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ゲホウグモと季節!! #クモ学

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▼昨日(2014/10/07)帰宅したら、前の田の稲刈りが済んでいた。
家の周辺の環境が一変した感じがした。柿の木の下の定点観測地のヒガンバナも萎れ、葉の季節へ向かっていた。あの18号台風以降気温も急低下したように思う。
そんななか貴奴(ゲホウグモ)のことが気がかりだった。帰るなり脚立を出してきて柿の木の頂上近くを見てみた。
居た!!
どう見ても「小さなこぶし」にしか見えない姿で。
西日を受けながらも寒そうでもあった。
▼台風がやって来る前日からもうネットを張っていなかった。
もうあのみごとなネットを見せてくれることはないのだろうか。
少し心配だった。
しかし、ちがっていた。
貴奴は想像以上にたくましかった。
夜には、きっちりとネットをつくっていた。
それでも、以前とくらべて2つばかり違ってきていると感じていた。

(1) ネットづくりの時間帯が違ってきていた。
   以前は、21時にネット完成、翌朝4時過ぎにたたんでいた。
   ネットづくりの時間帯が少し早まっている。たたむ時間も少し早めになっている。もしくはネットをたたまない日   も…
(2) ネットを張ってセンター(こしき)で待ち構える姿も脚を揃え寒そうだ。以前ならば写真を撮ってもまったく動じな  かったが、フラッシュに反応するようになったように思う。昨夜も何度かフラッシュを浴びると柿の木の方へ引   き返してしまった。
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▼気温の低下がゲホウグモになんらかの変化をもたらしているように思った。
それは、考えてみるとアタリマエすぎるほどアタリマエのことだった。
動物としての営みのすべては結局体内の「化学変化」であった。だから温度の低下は即「化学変化」に影響をもたらす。図鑑などではケホウグモの出現期は「6~8月」となっていた。
今はもう10月初旬だ。
気温は夏の盛りに比べれば10℃以上低下していた。「Q10の法則」を持ち出すまでもなく貴奴の体内の「化学変化」は大きく低下しているはずである。
 ではどこまで耐えることができるのだろう?
それが観察の注目点だ!!
▼もうひとつ気がかりなことがあった。
この柿も含めて、柿の木の周辺は今、貴奴のライバル「ジョロウグモ」の天下になろうとしていた。
夏にはいろんな種類のクモが見られたが、秋が深まるに従っていたるところにジョロウグモばかりが目立ちはじめた。貴奴が夜間にネットを張って場所のすぐ近くまでネットを張っていた。
クモたちの「縄張り」争いというのはないのだろうか。
これもまたこれ以降の観察の注目点だ。
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