Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(16)
▼師走の冷たい風が、大賀ハス観察池の表面を吹き抜けていった。蓮根植え替えから37週目であった。
表面の氷は陽が照りだしてもなかなか融けなかった。
表面の氷にできた模様は微妙に日ごとにちがってみえた。これは表面を吹き抜ける風の強さ、方角、気温などが微妙に影響しているのだろうか。
空の上でも、こんな冷たい風が吹いているのだろうかと空を見上げた。
▼上空の様子ということで、「高層天気図」の話をつづけよう。
850hPa(1500m)、750hPa(3000m)と来て、さらに倍近く高さの高層天気図500hPaである。
高さは5700mtが基準だそうだ。
これをそんなに高くと思うか、ほんそこのこと考えるかは場面によってちがう。
500hPaについても描かれているものは、等高線、等温線はおなじである。
バッと見た印象では線が少なくなった感じだ。
目立つのは風だ。
風速換算表と見比べながら、その速さを見てみる。
驚きである!!こんなにも強い冷たい風が吹いているのか!!
▼ちょっとうれしくなることが描かれていた。
それは風向である。
ずっと天気の学習は2つのルールでやってきた。
「上がるとザアザア 下がるとカラカラ」
「光は東から 天気は西から」
の2つである。今回は2つ目の「光は東から 天気は西から」の根拠となるようなことが見られるから、うれしくなってしまったのだ。
偏西風帯に位置する上空では西から東へ強い風が吹いているのだ。
このアタリマエに、うんと納得である。
▼300hPa(9600m)の高さになるとそれはより顕著だった。
この強い風こそ あのジェット気流だった。
このジェット気流が日本の天気にどれほど影響を与えているかは追々に勉強していこう。
まずは、特に風力の強いところつなげて「このあたりを吹いているのかな」と想像してみることもなかなか面白い作業なのかも知れない。
まだまだ「高層天気図」から読みとれることはいっぱいあるのだろう。
それは追々にやっていくことにして、私には難解すぎて歯が立たないと思っていた「高層天気図」も見方によってはけっこう面白いものだ。それがわかっただけでも大きな成果だ。
せっかく公開されているデーターだ。シロウトの私もシロウトなりに楽しませてもらいたいものだ。
(つづく)
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