Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(58)
▼昨日(2015/03/04)の朝、ついにその本体が登場した。
ずっと気になっていた。大賀ハス観察池の枯れた葉茎からクモの糸が流れることがあったのだ。それは冬のあいだからであった。長い長い糸がいつもきまった方向に流れていた。
少し暖かめの日に限って流れていた。この糸があるということはきっと近くにクモ本体がいるはずと何度捜してもみつからなかった。ところがついにその本体が登場したのだ。
登場だけでないそこにネットをつくりはじめたのだ。もっと驚いたのはそのネットに引っかかる虫がいたということだ。
▼後ほどアメダスで、このクモが登場したときの気温と風向・風速を確認してみた。
気温6.7℃、風向 北西 風力0.3m/s であった。朝方としては比較的あたたかい。昨日は12.3℃まであがった。このクモはこの天気を予知していたのだろうか。
久しぶりに一昨年・昨年の「クモ学」のすすめを思いだした。クモと本気でつきあい始めてまだ日が浅いが、貴奴等は「天気の変化」を予知しているのでないかと思う場面が何回もあった。特にあのバルーニングの瞬間の決定などみごとなものだと思った。
4億年の進化の過程のなかで「生き延びる術」として天気予知能力を身につけてきたのではないだろうか。
▼人間にもどろう。
「リチャードソンの夢」から95年!!
我々はコンピュータを駆使して「数値予報」という方法を導入している。
地上天気図のみならず、高層天気図もあるのだ。何日も先の予想図まで書かれているのだ。
驚いてしまう!!
▼「数値予報」にすごさに感激すると同時に、あのクモのすごさにもあらためて驚いてしまう。
そして考えてしまうのだ。
私は、なにをやろうとしているのだろう?と。
「雲見」から「明日の天気」を予想する。そのために使える資料・データはすべて使う。
これが究極のねらいだろうか。
もう少し大きく言えば「天気」を予想することを通してやりたいことがある。
それは
(1) 自然をゆたかにとらえたい。自然から学びたい!!
(2) 自然とうまくつき合っていく術を学びたい。!!
それが、防災・減災にツナガル道でもあろう。
こんなことではないだろうか。
昨日の朝、出会ったクモが教えてくれているような気がした。
(つづく)
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