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本日(2015/04/20)、第95回オンライン「寅の日」!! #traday

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▼昨日朝8時過ぎ雨の中、車で家を出た。本年度の「寺田寅彦記念館友の会」総会・記念講演に参加させてもらうためだった。四国に渡るころには雨はなんとかやんでいた。
 午前中には高知に着き「寺田寅彦記念館」を訪れた。何度目かになってだんだんここに「なつかしさ」すら感じるようになってきた。
▼従って、本日(2015/04/20)の第95回オンライン「寅の日」は、高知の宿でこれを書いている。
読むのは、前回にひきつづき「レーリー卿」である。

◆本日(2015/04/20)、第95回オンライン「寅の日」!!

●「レーリー卿(Lord Rayleigh)」(2)(青空文庫より)
▼寅彦はなぜこのようなひとりの科学者の評伝を書いたのだろうか。
もちろんレイリーが生涯を通して敬愛した科学者であることはたしかである。しかし、それだけだっただろうか。
これも最後の附記から引用させてもらう。

科学の成果は箇々の科学者の個性を超越する。しかし一人の科学者の仕事が如何にその人の人格と環境とを鮮明に反映するかを示す好適例の一つを吾々はこのレーリー卿に見るのである。

と述べて、自分の「仕事」「人格と環境」をレイリーに重ねあわせていたのではないだろうか。
だから、次はほかならぬ寅彦自身のことでもあったのではないだろうか。

「彼が人々の研究を鼓舞し、また自分の仕事の援助者を得るに成効した所以ゆえんは、主に彼の温雅な人柄と、人の仕事に対する同情ある興味とであった」。彼はこの教授としての仕事を充分享楽しているよに見えた。「彼の特徴として、物を観るのに広い見地から全体を概観した。樹を見て森を見遁みのがすような心配は決してなかった。」「いつでも大きな方のはしっこ(big end)をつかまえてかかった。」「手製の粗末な器械を愛したのも畢竟ひっきょう同じ行き方であった。無用のものは出来るだけなくして骨まで裸にすることを好んだ。」

▼そして私に最も印象深く残っているのは次だ。
彼は自分でもしばしば言明したように、全く自分の楽しみのために学問をし研究をした。興味の向くままに六かしい数学的理論もやれば、甲虫の色を調べたり、コーヒー茶碗をガラス板の上に滑らせたりした。彼にはいわゆる専門はなかった。しかし何でも、手を着ければ端的に問題の要点に肉迫した。

 つまりレイリーの「科学」は道楽の「科学」であるというのである。
それはまた、自らの「科学」も然りと言っているのではないだろうか。
「寺田物理学」は道楽の「科学」から生まれた。
 そう言ってもいいのかも知れない。

「寺田物理学」を追うはまだまだ続けたい。
今日は雨のようだ。さあ、どこへ行ってみようかな。
どこかに「寅彦」が現れるかな!?

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