Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(35)
▼昨日も夕方暗くなってから「アメダス」まで歩いた。
風は冷たく強かった。この冬、私が体感した風のなかで一番冷たくきつかった。
昼間のぽかぽか陽気と大違いだった。
帰ってから、「アメダス」が記録化してくれいるデータを見てみた。
ナルホド!!
ついでに鳥取の「ウィンドプロファイラー」も見てみた。
▼それにしても、「雲見」から「明日の天気予報」への科学は実に面白い!!
何度繰り返して飽きない面白さだ。
わずか10㎞と離れていない「身近に」に何が起こっているだろう?
「ふしぎ!?」だ!!
▼スパコンを駆使しても、今なお正確には明かされない「ふしぎ!?」がある。
これを専門家だけの「科学」にしておくのはモッタイナイ!!
シロウトも、この最も「身近な科学」を楽しみたいものだ。
専門家の「ふしぎ!?」を考えるときいつも思い出す一文がある。
それは『天気図の歴史ーストームモデルの発展史ー』(斎藤直輔著 東京堂出版 昭和57年2月25日初版)のエビローグにあった。
低気圧とはなんだろうか、一口でいえば寒暖両気から成るうず巻であろう。 我等の地球大気の中には、こうしたうず巻が存在できることを傾圧不安定理論も、数値シミュレーションもあるいは実験室内の流体を使った模型実験も教えてくれる。しかしやっぱり不思議な感じがする。それは偶然の産物としてはあまりにも美しく組織だっているし、秩序ある概念に統一されている。 このささやかな歴史的回想の中で、私は約1世紀半の間に人々がストームについて、低気圧についてめぐらした考察のあとをたどってみた。そして多くのことを学んだが、雲をつくり雨を降らせ、風を巻いて過ぎ去ってゆく低気圧をやはり不思議に思う。(『天気図の歴史』「エピローグ」P211より
なんともうれしくなってくる一文である。これでこそホンモノのプロなんだろう!!
専門家にとっても「ふしぎ!?」は科学の源泉だった。
▼幸いにも現代では、ネットをうまく駆使すればシロウトでもたくさんの情報を手に入れることができる。
「雲見」とこの情報をもとに、天気の「ふしぎ!?」の謎解きが可能なんだ。
大気の動きや大地の動きを探る科学は、防災・減災の面からもとても大切な科学だ。
しかし、「大切さ」だけでは長続きしない。
面白くなればならない!!
「科学」することが楽しくなければならない!!
大切なことを やさしく 深く 面白く 楽しく!!
今日から気象庁はTwitter公式アカウントを開設するそうだ。
●気象庁Twitter公式アカウント(@JMA_kishou)を開設します。
(つづく)
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