Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(15)
▼ゲホウグモの第3「卵のう」と第4「卵のう」のちょうど中間あたりにネットを張ったジョロウグモが師走の風にゆれていた。なにも風当たりの強いこんなところにいる必要はないだろうにと思うのは、彼女の事情を知らぬものの「同情」に過ぎないのだろうか。しかし、終焉を迎えるだけの彼女にどんな事情があるというのだろう?それが知りたいものだ。
そう言えば、「クモ学と天気」というのも今年大いに興味をもったテーマだった。
ああ、またしても寄り道の誘惑が…
▼誘惑ふりきって、「高層天気図」すすめよう。
まだ850hPaをつづけよう。
破線(等温線)が妙に混み合ったところがある。
それは何を意味するのだろう。温度の変化が急激であるということであり、それは温かい空気のかたまりと冷たい空気のかたまりが衝突しているところだ。
それこそ前線だ!!
温かい空気も冷たい空気も動いている。その様子が風向をツナイデ見るとわかってくる。
「暖気移流」「寒気移流」が見えてくる。
▼細かな点をうっているところがある。
これはなにを意味するのだろう。説明を見てみると、湿数(気温と露点温度の差)が3℃未満のところらしい。
大気が水蒸気で腹いっぱいに近いところというわけだ。
腹いっぱいをオオバーすればそこに雲ができるはずだ。
そうだ、これは上空1500mあたりのところで雲ができている場所を意味するのだ。
やった!!
いつもの「雲見」とツナガッタ!!
▼ひよっとしたら、あきらめていた「高層天気図」も持ち合わせの少ない知識でも理解できるかも知れないぞ。
少し調子に乗ってきたところで「700hPa」に行ってみよう。
高さは一挙に倍の上空3000mだ。
850hPaとほぼ同じようなものが書いてある。
湿数3℃未満のところにまず目が行く!!
わかったことは繰り返し使おう。
湿数3℃未満→中・下層の「雲」→気象衛星画像確認
「確認」作業の方は少し後回しだ。
ほかに700hPaでのトラフ(気圧の谷)やリッジ(気圧の尾根)の軸iをみつけて、それと地上天気図と見くべながら低気圧の発達状況をチェツクする作業があるようだが、今日のところはここまでとしておく。
今日の成果は なんと言っても
「高層天気図」が「雲見」とツナガッタ!!
ということだ。
(つづく)
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