« サイエンスコミュニケーター宣言(340) | トップページ | 【Web更新8/12】14-32 新・「自由研究」のすすめ試論 等 更新!! »

本日(2014/08/11)、第73回オンライン「寅の日」!! #traday

Dscn7289
▼多くの「高いレベルの科学」との出会いの旅は終わった。
台風11号ととも通り過ぎていった。
しばらくの間は反芻作業が必要なようだ。
 強い風が通り過ぎっていったようだ。裏磐梯の雲も徐々に晴れて行くようだった。
▼本日(2014/08/11)は第73回オンライン「寅の日」だ。
 寅彦は風を詠む人だった。
「科学の眼」を駆使し、詩情豊かに「大気の動き」を読んだ。
8月第一弾は「夕凪と夕風」である。
◆第73回オンライン「寅の日」

●「夕凪と夕風」(青空文庫より)

▼ 寅彦のなかでは一見相反するような「詩情」と「科学的」がみごとに融け合っていた。足場を失うような「融合」ではなかった。
 常に軸足は「科学」に置いていた。寧ろそうすることよって「詩情」はより豊かに表現されているように私には見える。

 

それはとにかく、暑い国の夏の夕凪は、その肉体的効果から見ればたしかに、ベート・ノアルであるが、しかしそれが季節的自然現象であるだけにかなりに多彩な詩的題材を豊富に包蔵していることも事実である。

 夕凪は夏の日の正常な天気のときにのみ典型的に現われる。午後の海軟風かいなんぷう(土佐ではマゼという)が衰えてやがて無風状態になると、気温は実際下がり始めていても人の感じる暑さは次第に増して来る。空気がゼラチンか何かのように凝固したという気がする。その凝固した空気の中から絞り出されるように油蝉の声が降りそそぐ。そのくせ世間が一体に妙にしんとして静かに眠っているようにも思われる。じっとしていると気がちがいそうな鬱陶うっとうしさである。

▼どの地域にも吹く風、それはどこも同じではなかった。
地域の特色があった。
 しかし、それは同時に「大気の物理学」の所産であった。
それをみごとに語ってくれている。
その結果を綜合してみると、それらの各地の風は大体二つの因子の組合せによって成り立っていると見ることが出来る。その一つの因子というのは、季節季節でその地方一帯を支配している地方的季節風と名づくべきもので、これは一日中恒同なものと考える。第二の因子というのは海陸の対立によって規定され、従って一日二十四時間を週期として規則正しく週期的に変化する風でいわゆる海陸軟風に相当するものである。そこで、実際の風はこの二つの因子を代表する二つのヴェクトルの矢の合成によって得られる一本の矢に相当する。

この文脈の「おすそ分け」をもらって、今日、私のまわりに吹く風を読んでみよう。

|

« サイエンスコミュニケーター宣言(340) | トップページ | 【Web更新8/12】14-32 新・「自由研究」のすすめ試論 等 更新!! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/62729/60133546

この記事へのトラックバック一覧です: 本日(2014/08/11)、第73回オンライン「寅の日」!! #traday:

« サイエンスコミュニケーター宣言(340) | トップページ | 【Web更新8/12】14-32 新・「自由研究」のすすめ試論 等 更新!! »