ついにあのゲホウグモがいなくなってしまった!! #クモ学
▼「あれ??いない!!」
気づいたのは、昨日(2014/11/17)早朝だった。起きるなり、いつものように貴奴(ゲホウグモ)にあいさつに行った。少し位置を変えたかと、周囲の枝にライトをあてて見るが、居ない!!
それでもあきらめはしなかった。これまで数々の驚異の技を見せてくれた貴奴のことだ、きっとどこかに居るに違いないと思っていた。
明るくなって柿の木の幹から枝の端々までなめるように観察してみた。やっぱり居ない!!
貴奴のいつも居た定位置から小石を落としてみて、落ちた草むらをさがすがやっぱりその姿はない!!
枝の先の定位置には、そこに居たということを証明するような糸だけが残っていた。
そして「出のう」してしまったか不明の「卵のう」が2つ冷たい北風にゆれていた。
▼思えばほんとう長いラッキーな出会いであった。
貴奴の姿をはじめてカメラでとらえたのは2014/07/02の夜だった。
いきなりみごとな「狩り」の技を見せてくれたのだった。
それから確かにその姿をこの眼で確認にした2014/11/16まで、実に4ヶ月半、138日間のつき合いであった。
その138日間の記録を今ざっと見返して見た。
・芸術作品とも思えるみごとなネット!!
・瞬間にネットをたたみ店じまいをするその技!!
・雨にもめげずネットをはりセンターに待機する姿。
・橋糸を定刻になれば渡す技
・昼間の「体育すわり」する奇妙な(失礼!!)姿。
・ライバルのジョロウグモとの橋糸奪い合い合戦!!
・産卵
・出のう
・団居(まどい)
・蜘蛛の子を散らす
等々数えあげればきりがないほどたくさんのものを見せてくれた。
ほんとうにアリガタイ!!限りである。
▼今あらためて見返していると、そもそもの大元の「ふしぎ!?」が浮かび上がってくる。
なぜ、このめずらしいゲホウグモが我が家の庭に現れたのだろう???
実はもっと以前から現れていて、私が気づかなかっただけなのだろうか?
今年がはじめてなら、我が家の環境になにか異変があっただろうか?
環境の変化と言えば家の前の田んぼはほ場整備がすすみ、今年はほ場整備後はじめて稲作が行われた。
それと何か関係があるだろうか?
「ふしぎ!?」は深まるばかりだ!!
▼なんとも言えぬ喪失感がある。
長い間飼っていたペットの愛犬「加奈」が亡くなったときのような感じだ。
いやひょっとしたらもっとかも…。
哀しんでばかりでは、このラッキーな「出会い」に申し訳ない。
残してくれたいっぱいの「ふしぎ!?」をこれからも追い続けよう!!
昨年、今年とつづけて現れてくれたコガネグモ、そして今年始めて(?)現れたゲホウグモが私を「クモ学」の世界に誘ってくれた。
この偶然に感謝しながらまだまだ続けよう!!
「クモ学」の「ふしぎ!?」
ライバルだったジョロウグモが残されたゲホウグモの「卵のう」近くで日向ぼっこをしていた。
これからどうするんだろう!?
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