Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(49)
▼昨日の「雲見」は一日中青空が少なかった。
そんな天気ながら春の気配を感じるのだった。
それは、どこから来ているのだろう?
気温?
空気の湿り具合?
なまあたたかい風?
雲の流れ?
「大気の物理学実験室」に今何が起こっているのだろう。
使えるものはすべて使ってシミュレーションしてみるのだった。
▼「高層天気図が面白い!!」
正直言って、高層天気図がこんなに面白いものだとは思っていなかった。
これまではときどきみたことはあったが、なんともわけのわからぬものがゴチャゴチャ書き込んであって、どうせシロウトの私などにはわからぬと思っていた。
それは間違っていた!!
「雲見」から「大気の物理学実験室」で何が起こっているのかをシミュレーションするとき、これほど有効な道具はないのである。
そしてなによりうれしいのは、今すぐ誰もが利用できるのことである。
こんな面白いものをプロだけが使うモノにしておくのは絶対にモッタイナイ!!
今朝も「気象庁・高層天気図」を使わせてもらった。
●アジア850hPa・700hPa高度・気温・風・湿数天気図(AUPQ78)
●アジア500hPa・300hPa高度・気温・風・等風速線天気図(AUPQ35)
●北半球500hPa高度・気温天気図(AUXN50)
5つの「高層天気図」をプリントアウトしてみた。
結局は、今温かい空気と冷たい空気が押し合いへし合いしているのだと思った。
冷たい空気が優勢になったり、温かい空気が優勢になったりしながら、それを繰りかえしている。
▼「南岸低気圧」の進路も徐々に変わってきている。
今、自分で注目しているのが「春一番はいつ?」だ。
「春一番」と言えば私などすぐ連想するのは「もうすぐ春で~すねぇ♪」のキャンディーズのメロディだ。
しかし、実際はそんなウキウキのものではないようだ。
これまた気象庁・風に関する用語解説によれば
冬から春への移行期に、初めて吹く暖かい南よりの強い風。 備考: 気象庁では立春から春分までの間に、広い範囲(地方予報区くらい)で初めて吹く、暖かく(やや)強い南よりの風としている。
とある。
また『天気図がわかる』(三浦 郁夫著 技術評論社 )の著者三浦郁夫さんによれば、4つの基準があってその基準を満たしたとき「春一番が吹きました」と発表されるらしい。その4つの基準とは
①期間は立春から春分までのあいだ、
②日本海に低気圧がある、
③強い南よりの風(東南東から西南西まで、風速は8m/s以上)、
④気温が上昇する
(『天気図がわかる』(三浦 郁夫著 技術評論社 )P51より)
だそうだ。
だから「春一番」が吹かない年もあるということになる。
▼はたして、今年 私の「大気の物理学実験室」に「春一番」は吹くだろうか?
吹くとするならそれはいつ?
また
私は、それを感受できるだろうか?
そこに今、いちばん興味がある
今朝はまた雨が降っていた。
冷たい空気、あたたかい空気どちらが優勢なのかな?
(つづく)
| 固定リンク
コメント