Webテキスト『天気の変化』の可能性!?(17)
▼雨はやんで少し青空が見えてきた。しかし、北の生野峠の方向と北西の方向の2方向からはげしく雲が押し寄せてきている。冷たい風もともなってなにか圧迫感すら感じていた。
2014/12/16(火)11:20 気象庁より「急速に発達する低気圧の見通しについて」が発表された。予想される低気圧の気圧は952hPaと尋常ではない数値が出ていた。
上空(約5500m)の冷たい大気も-30℃、-36℃とすごい数値だ。
▼さっそく「高層天気図」も見てみることにした。
しばらく変化を見てみることにする。
「高層天気図」の次にぜひぜひ参考にしておきたいデータがある。
「気象衛星画像」である。東経140度の赤道上空36000㎞のところにいて地球と一緒に回っている(静止している)静止気象衛星からの画像だ。36000㎞とはずいぶん離れているだ!!もう「宇宙」だ!!
だから、それらは言わば宇宙からの「雲見」画像なんだ。
地上の至近距離からの「雲見」とあわせて大いに利用させてもらいたいものだ。
▼「気象衛星画像」には大きく分けて3種類あった。
・可視画像
・赤外画像
・水蒸気画像
である。「可視画像」は、我々がふだん物体を見ているのと同じ、物体に太陽光があたり反射する。その反射光がを見るのである。従ってアタリマエだが、夜には見えない!!
ためしに「可視画像」を夜間に見たら真っ黒だった。やってみるとナットク!!
「赤外画像」はちょっと違っていた。雲や地面から放射されている赤外線の放射エネルギーを測定しているのだ。つまりは温度を測定しているのだ。温度が低いと白く、高いと黒っぽく表現されているのだ。
言わば温度による「雲見」だ。
「水蒸気画像」も同じ「赤外画像」の一種である。赤外の波長帯を変えることによって、水蒸気の放射エネルギーの吸収率がずいぶん高くなる。つまり中上層に水蒸気がいっぱいあれば、温度はうんと下がってしまうのだ。
水蒸気がいっぱいあれば画像は白っぽくなるという理屈である。
水蒸気量での「雲見」だ。
▼この三種類の「気象衛星画像」をフルに活用して、自分で「リアルタイム天気予報」に挑戦してみようと思う。
そのとき、2つのことやってみるとよりナルホド!!という気になった。
ひとつは
(1) 動画で見てみる。
動画の開始時刻も自分で設定できるので、いろいろ変えて繰り返して見てみると、「この後」の動きが自然と見えてくるのだ。ふたつめは
(2) 天気図と重ねて見る。
ということだ。いずれもテレビの「天気予報」でやっていることだ。
それを自分がお天気キャスターにでもなったつもりでやってみるのである。
さあ、宇宙からの「雲見」だ!!
今朝はどうなっているだろう? 「衛星画像」のページを開けてみる!!
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