ゲホウグモの「卵のう」が落ちた!!
▼岩波の『科学』6月号(岩波書店 2014年6月号)が「科学エッセイの楽しみ」という特集を組んでいた。
とても面白いので、少しずつ少しずつ楽しみながら読んでいる。
そこに最近注目している長沼毅さんが「酒と氷とリケジョとリケジィ」というエッセイを書いている。
水の「ふしぎ!?」について書いていた。流石だ!!
だが反応したのそこではなかった。
「リケジィ」だ!! 「リケジョ」は聞いた事あっても、「リケジィ」はなかった。
「リケジィ」は「理系おやじ」の短縮形で使っておられるようだ。
話はその「リケジィ」の性と言うか業についてであった。
▼この「リケジィ」いただこうと思った。
私よりちょうど10歳若い長沼さんにとっては、「リケジィ」=「理系おやじ」だが、私が使えば「理系爺(じじい)」の短縮形ということになる。
私にも、その「リケジィ」の性というか業のようなものがあった。
「リケジィ」が今一番のはまりものが「クモ」だった。
なかでも「ゲホウグモ」だ。
そのゲホウグモにとんでもない大事故が起こってしまった。
ゲホウグモの「卵のう」は、門先の南天の木に3つぶらざかっていた。
そのうちふたつまではすでに
「卵のう」→「団居」「蜘蛛の子を散らす」→「旅立ち」を見せてくれていた。
▼事故は7/6(日)に起こった。
この日は第3号大賀ハス「あこがれの4日間」の四日目でそちらに意識が行ってしまっていた。
昼に見に行ったときは確かに3つともぶら下がっていた。
午後はたしかにかなりはげしく雨がふったり止んだりを繰り返していた。
夕方、その場所に行ってびっくりだった。
なんとまだ子蜘蛛たちの出てきていない第3の「卵のう」が雨で濡れ重さに耐えきれずに下の道路に落ちていたのだ。
落ちた場所も道路の端ぎりぎりのところである。
そのとなりは溝だ。雨でたくさんの水が流れる溝だ!!
ギリギリセーフ!!
▼事故はとても残念であるが、水に流されて消えてしまいはしなかった。
ここからが「リケジィ」の性というか業である。
これ幸いと飼ってみることにした。
古びたフタのない飼育ケースをさがしてきた。なかにぶらさがっていた南天の木の枝をいっぱい入れた。
そしてそのなかにそっと落ちた「卵のう」入れてやった。
「卵のう」はじっくり見ると黒っぽいものが見られる。
・子蜘蛛は生きているだろうか?
・子蜘蛛はほんとうに出てくるだろうか?
・何匹ぐらいでてくるだろうか?
・ケースのなかで団居を見せてくれるだろうか?
・団居から「バルーニング」の瞬間を見ることができるだろうか?
・赤い糸くずの「ふしぎ!?」は謎がとけるだろうか?
…
「リケジィ」の血が騒ぐのだ!!
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