Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(29)
▼「1.17」から20年目の朝。いつもと同じようにいつもの場所から「雲見」をした。
足元の「大賀ハス観察池」に目をやった。蓮根の植え替えから42週目の定例観察日だったからである。
あの日も寒かった。そして、今朝も寒い!!と思っていたら、さほどでないことを観察池が教えてくれた。
氷がはっていなかったのだ。
「感じ」だけでは自然はほんとうにゆたかに捉えることはできないものだ。
▼21年目の最初の第一歩に考えてみよう。
私たちはどこにくらしているのか?
・「大気の物理学実験室」
・「動き続ける大地物語のステージ」
・宇宙船「地球号」
・・・・
こんなアタリマエを認識することからはじめよう。
急に20年前の「宇宙からの「雲見」」から見たくなった!!
◆宇宙からの「雲見」(■デジタル台風:雲画像動画アーカイブ(全球画像)
アリガタイ!!1995年1月がきっちりと残っていた。
▼「雲見」から明日の天気を予知する。もう一度ふりだしに戻って考えてみよう。
この作業に今最も有効でかつ普及しているツールは「天気図」である。
こんなすごいツールを誰がいつどんなことを願って「発明」したのだろう。
今一度、その歴史を見てみよう。
●1820年 ハインリッヒ・ブランデス(独)、1783年のヨーロッパ各地の気圧・気温・風の分布を表す「天気図」を発表
そのハインリッヒ・ブランデスは、この「天気図」を発表する前(1816年)に物理学及び化学年報の編集者ジルベルト宛の手紙のなかで次のように語ったという。
こうしたチャートは奇妙なものに思われるでしょうが、私は人々がやがて、この考え方をさらに発展させると信じています。…青空、薄い雲や濃い雲、それに雨や風の動きなどをあらわしているヨーロッパの356枚のチャート…さらに温度を示す何枚かの図は見る人にとって少なくとも気象表よりもずっと楽しく、教訓にみちたものであることは確かです。(『天気図の歴史』斎藤直輔著 東京堂出版 p14より)
なんとまだ200年も経っていないんだ。
21世紀の今、ブランデスの夢は大きく進化した。
▼その「天気図」を読み解くスキルをなんとしても身につけたい。
それが、自然を豊かに捉えることの第一歩にツナガルと思うから。
そして、「1.17」に学んだことを生かす道でもある。
ゆっくり ゆっくり急ごう!!
(つづく)
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