ゲホウグモが「店じまい」する瞬間を見た!!
【2014/08/14 04:02:34】確かにあのみごとな円網はあった!!
【2014/08/14 04:02:42】次の瞬間に半円に
【2014/08/14 04:02:52】そしてもう一方の半円も
▼それは1分32秒のできごとであった。
それはほんとうに瞬間であった。
ゲホウグモのネットの「店じまい」である。
実はこの観察を以前から少しねらっていた。
クモのネットの張り方については「クモ学」の本などにけっこうくわしく出ている。
しかし、このネットを「閉じる」ことについてはあまり書いてなかった。
▼庭先に毎晩つくるゲホウグモのネット!!
閉じるときを観察したいものと思っていた。
夜は9時頃からネットづくりをして、「店じまい」は朝の4時過ぎだとそのあたりまでは観察していた。
ところが、「店じまい」の様子をゆっくりと観察できていなかった。
今まで観察したのでは、瞬間に目の前から消えてしまうのだった。
きっと貴奴等のことだから、なにか特別の巧みな技を使って瞬間に「店じまい」するのだろうと思っていた。
▼それを昨日の朝やっと目撃したのである。
デジカメのタイムスタンプがその瞬間を記録していた。
けっしてきれいな画像ではないが、これが最初で最後の記録になるかも知れないので緊急にアップしておく。
ネットを張ったときの作業のたいへんさを考えれば、「店じまい」はほんとまたたくまであった。
あの横糸が密につまった独特のネット!!
まずは半円にする。
縦糸・枠糸のどこかを切れば一挙に閉じるのであろうか?
このくわしい「からくり」はまだわからない。
▼残った半円も瞬く間に消えた。
残ったのは少し太くなった橋糸のみであった。
ゲホウグモはそれらを回収して、柿の木の方に消えていった。
あっけない「店じまい」の技であった!!
他のクモも同じような「店じまい」をするのか私は知らない。
それは観察したことがないからである。
これはこれからの観察の課題でもある。
橋糸を柿の木と駐車していた車に渡していた。その車を昨日動かした。
昨夜はネットをつくっていなかった。
やっぱりこれが最後の記録になるかも知れない。
それでも「クモ学」の「ふしぎ!?」はまだまだ続くのである。
【2014/08/14 04:03:06】橋糸だけになってしまった。
【2014/08/14 04:03:22】回収してまわっているようだった。
【2014/08/14 04:04:06】柿の木の方へ姿を消してしまった。
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コメント
感動!
物理学・幾何学の天才だ!
しかし、このスゴワザはどんな過程でどんな段階を経て(自然選択)確立されたのだろう。近縁種の比較で理解できるのだろうか?
投稿: 栗田子郎 | 2014/08/15 15:03
楠田先生、こんにちは。
鈴木勝浩です。
驚きです。
そんな短い間に
瞬間的に畳んでしまうなんて!
投稿: 鈴木勝浩 | 2014/08/15 15:04
楠田先生、こんにちは。
鈴木勝浩です。
すでにご存知かもしれませんが、
クモ生理生態事典で検索してください。
元高校の先生の池田博明さんが
2011年現在の日本産のクモの
生態について、まとめられています。
ゲホウグモの網のたたみ方も出ていました。
それでは、また。
ゲホウグモは、ちなみにコガネグモ科です。
投稿: 鈴木勝浩 | 2014/08/15 16:02
楠田先生、こんにちは。
鈴木勝浩です。
すでにご存知かもしれませんが、
クモ生理生態事典で検索してください。
2011年現在の日本産のクモの生態が
書かれています。
元高校先生の池田博明氏のサイトです。
ゲホウグモのことも
書かれていました。
投稿: 鈴木勝浩 | 2014/08/15 16:55
栗田子郎さん
コメントありがとうこざいます。
栗田さんに感動してもらえるなんてアップした甲斐があったというものです。
とてもうれしいです。\(^o^)/
ほんとクモはすごいやつですね。
これも我が家の庭で観察できるというがより感動です。
ちょううどヒガンバナ定点観測地の真上です。
ほんとうの「ふしぎ!?」は最も身近にある!!
裏付けてくれているようで…。
クモの糸の進化もう少し調べてみます。
深謝。
投稿: 楠田 純一 | 2014/08/15 20:02
鈴木勝浩さん
コメントありがとうこざいます。
私のクモ先生!!に驚いてもらってうれしいです。
くわしい情報もありがとうこざいます。
ますます
「クモ学」が面白くなっていきます。<(_ _)>
投稿: 楠田 純一 | 2014/08/15 20:06
鈴木勝浩さん
おはようごさいます。情報を元に調べてみました。
ネットのたたみ方については次のように書いてありました。
「網は縦糸36本,45×43cm.横糸は10mmに7~8本.朝,網をたたむときは,こしき部で網の1/4ずつ前脚で引き寄せまるめ,これを時計まわりで4回繰り返した.」
ナルホド半分納得しました。
でもここまで詳しく観察していないのですべて納得とはいかないです。こんどうまくチャンスに出会えたらこれを思い出しながら観察してみたいと思います。
ところで、このサイト 鈴木さんも参加しておられるんですね。お名前みつけてうれしくなりました。
投稿: 楠田 純一 | 2014/08/16 07:55