あれから1年!ヒガンバナ「自然結実」の今!! #higanbana
▼やっぱりあった!!
・今にもこぼれ落ちそうな黒く完熟した種子
・完熟一歩手前の種子
・子房部の割れ目から顔のぞかせるもの
・もうすでに種子がぽろりと落ちてしまった花茎
昨日(2014/11/13)、夢前のその場所に行って見た。
あれからちょうど1年だった!!
「自然結実」するヒガンバナを捜していた。ちょうと一年前の2013/11/13、ついにそれをみつけたのである。
それを契機に同じ場所で次から次と「自然結実」した種子を手に入れたのである。
▼昨日行ったその場所とは、今月のはじめの「ヒガンバナ「自然結実」観察オフin播磨!! 」で行ったところだった。
観察オフ終えたあと中間のまとめとして次のように言っていた。
まだまだ途中段階であるが次のようなことが言えるだろうと思う。
(1) どこでも「自然結実」ヒガンバナは観察できる!!
それは、想像以上に「自然結実」の頻度は高いということを意味する!!
(2) 「自然結実」観察には今が最も適している!!
(3) 「自然結実」の頻度は、環境、その他によって異なる!!
(4) 完熟までにはもう少し時間が必要!!
(5) 完熟した種子が発芽(発根)するかは、次なるstepだ!!
その「完熟」のときが来たのである。
しかし、少しちがう!!少しばかり軌道修正の必要性を感じていた。
▼そもそもの「ふしぎ!?」のはじまりはこうだ。
・あんなきれいで豪華な花をいっぱい咲かせるのにひとつも実や種子をつくらないのは「ふしぎ!?」だ。
・日本のヒガンバナは3倍体で種子をつくらない。分球によってのみ殖える!!。ほんとうだろうか?
日本全土(秋田、岩手以南に)に広がっていったのにほんとうにそれだけだろうか。やっぱり「ふしぎ!?」だ。
日本のヒガンバナが種子をつくらないことをはじめて指摘したのはあの牧野富太郎だそうだ。
それでもこれまでに多くの人が結実させて種子を手に入れることに挑戦していた。
(詳しくは『ヒガンバナの民俗・文化誌(Ⅱ)』栗田子郎 参照)
私はこれまでに「自然結実」した種子を手に入れ、ヒガンバナ実生に成功しているお二人の方を知っていた。
その様子の画像も見せてもらっていた。
▼それならば、私にもみつけることができるのではないかと思いだしてもう何年もたっていた。
その思いに拍車をかけた論文が発表された。
◆「ヒガンバナの稔性と発芽について」(瀬戸 良久・武市 早苗・中嶋 克行 神奈川自然誌資料 2011)
私の思いは加速していった。
しかし、私のヒガンバナ実生への道は、まだまだ遠いようだ。
でも少しずつ、少しずつ ゆっくり 急ごう!!
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コメント
冬将軍が攻めてきましたね。
今年は結実報告が多いようですね。
皆さんが注目するようになったせいでしょうか、それとも気候とポリネーターのせいでしょうか?
開花まで育てた報告が待たれます・・・・。
私のところのものは少しは大きくなってきているような気がするていどです。
投稿: 栗田子郎 | 2014/11/15 14:01
栗田子郎さん
コメントありがとうございます。
やっぱりそうなんですか。自然結実の多い年とそうでない年があるんですね。このときのポリネーターってアゲハチョウのことですか。
それから結実して発芽した場合は、2倍体に変異したと考えていいのですか。教えていただくとうれしいです。
よろしくお願いします。
投稿: 楠田 純一 | 2014/11/15 15:09