Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(38)
▼雲から雨が降る!!雪が降る!!
このアタリマエもなかなかの「ふしぎ!?」だった。
昨日午前中は、雨のなかの「雲見」だった。
天気図、気象衛星画像を開けてみると、ナルホドの雨だった。
ひょっとしてこれが太平洋側に雪をもたらすというあの「南岸低気圧」!?
▼雲から雨が、雪が降るそのカラクリを少していねいに知りたいと思った。
この「大気の物理学実験室」を立体的にイメージしなければそれが見えてこない。
またしても気象庁・高層天気図のお世話になる。
◆アジア850hPa・700hPa高度・気温・風・湿数天気図(AUPQ78)
ここに非常に興味深いものが記入してあった。
「湿数」=気温と露点の差<3℃ のところにドットが打ってあった。つまり、そこは水蒸気がほぼ「腹いっぱい」であることを意味していた。
今まさに、「雲見」で見ている雲を示しているのだった。衛星画像の雲とも一致するのだった。
850hPa、700hPaを見比べることにより立体的にイメージできる。
▼でもまだまだ理解はそんなに直線的ではなかった。
雲粒があったから即雨が降るというものでなかった。そんなことしていたらいつも雨だらけだ。
授業のあのシーンを思いだした。
教科書には、雲粒の直径「約0.02㎜」、雨粒の直径「約2㎜」と書いてある。
なんと100倍だ。しかしこれで驚いてはいけないこれは「長さ」の話だ。
立体では体積が問題だ。体積になると×100×100×100で100万倍だ!!
つまり100万個の雲粒があつまって、やっと一粒の雨粒ができるのだ!!
それは驚きの事実である。しかし、その数字だけでは感動にはいたらない。
ナルホド!!にはツナガラナイのだ。
百万倍のイメージを具体化するために、例のジャンボ風船をふくらませてみた。
直径約1㎝のパチンコ玉と直径約100㎝(1m)のジャンボ風船!!
パチンコ玉をセロテープでジャンボ風船にはりつけてみた。
▼だいぶんイメージがつながってきた。
でもまだまだ「ふしぎ!?」はあった。
昨日の「南岸低気圧」のような場合、雨が降るのか、雪が降るのかこれは大問題だった。
さらなる謎解きが必要だった。
どこまでも私に理解できる範囲で、等身大にやっていきたい。
ゆっくり ゆっくり急ごう!!
(つづく)
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