をむきやすくため針で開ける台所グッズなどいろいろ考えたが、最終的には今回はヤスリで挑戦をしてみた。これがなかなか正解であった!!
ゴシゴシとじっくりと殻を薄くしていった。うすい皮に到達すればその皮に穴を開ける。そこからは簡単!!
これも教えてもらったのだが、殻は手でペキペキと壊して穴を大きくすればよかった。
試しと対照実験を兼ねてふつうの生卵でやってみてから倒れた卵をやってみた。
開けてみてみてビックリだ!!
(゚o゚)ゲッ!!(゚o゚)ゲッ!!(゚o゚)ゲッ!!
ほとんどふつうの新鮮な生卵と変わりないのだ。
ペットボトルのフタの上に立ててじっくり比較してみた。
新鮮な生卵(左)に比べて倒れた卵(右)の黄身は赤くドロドロとした感じになっている。
白身のプルプル感がなくなってきている。その程度である。
においにあまりちがいはなかった。
結論として、この78日ではあまり「乾燥」「腐敗」はすすんでいないと言えるだろうか。
残りの4個についても同様と考えると、特別のアクシデントのない限りまだまだ立ち続けるのではないかと考えられる。
アドバイス、エールくださったみなさんに感謝!! <(_ _)>
| 固定リンク
コメント