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Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(37)

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▼昨日(2015/01/29)は一日中、雲ばっかりの「雲見」だった。
その雲を見ながら、あのアタリマエの「ふしぎ!?」ことを考えてみた。
そのアタリマエとは
・雲は上空へいくと氷の粒(氷晶)でできているということ!!
・上空へ行くほど温度が低いということ!!
である。今さらの「ふしぎ!?」だった。
 知識としては知っていた。教科書にもそう書かれていた。
「雲をつくる」実験でも確かめた。授業でずっとそう教えてきた。
でもやっぱり「ふしぎ!?」なんである。
▼この「ふしぎ!?」をすぐさま「アタリマエ!!」で通り過ぎたくなかった。
この「ふしぎ!?」を保留しておきたかった。私は、ここ何年かこの「ふしぎ!?」を毎朝確かめたくて日課にしていることがある。
 それは非接触温度計を空に向けることだ。
どこまで正確に<空>の温度を測れているか?
またいったいどこの温度を測っているのか?
はなはだ疑問である。それは承知している。(つもり(^_^;))
しかし、「地上の気温よりは上空の温度の方が低い!!」これは間違いのない事実である。
毎日、この「ふしぎ!?」を保留するためのささやかな営みである。
▼アリガタイことにもう少し正確にこの事実を記録化したものがある。
いつでも誰でもすぐ見ることができるのがなお一層アリガタイ!!
連日取り上げている気象庁・高層天気図である。
もう一度高さを確認しておこう。
・300hPa…基準高度9600m
・500hPa…基準高度5700m
・700hPa…基準高度3000m
・850hPa…基準高度1500m
昨日の12時を例に見てみる。
◆アジア850hPa・700hPa高度・気温・風・湿数天気図(AUPQ78)
◆アジア500hPa・300hPa高度・気温・風・等風速線天気図(AUPQ35)
 まだ使い慣れていないのでプリントアウトをしてその気温を確かめてみた。
まず地上だ。「アメダス」で確認すると「4.8℃」だった。
次に高層天気図からの読み取りである。これまたまだまだ不慣れで読み間違いがあるかも知れないが次のようになった。
・300hPa…基準高度9600m…-46℃
・500hPa…基準高度5700m…-20℃
・700hPa…基準高度3000m…-10℃
・850hPa…基準高度1500m…   0℃
・地上1.5m           … 4.8℃

おお!!みごとにこのアタリマエの「ふしぎ!?」は記録化されていた。
▼アタリマエの「ふしぎ!?」を繰り返し繰り返し記録化し、可視化(見える化)することによって「科学」がはじまっていく。アタリマエを科学するとはそんなことなのかも知れない。

今朝起きたら、あの雲から雨が降り出していた。
今朝も非接触温度計を雨の降る空に向けてみた。

(つづく)

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