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Webで『ヒガンバナの博物誌』を読もう!! #higanbana

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▼定点観測地Cのヒガンバナが満開である。なかには満開通り過ぎて少し白みかけたものもある。
そこへアゲハ蝶がとまっていた。
真っ赤に燃えるヒガンバナは人のみならず、蝶をも惹きつけるようだ。
蝶は何に惹きつけられたのだろう?
ヒガンバナの「ふしぎ!?」をあげだしたらきりがない。
「ふしぎ!?」いっぱいの花なのだ。
▼ヒガンバナの「ふしぎ!?」に興味を持たれた人から「なにか参考になる本はないですか?」と聞かれたら私はいつもいの一番にあげる【お薦め本】がある。

■『ヒガンバナの博物誌』(栗田子郎著 研成社 1998.9.1)

である。ここにはヒガンバナの「ふしぎ!?」のすべてが書かれていた。
16年前に出版されたこの本には、これまでになされてきた「ヒガンバナ研究」の現在地が書かれていた。
この本の出版以降、ヒガンバナのことに触れた本では、必ずといっていいほど参考文献にあげられていた。
名著中の名著!!である。毎年この季節になると読んでみたくなるのだ。
▼私が【お薦め本】にあげるのはそれだけではないもうひとつの大きなわけがあった。
この本の著者・栗田子郎さんは『進化生物学入門~宇宙発生からヒト誕生への137億年~』(栗田子郎著 講談社学術文庫 2013.4.10)の「まえがき」のなかで次のようなことを言われていた。
 ホモ・サピエンス(Homo sapiens 賢い者)と自らを名付けた我々「ヒト」も「チンパンジーとの遺伝的差はほとんどない」 としながらも、二つの大きな特徴があると

 しかしヒトという種にはほかのどんな生物にもない(と思われている)きわだった特徴が一つあります。自分自身の由来、ひいては万物のルーツを知りたがるとともに、まだ存在しない未来に思いを馳せるという性質です。チャールズ・ダーウィンが『種の起源』を著し進化論を説いたのもこの衝動に駆られたからでしょう。(中略)  いま一つのヒトの特徴は、細胞外で複製・増殖することのできる遺伝因子、つまり言語(言葉、文字)と映像を操る能力です。生きとし生けるものはすべて、自らを存在させているプリン塩基とピリミジン塩基で記された基礎情報(遺伝子)を次の世代へ残そうとします。ヒトも例外ではありません。しかし、この情報は時間軸に沿って垂直にしか伝わりません。ところが言語や映像という形の情報は水平方向にも伝わります。しかも、細胞核内に収められた情報は親から子へと伝わるのみで、その逆は不可能です。言語情報はこれが可能です。この第二のヒトの特徴が、私をしてこのようなテキストを綴らせたようです。(『進化生物学入門』「まえがき」p11より 

これは、『進化生物学入門』の原本『多様性生物学入門』(栗田子郎著 東海大学出版会 1997)の「まえがき」にある言葉でもあった。
 この文章がとっても気に入っていた。「これから」に示唆的であると思っていた。
特に「ところが言語や映像という形の情報は水平方向にも伝わります。」というのがすごく気に入っていた。
▼栗田子郎さんのすごいところは、これを自ら率先して実践されているのです。
先に紹介した名著中の名著『ヒガンバナの博物誌』を、これからの「ヒガンバナ研究」のためWebで公開して下さっているのです。

◆「ヒガンバナの民俗・文化誌」Ⅰ~Ⅵ 『ヒガンバナの博物誌』の抜粋+追補

まさに情報が水平に発信されているのです!!
アリガタイ!!
必読!!
これを読ませてもらえば、必ず今年のヒガンバナはちがって見えてくるはずです。
ぜひ、ぜひ…。

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コメント

楠田様

過分のお褒めをいただき恐縮です。ありがとうございました。

栗田子郎

投稿: 栗田子郎 | 2014/09/20 16:17

栗田子郎さん
いつもお世話になっています。
こちらこそ著者ご本人にコメントいただき恐縮です。またとてもうれしいです。
 勝手にいろいろ文章を引用させてもらってすみません。もうずっとあまりにもナルホド!!と気に入っている文章なので使わせてもらっています。
事後承諾になりますがご容赦ください。
今後ともよろしくお願いします。

投稿: 楠田 純一 | 2014/09/20 18:28

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