Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(44)
▼昨日も私の「大気の物理学実験室」のなかで「雲見」三昧の一日をおくった。
「実験室」のなかを何機も飛行機が飛んだ!!
雪が輝きながら舞い降りてきた!!
いく種類もの雲が現れては流れ消えていった!!
やっぱり「雲見」は面白い!!
▼そんな「雲見」をしながら、「実験室」の縦断面図=エマグラムのことを考えていた。
このエマグラムもいろんなところで見せてもらえるようだが、とりあえずここを開けてみる。
・エマグラム(Sunny Spot)
開けてみてビックリだ!!
このゴチャゴチャした線はなんだ。なんとも難しそうだ。こんなものから何がわかると言うのだ。
しかし、これは体験的にわかってきたことだが、一見難しそうなやつにかぎって、きわめてアタリマエ!!から成り立っているもんだ。ただたくさんのアタリマエ!!が一度に出てくるから…?(゚_。)?(。_゚)?
気を取り直してひとつずつ見てみる。
(1) 縦軸(気圧)
高さだ。高いところ行くほど気圧は小さくなっている。アタリマエ!!
(2) 横軸(温度)
上空ほど、温度は低い。これは毎朝確認しているぞ。アタリマエ!!
(3) 乾燥断熱線
上空へ行くほど温度が下がるをグラフに表記した線、納得だ。アタリマエ!!
(4) 湿潤断熱線
乾燥断熱線にくらべると立ち上がった線だ。これは水蒸気が凝結して雲をつくっているときの温度変化を示した線だ。水の分子は「気体ビュンビュン」から「液体フラフラ」になったら熱を出すんだ。それを「潜熱」と言うんだ。
だから、その分、乾燥断熱線に温度が高くプロットされているんだ。これもやっぱり アタリマエ!!
(5)等飽和混合比線
名前からしてなんともややこしそうだ。でもほんとうにそうだろうか。
乾燥空気1Kgに対して腹いっぱいで何gの水蒸気が含まれるか表した値が「飽和混合比」だそうだ。
これは水蒸気が水滴になってしまわないかぎり一定だ。物質不滅の法則だ!!これまたアタリマエ中のアタリマエ!!
ややこしいことは認めるが、ひとつひとつ見ていくとどうもアタリマエ!!が寄り集まっているだけのようだ。
▼問題は次だ。
太い実線で書かれているのか「気温」の状態曲線
破線で書かれているのが「露点」の状態曲線
バッと見ただけでもけっこう面白いアタリマエがわかる。
上空何メートルのところは何℃ぐらいかすぐわかる。さらに高くなるほど気温は下がっていることもわかる。
次は「露点」状態曲線だ。「露点」とは水蒸気が腹いっぱいではみ出しはじめる温度だ。
はみ出した水蒸気は「凝結」して水滴になる。雲粒になるんだ!!
そう自分を納得させつつ説明しながら気づいた!!
これは私には「大発見」だ!!滅茶苦茶アタリマエ!!だけど
「気温」「露点」が近づいているところはもう腹いっぱいなんだ。
そこに雲ができるだ!!
雲ができそうな高さがわかるのだ!!ここで
「エマグラム」と日々の「雲見」とがリンクした!!
▼「雲見のうた」を歌いながら雲を10種類に分けてきた。
それは種類分けだけが問題ではなかった。仲間分けをすることによって雲の「高さ」を意識したかったのだ。
「雲見」は言わば、頭上の「エマグラム」を描いているようなものなんだ。
「雲見」は地上からだけでなく「宇宙からの雲見」=「衛星画像」も可能だ。この「発見」を何度も確かめてよう。
では、最初の「上がるとザアザア 下がるとカラカラ」とエマグラムがどうつながっているのか。
は次にしよう。
(つづく)
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