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ゲホウグモにあらたな「ふしぎ!?」

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▼その不思議な物体に気づいたのは9日(火)の朝だった。
昼間のゲホウグモがいた近くだった。柿の葉の裏につくられたそのものはあのゲホウグモの「卵のう」そっくりだった。
 そんなバカなことはない。あれはもう終わったではないか。
南天の葉につけられた「卵のう」から子蜘蛛たち出てきて「まどい」をして旅立っていったではないか。
「飼育」も試みたではないか。
今さら再び「卵のう」とは…???
▼前の三つの「卵のう」と大きな違いがあった。
「卵のう」の外側を特徴的な赤い毛糸くずのようなものがついていた。
今回は違っていた。
そのようなものがついていることは同じだったが色がちがっていた。
黄色だ!!
じつはあの「赤い糸」の正体も、意味もまだ知らなかった。
それにしても「ふしぎ!?」だ!!
これはほんとうにゲホウグモの「卵のう」なのだろうか?
一年に二度も「卵のう」をつくるのだろうか?
糸の色を変えたことになにか意味があるのだろうか。
▼ゲホウグモ本体にも異変があった。昼間のいつもの場所に居なかった!!
「卵のう」を残してどこかに行ってしまったのだろうか。
心配になって、柿の全体をよく見回した。そしたら、柿の木のてっぺんあたりから長い糸がぶらさがっていた。
てっぺん近くの葉のかげに居た!!
橋糸を風に流しやすいてっぺん近くへ移動したのだ。
それは「卵のう」(まだそれかわからないが)をつくったことと関係しているのだろうか。
もうあのみごとなネットを見せてくれることはないんだろうか。
▼その夜はスーパームーンが見られる日だった。
幸いなことに大きな月がのぼってきた。
柿の木のてっぺから長い糸が駐車している車に向けておりてきた。
定刻よりも少し早かった。
あのみごとなネットをつくりはじめた。
これまでと少しネットの向きがかわっていた。
スーパームーンに架けるようにみごとなネットを張った!!
これは、もう至高の芸術作品だった。

(つづく)


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コメント

楠田先生、こんにちは。

 鈴木勝浩です。

 興味があります。

 私が以前に飼育をした、
 コモリグモやハエトリグモでは、
 数回、卵のうを作ったクモが
 おりました。

 造網性の
 オオヒメグモなどでも、
 数回、卵のうをつくることがあります。

 ゲホウグモのような大型のクモでは
 あまり、きいたことはありませんが、
 卵のうの可能性が大きいかと思います。

 これからも
 楠田先生のご報告、楽しみにしております。

投稿: 鈴木勝浩 | 2014/09/11 06:30

鈴木勝浩さん
いつもコメントありがとうこざいます。
やはりそうですか。
そうするとやはりゲホウグモの「卵のう」である可能性大ですね。鈴木さんのコメントで確信がもてました。
ありがとうこざいます。
でもどうして「赤い糸」は「黄色い糸」になったんでしょうね。そもそもあれはなんなんですか。
どんな意味があるのかわかっているなら教えてください。
子蜘蛛が「出のう」するまで観察を続けたいと思います。また、気づかれたことありましたら宜しくお願いします。

投稿: 楠田 純一 | 2014/09/11 18:37

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