Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(36)
▼
低気圧とはなんだろうか、一口でいえば寒暖両気から成るうず巻であろう。…(『天気図の歴史ーストームモデルの発展史ー』(斎藤直輔著 東京堂出版より )
昨日、「雲見」の樹は寒さでふるえていた。
生野峠の方は吹雪いているように見えた。
やっぱり私たちは「渦」のなかにいるのだろうか?
小さな渦?大きな渦?
それは左巻き?それとも右巻き?
▼「渦中にいる人間は、その渦の正体がわからない。」それはこの「大気の物理学実験室」でも言えた。
こんなときは渦の外に出て見ることだ。
そうするとその渦の正体が見えてくるかも知れない。
どうするか? あの宇宙からの「雲見」だ!!
なるほどこれならわかる!!確かにうず巻きがあった。どの季節を見てみてもやっぱりあった。
大きな渦巻き、小さな渦巻き、速く動く渦巻き、ゆっくり動く渦巻き…
繰り返し見ていると気づく、なんと北半球と南半球では渦巻きの方向が逆だ!!
どうしてだろう?
▼大気力学で使われる言葉に「渦度」というのがある。
そのまま読めば、その渦巻きの度合いを示すもののようである。
数値予報の世界では、重要な意味をもつものらしい。
我々がいつでも見ることができる気象庁の「天気図」は地上天気図ひとつではない。
いろんな「高層天気図」「数値予報天気図」も見ることができる。
これらのなかに「渦度」を表示したものがあった。
たとえば
◆極東850hPa気温・風、700hPa上昇流/500hPa高度・渦度天気図
などである。
▼いずれにしてもこの「渦度」を表示しているのは500hPaである。
どうしてなんだろう?
500hPaの図とは、我々の住む地上から5~6㎞上の空の様子を表したものであるはずだった。
「渦度」にも正の値と負の値があった。
北半球と南半球では正・負が逆だった。もう宇宙からの「雲見」をした後だからこれは少し納得できた。
でも、「ふしぎ!?」は次々と生まれてくる。
「渦中」からの「雲見」をつづけながら ゆっくり急ごう!!
| 固定リンク
コメント