あの「コウガイビル」に再会した!!
▼2014/08/04(月)6時9分。庭の柿の木。
まだ小雨がバラパラと降っていた。雨にもかかわらず明け方まであのみごとなネットをゲホウグモが張っていた。私はまだ、こいつがゲホウグモであると確定できない要因のひとつに、明るいときつまり昼間の貴奴の姿を見ていないことがあった。その柿の木からネットをはっているのだから、柿の木を入念に観察すれば必ず見つけることができるはずと思っていた。
昨日の朝もそのときそれをやっていたのだ。柿の木の幹からなめるように観察していた。
そのときだった!!
そいつを見たのだ!!最初は細いナメクジかと思った。
ちがう!!
スルスルとはやい動き!!
あの扇形の頭!!
間違いないあの コウガイビル!!
我が人生4匹目の出会いだった。
▼私にとって「コウガイビル」という生きものは特別の意味を持っていた。
またまたオオバーな表現になるが事実だった。
一匹目の出会いもまったくの偶然であった。
私は、このコウガイビルをナイロン袋に入れてエサなしで261日間飼った!!
たった一匹の得体の知れぬこの生きものが私を生命科学最前線まで連れて行ってくれた。
「幹細胞」も「iPS細胞」のことも此奴を通して学んだ。
▼もう出会うことはないだろうと半ば諦めていた。
その「コウガイビル」との再会である。それも我が家の庭でである。
滅茶苦茶あせっていた!!
何をどうしたらいいのかパニックだった。まず写真だ!!
ピンぼけであろうとなかろうとそんなことはどうでもよかった。
居た!!という証拠写真が必要だった。
次は捕獲したかった。もう一度あの「261日」の再現実験がしたかった。
家に入ってナイロン袋を捜そうとした、すぐにはみつからなかった。
もたもたしていたら貴奴はどっかに行ってしまう。その苦い経験もある。
貴奴はけっこうはやく動くのである。
近くにあった大賀ハス花びら保存用に使っていたケースとピンセットを持って、柿の木に向かった。
よかった!!
まだ居た!!しかし、まだあせっていた。貴奴の動きについていけない。
やっと追いついてピンセットではさんでケースに入れようとした。
そのときだ!!私はとんでもないことをしてしまった。柿の木にへばりつくコウガイビルを無理矢理はがそうとして貴奴を切断してしまったのだ!!
▼ゴメンナサイ!!
そんなつもりはなかった。
コウガイビルの別名は「陸生プラナリア」だ。
あの「切っても切ってもプラナリア」の陸生版なのである。私はまったく意図せずして「再生実験」をすることになってしまったのである。
頭部の方は動かなかった。頭部以外の部分はケースのなかにはいってもなにもなかったかのごとく活発に動いた。10分ほど活発にうごきその後動きをとめた。
それから時々ケースの外からみたり、フタを取って様子を見ていた。
夕方18時40分。あれから12時間以上たっていた。
頭部はとけるように消えていた。
胴体部は活発な動きをとめていたが、ときおりゆっくり動いていた。
やっぱり「ふしぎ!?」 コウガイビル!!
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