『ロウソクの科学』を実験する!!
▼大賀ハス蓮根植え替えから24週目の定例観察日だった。
最も多くの種子(11個)を回収することのできた第4大賀ハスの果托が俯いてぶら下がっていた。それをじっと観察していると枯れていく葉とよく似ていた。このたったひとつの観察からであるが、きっと葉が進化して花をつくりだしたのだろうと想像したりするのは楽しい。
ここのところ毎日、朝と夕方には観察しているものがある。それは「ゲホウグモの卵のう」(?)である。
朝には光が横からあたり、内側がすこし透けて見える。内側に少し黒いかたまりのようなものが見えてきた気がするが、気のせいだろうか。子蜘蛛だろうか?
▼いろいろ仮説をたてながら自然を「観察」するのはなかなか楽しいものである。
「ふしぎ!?」の謎解き方法にはこの「観察」とセットで言われる「実験」がある。
その「実験」することの楽しさを学ぶ会が昨日の午後あったので出かけていった。
■かがくカフェ 「ロウソクのかがく」 -ファラデーの実験をしてみよう-
・内容 「ロウソクのかがく」-ファラデーの実験をしてみよう-
・ファラデーの講演「ロウソクの科学」の中で演示された実験を,
参加者一人一人が器具を製作して実験します。
・担当 觜本 格、森本雄一(かがく教育研究所)
である。これは言わば前回の「第二幕」というところである。
▼第二幕のいちばんの魅力は、今度は自分で「実験」してみると言うことだ。
実際に自分で「実験」してみると予想どおり行かなかったり、思わぬ「発見」があったりして科学することのほんとうの醍醐味が味わえるのである。昨日もその通りになったのである。
アンダーソン(森本雄一)さんは、この日のためにいろんな実験道具を準備して下さっていた。(深謝)
できるだけ忠実に再現するためにいろんなものを入手され工夫されていた。このお話を聞かせてもらうだけでも非常に興味深いものだった。
▼実は参加する前に、あらためて『ロウソクの科学』(ファラデー著 矢島祐利訳 岩波文庫)の第一講、第二講だけ読んでみた。大昔に読んだつもりでいた。あらためて読んでみて驚いた。
なんにも読んでなどいなかったのだ。
ろうそく一本からかくも多様な「実験」ができるのか!
「実験」の多様さだけではなかった。
「実験」はなんためにするのか?
どのような「実験」をすることが意味あることなのか。
自然科学の研究を「科学的」にすすめるためには…。
等々が語られていた。それもとてもわかりやすく具体的に…。
アンダーソンさんが紹介してくれた
◆https://archive.org/stream/acoursesixlectu01croogoog#page/n2/mode/2up
を見ながら、もっと英語の勉強しておくべきだったとつくづく思った。
(※図を見るだけでけっこう楽しいですけど…)
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