「ヒガンバナの九不思議」あなたはいくつ!? #higanbana
▼昨年の11/13、私はついに探し求めていた自然結実したヒガンバナの種子を手に入れた。そこでは次から次と自然結実していくヒガンバナを見たのである。その田の畦は自然結実ヒガンバナの群生地であったのである。
その発見をきっかけにいろんなところで自然結実した「種子」を手に入れた。
ついには我が家の庭の定点観測地でも手に入れたのだ。そんな思い出深い場所に「発見」からちょうど10ヶ月たった昨日、久しぶり行ってみた。
稲穂は色づき始めていた。畦のヒガンバナも最盛期に向かうところであった。
真っ赤なヒガンバナに色づいた稲穂は最高の取り合わせだった!!
人里の秋の原風景でもある。
▼この「原風景」にもわけがあった。歴史もあった。
『ヒガンバナが日本に来た道』をずっと追っておられる有薗正一郎氏は、『ヒガンバナの履歴書』(有園 正一郎著 愛知大学総合郷土研究所ブックレット2 2001.3.31)のはじめに、ヒガンバナの不思議を9つあげておられる。
(一) 秋の彼岸前に突然花茎が伸びて、六輪前後の花が咲く。
(二) 花が咲いている時に葉がない。
(三) 花は咲くが、実がつかない。
(四) みごとな花を咲かせるのに、嫌われる草である。
(五) 開花期以外のヒガンバナの姿が思い浮かばない。
(六) ヒガンバナが生えている水田の畔には他の雑草がそれほど生えない。
(七) 人里だけに自生して、深山では見ない。
(八) 大昔から日本の風土の中で自生してきたと思われるが、ヒガンバナの名が史料に現れるのは近世からである。
(九) 田んぼの畔や屋敷地まわりで見かけるが、田んぼの畔や屋敷地まわりならどこでも生えているというわけではない。(『ヒガンバナの履歴書』P7より)
▼この9つの不思議、
あなたはいくつ心当たりがあるだろう?
また、いくつの不思議に答えられるだろう?
著者は続けて面白いことを言っておられた。
これらの不思議のうち、五つ以上が思い浮かぶ人はよほどの観察者であり、五つ以上答えられる人は奇人の部類である。」(『ヒガンバナの履歴書』P8より)
と。
▼今年も、この9つの不思議!!ひとつでも多く答えがみつけられるようにたくさんのヒガンバナを「観察」したい。
自分自身で動いてみて「観察」することはもちろんのこと、ネットを介して全国各地の多くのヒガンバナを「観察」してみたい。
当分は「ヒガンバナばっかり病」だ!!
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