子蜘蛛はなぜ「団居」(まどい)をするのか?
▼10日の日、あの台風の雨風がいちばん強いとき、ゲホウグモの「卵のう」がぶら下がっていた南天の木も少し被害を受けていた。「出のう」の済んだ「卵のう」ふたつはかろうじてそのままであった。
しかし、奇妙なことがおこっていた。
台風までは、きれいにぶら下がっていたが、風雨を強く受けた「卵のう」はとなりの葉にへばりつくようにひつっきまくっていた。「卵のう」の繊維はいったん水に溶け粘着性を回復して、乾燥すれば元にもどるのであろうか。
いったん接着すれぱなかなかはがれなかった。
これまたなんとうまくできているのだ!!
今度は枝ごとどっかに飛んで行ってしまうかもしれない。昨日、枝ごと折って「保存」しておくことにした。
表面の赤い毛糸くずのようなは健在であった。
これは何なのだろう?
▼10日の朝、ケースの中で「出のう」したゲホウグモは、あいかわらず「団居」(まどい)を続けていた。
「出のう」から三日目であった。
ときおり「蜘蛛の子散らした」状態になるが、しばらくすると元にもどった。
「団居」のかたちも集団の数も微妙にかわっていた。
それにしても「ふしぎ!?」だった。
子蜘蛛たちは何をしているんだろう?多くの蜘蛛たちが「団居」をするという。
これはなんなんだ?
・自立までの集団訓練、学習?
・長旅の準備期間?
・エネルギー充填期間?
イワシの「群れ」、渡り鳥の「群れ」の意味だろうか。ちょっと違う気がする。
それにしてはリスクが高すぎる。天敵に攻撃を受けたときはひとたまりもない!
「蜘蛛の子散らす」はその防ぎょ策なんだろうか。
こうするメリットはなんなのだろう。
きっと4億年の進化の過程で身につけた生き延びるための策なんだろう。
「団居」をしているあいだに貴奴等に何度も聞いてみよう。
▼ところで心配なことがある。
「動物の世界」の謎解きの第一方程式は「食べる」だった。
「団居」あいだの「食べる」はどうするんだろう?
「エサ」は必要ないんだろうか。
ひよっとして、「団居」の期間は集団で「狩り」をするんだったのだろうか。
それなならまずい!!ケースの中には何もエサになるような虫を入れていない。
水だけはティシュにしみ込ませて置いておいたが…
さてどうしたものだろう?
急がねば…。
▼「クモばっかり病」で大賀ハスの定例観察日であることを忘れるところであった。
蓮根の植え替えから15週目であった。
第5大賀ハス(これが今年度最後の花になるだろう)の「あこがれの四日間」、二日目であった。
少し小ぶりだがやっぱり二日目の開花はみごとである。
大きな蜂がやってきていた。
すでに花を終えた果托4本と「レコロ」、そして第5大賀ハス!!
今年の観察池を象徴する一枚を撮った。
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